かがみ あらた加賀美新
- 登場作品
- 仮面ライダーカブト
- 初登場回/初登場作品
- 第1話『最強男』(2006年1月29日放送)
「オレは貴様らを赦さない。貴様らワームはオレがすべて倒す。倒して見せる」
■プロフィール
種族:人間
性別:男性
年齢:21歳
職業・身分など:ZECT(ぜクト)見習い隊員兼アルバイト店員
演:佐藤祐基(さとう・ゆうき)
■この人物が変身する仮面ライダー
■説明
仮面ライダーガタックの資格者。
対ワーム秘密組織「ZECT(ゼクト)」に所属し、先輩の岬祐月とともに田所修一のチームに配属されている。しかし、まだ見習い隊員に過ぎず、普段は洋食店「ビストロサル」でアルバイトもしていた。
根は真っ直ぐで正義感が強い熱血漢だが、少々頭に血が昇りやすくどちらかといえば考えるのは苦手。やや単純で影響されやすいところがあり、相手が発した言葉の真意を読めず騙されたと感じることもしばしば。何かと悩みがちでもあるが、一度決めてしまえば行動は早く、そのまま突っ走る熱意も備えている。
父は警視総監にしてZECTのトップでもある加賀美陸で、加賀美亮という弟がいた。
学生時代は野球に打ち込み、甲子園に出場したこともある。父や弟も喜んでいたが、弟が2年前のある晩に失踪してしまい、大切な何かが欠けてしまった加賀美はそれまで続けていた野球を辞めてしまった。確証はないものの、加賀美は弟がワームに襲われたと考えており、その復讐を目的としてZECTへの入隊を決めた。入隊に際しては父の口利きがあったようだが、加賀美は父がZECTのトップであるとは知らなかった。また、加賀美の私生活について劇中では明かされていないが、弟が失踪した際に何もしなかった父と仲違いしており、現在は一人暮らしをしているようだ。サルでアルバイトを始めた時期や理由も不明だが、生活費を稼ぐためでもあったのだろう。
ワームとの戦いでは、加賀美はサーマルカメラを手にワーム(サナギ体)の監視役を務めていた。脱皮して成虫になる兆候を察知するうえで重要な役目ではあるが、直接ワームと戦うゼクトルーパーは装備の火力不足から苦戦しがちで、見守るしかない加賀美は歯がゆい思いをしていた。そんな彼は、マスクドライダーシステムの完成を知って資格者に志願。ワームとの戦いのなか、熱意に押された田所の許可でライダーベルトを手にした。しかし、飛来したカブトゼクターはその場に現れた天道総司の手に収まり、加賀美は仮面ライダーカブトの資格者となった天道の戦いを見守るしかなかった。
その後、ZECTは「組織外の者にライダーとなる資格はない」という方針のもと天道の捕獲を計画した。加賀美は天道を案じてZECTに加わるよう説得するも失敗し、逆に天道からの指摘で自分がZECTについてほとんど知らない事実を認識。天道対する組織の対応に疑問を感じていたこともあり、のちに天道が捕らえられた際は独断で救出しようとしており、加賀美は天道に振り回されながらも、彼との交流を深めていく。
一方、ZECTの隊員としての加賀美は見習いの状態が続いている。仮面ライダーザビーの資格者兼、精鋭部隊「シャドウ」の隊長である矢車想が天道と対立した際は、矢車の提唱する「パーフェクトハーモニー」に感化され、彼に従ってもいた。その矢車が天道との対決に拘るあまりザビーの資格を失うと、加賀美は放置された隊員たちを守るべく奮闘。そんな彼にザビーゼクターが応えたのか、加賀美はザビーの資格者となり、同時にシャドウの隊長も務めることになった。しかし、加賀美は「カブトを倒せ」という本部の指令に反発。友達と認識し始めていた天道を優先し、自ら資格者の座を手放して元の見習い隊員に戻っている。
