いぬいたくみ乾巧

- 登場作品
- 仮面ライダー555
- 初登場回/初登場作品
- 第1話『旅の始まり』(2003年1月26日放送)
「俺には夢がない。でもな、夢を守ることはできる」
■プロフィール
種族:オルフェノク
性別:男性
年齢:18歳
職業・身分など:フリーター→西洋洗濯舗 菊池アルバイト
家族など:園田真理(同居人)、菊池啓太郎(同居人)、草加雅人(同居人)
演:半田健人(はんだ・けんと)
■この人物が変身する仮面ライダー
■この人物が変身する怪人
・ウルフオルフェノク
■説明
仮面ライダーファイズの主要変身者。同居する菊池啓太郎からは「タッくん」と呼ばれている。
無愛想かつ不器用な性格で、思ったことをストレートに伝えるため、相手に悪い印象を持たれることが多い。しかし、根は優しく正義感にあふれている。
憎まれ口を叩きながらも他者には手をさしのべる性分で、それは衝突の多い草加雅人や、一度は理解し合いながらも袂を分かった木場勇治相手にも変わることはなかった。
巧は子供のころに事故に遭い、オルフェノクに覚醒しているが、この望まずに得た力によって自分が自分でなくなり、無意識のうちに他人を裏切ってしまうのではないかという恐怖から、他者を拒絶し夢も持たずにいた。彼がファイズとして戦い続けたのは、自分がオルフェノクであることを否定するためでもあった。
極度の猫舌で、熱い食べ物は時間を掛けて冷ましてからでないと食べられない。とくにすき焼きや鍋焼きうどんのような、なかなか温度が下がらない食べ物は天敵らしく夕食で出されたときは憤っている。
あてもなくバイクで旅をしていたところ、九州で園田真理と出会い、なし崩し的にファイズに変身してオルフェノクと戦うことに。初めは嫌がっていた巧だったが、真理や同じく九州で出会った啓太郎と交流を重ね、啓太郎の実家である「西洋洗濯舗 菊池」に居候するようになってからは、他者の夢を守るため戦うことを決める。
しかし、戦いを続けるなかで、巧は何度も厳しい現実に直面する。自分と同じように人間として生きるオルフェノクの存在を知ると戦うことに迷い、真理と同じく流星塾出身である澤田亜希=スパイダーオルフェノクを信じたことから、一度は真理が命を落とすという最悪の状況を招いてしまったこともあった。さらに、手術により真理を蘇らせるためとはいえ、皆の前でかたくなに隠していたオルフェノクの姿に変化。これによって真理や啓太郎との関係が危うくなったときは、自ら命を絶つことまで望んでしまった。
多くの苦悩を乗り越え、巧は改めて人間として戦う決意を新たにする。人間に絶望しオルフェノクとして生きることを決めてしまった木場勇治にも「お前も人間だ」と投げかけて救おうとし、彼の捨て身の援護のおかげで、オルフェノクの王であるアークオルフェノクの打倒に成功する。
すべての戦いが決着したあと、巧は真理と啓太郎に「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんなが幸せになってほしい」と戦いを通して芽生えた自分の夢を語り、穏やかな表情で目を閉じた。
【『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』では……】
オルフェノクの軍団との戦いに敗れ、記憶を失っていたところをミナ親子に助けられる。そして、「隆」という別の人格の記憶を埋め込まれ靴職人として暮らしていた。
真理が企画した仮面舞踏会に参加した際、再びライオトルーパーたちに襲われ記憶を取り戻し、再びファイズとして戦う。
仮面ライダーサイガ=レオに真理が誘拐され処刑されそうになると、1万人ものオルフェノクが集まるアリーナへと単身乗り込み、仮面ライダーサイガを打倒。さらにスマートレディの策略にはまりオルフェノク側についてしまった仮面ライダーオーガ=木場と死闘を繰り広げると戦いのなかで通じ合い、ともにエラスモテリウムオルフェノク 激情態を倒した。
■戦闘時の決め台詞など
「アルバイトさ。クリーニング屋のな」
「俺はもう迷わない。迷ってるうちに……人が死ぬなら、戦いが罪なら、俺が背負ってやる! 変身!!」
「あんたは人間だ。これからも人間として生きてくれ」
「俺は戦う。人間として、ファイズとして!」
「見つけようぜ、木場、三原……。俺たちの答えを、俺たちの力で!!」
「いいぜ……お前がやりたかったことは俺がやる。お前の理想は俺が継ぐ!」