その後、加賀美は仮面ライダードレイクの資格者である風間大介、仮面ライダーサソードの資格者である神代剣(擬態)らと出会い、とくに剣(擬態)についてはその正体を知ってひとり悩むことになった。また、新たなザビーの資格者となった影山瞬によって内通者をあぶり出す囮にされたり、大介を無理やり引き込むため彼が連れていたゴンを人質にするという悪辣な手段を目にし、ZECTに対する信頼は薄れていく。
こうしたなか、ZECTでは新たにガタックゼクターが完成。加賀美は仮面ライダーガタックの資格者になるべくテストに挑むが、ガタックゼクターに拒絶されて重傷を負う。しかし、ワームの巣となっていた廃工場掃討の件で、加賀美は唯一の生き残りと思しきマコト少年の救出に奮闘。結局、マコトはワームだったため加賀美は報われなかったが、この一件で彼はガタックゼクターに認められ、ガタックの資格者としてワームとの戦いに邁進していく。
しかし、のちにワームと似て異なる地球外生命体ネイティブの存在が明らかになる。さらにネイティブと結託していたZECTのトップが父であること、自身がガタックの資格者になることも事前に決まっていたことなどを知って大きく動揺。ZECTに対する加賀美の不信感は頂点に達したが、陸の真意を知った天道に諭されて父との関係を修復することになった。
こうして立ち直った加賀美は、のちにワームを率いる乃木怜治(擬態)ことカッシスワーム クリペウスを撃破。ワームとの戦いが終息に向かうなか、ネイティブの指導者である根岸と出会い、「人間とネイティブの争いがない世界」を目指すという彼に協力しようと決めた。その結果、加賀美は根岸の陰謀を察知していた天道と対立し、ともに変身しての直接対決で天道を打ち破る。ところが、結託した根岸、三島正人の陰謀で父がワームの内通者とされ、父を救出した加賀美はようやく人類総ネイティブ化という根岸の陰謀を知る。その後、加賀美は根岸のもとへ向かったが、最強のネイティブとなっていた三島ことグリラスワームに敗北した。しかし、実は無事だった天道が現れると気力を振り絞って立ち上がり、力を合わせてグリラスワームを撃破。根岸の陰謀阻止に成功した。
こうして戦いを終えた加賀美は、のちに警察官へと転身。現在も人々を守っている。
【『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』では……】
仮面ライダーガタックの資格者。
地球は1999年に巨大隕石の衝突に見舞われ、現れた地球外生命体ワームに対抗すべく秘密機関「ZECT(ゼクト)」が結成された。舞台となる7年後、ZECTは組織を離反した織田秀成をリーダーとする「ネオZECT」と対立。ZECTの隊員となっていた加賀美新は陣頭指揮を執る大和鉄騎に従っているが、自分たちの敵はワームで人間同士争う必要はないとの考えから、織田たちとの戦いには疑問を抱いていた。
そんななか、戦場に仮面ライダーカブトの資格者である天道総司が現れ、ZECTとネオZECTの双方に自分を売り込んだ。結果、天道はネオZECTに雇われたが、のちに加賀美は恋人の日下部ひよりが働く「ビストロサル」で天道に再会。ネオZECTを内部から潰すという天道と手を組み、ZECTが進めていた「天空の梯子計画」について明かした。加賀美は彼を利用するつもりだったが、計画の乗っ取りを画策したネオZECTが施設の襲撃を前倒し。これに応じ、ZECTも直ちに「天空の梯子計画」の実行を決定した。その実行者に選ばれた加賀美は軌道エレベーターの先にあるステーションへ向かうが、ZECTの上層部は加賀美たちが思いもよらぬ陰謀を巡らせていた。
■戦闘時の決め台詞など
「さぁ来い、ザビーゼクター。変身!」
「おかしかろうが何だろうが、新たな犠牲者が出るのをほっとけるかよ」
「人と人との信頼をも利用するワーム。オレは絶対許さない!」