みしま まさと三島正人
- 登場作品
- 仮面ライダーカブト
- 初登場回/初登場作品
- 第1話『最強男』(2006年1月29日放送)
「私のやり方はわかっているはずだ。利用できるものは、すべて利用するとな」
■プロフィール
種族:人間→ネイティブ
性別:男性
年齢:不明
職業・身分など:ZECT(ゼクト)の幹部
家族など:不明
演:弓削智久(ゆげ・ともひさ)
■この人物が変身する仮面ライダー
■この人物が変化する怪人
■説明
対ワーム秘密組織「ZECT(ゼクト)」の幹部。
眼鏡をかけた精悍な顔つきの青年で、表向きZECTを統括している加賀美陸の側近を務めている。
共通の敵であるワームと戦うため、ZECTはワームと似て異なる地球外生命体ネイティブと手を結んでいたが、実質的なZECTの支配者は指導者である根岸を始めとしたネイティブたちだった。三島も彼らに従ってはいたが、上司の陸と同様いずれはネイティブと対立する日がくると考えており、マスクドライダーシステムに組み込まれた「暴走装置」についても知っていた。ただ、その存在を隠し通すためとはいえ、ネイティブに卑屈過ぎる態度で接する陸に不満があったようで、しばしば苦々しい表情を見せている。
また、これらの事実は隊員たちにも伏せられており、岬祐月や加賀美新らも知らなかった。そのため、ZECTや「マスクドライダー計画」の核となる事柄については自身が直接手掛けており、ガタックゼクターの資格者を選ぶテストへの立ち会いや、「エリアX」におけるハイパーゼクターの実験などを行っていた。
その立場上、三島が直接ワームと戦うことはまずないが、一度だけ仮面ライダーザビーに変身したことがある。本来、仮面ライダーに変身できるのはゼクターに選ばれた資格者のみだが、三島は半ば強引に変身。必殺技も使わず成虫のフォルミュカアルビュスワームを正拳突きの連打で撃破するという、人間離れした力を披露した。
何らかの事情で味覚を失っており、食事はすべてサプリメントで済ませている。ZECTの訓練生にはかなりのストイックさを求めていたようで、のちに天道総司のもとへ送り込んだ高鳥蓮華は、天道に訓練生はみな食事として干飯を食べていると述べていた。
利用できるものはすべて利用する主義で、一時的ではあるがワームの間宮麗奈(擬態)とすら手を組んだことがある。天道総司が偽名でZECTに潜り込んだ際は、彼の能力を高く評価して精鋭部隊「シャドウ」の隊長に抜擢。当時は天道が仮面ライダーカブトの資格者とは知らなかったが、これを知ったのちに天道がZECTに再加入した際も、彼が何か企んでいるのを承知でエリア司令官に任命した。とはいえさすがに警戒はしており、訓練生の蓮華を彼のもとへ送り込んでいる。仮面ライダーサソードの資格者となった神代剣(擬態)とは、倒したワーム1体につき120万円という高額報酬で契約を結んでいた時期もあった。
また、三島にはかなり非情な面があり、仮面ライダードレイクの資格者である風間大介を取り込もうとした際は、彼を従わせるためゴンを人質にするよう影山瞬に指示。加賀美が仮面ライダーガタックの資格者になった際は、もはや不要として一方的に剣(擬態)との契約を打ち切った。実験の被験者として利用した天道総司(擬態)への態度もかなり冷たく、のちに影山瞬が麗奈(擬態)にそそのかされたり蓮華が天道に寝返ったのも、三島の非情さが一因だったといえるだろう。ただ、ワームだけでなくネイティブとの戦いも見据えていた三島は、戦いを制するうえでこうした非常さも必要だと考えていたのかもしれない。
しかし、ネイティブへの切り札だった暴走装置の存在は、すでに根岸に察知されていた。三島は人類がネイティブに勝てる見込みはないと判断。天道(擬態)の身柄を手土産として根岸に寝返り、根岸が制作した人間をネイティブ化するネックレスを用い、最強のネイティブであるグリラスワームとなった。その後、三島は陸を切り捨てた根岸によってZECTのトップに据えられ、ワームの内通者に仕立てた陸を始末しようとしたが、これは加賀美が陸を救出したため失敗している。
以後、三島はネイティブとして根岸の陰謀に協力し、人間を一斉にネイティブ化する根岸の放送にも立ち会った。その場に加賀美や天道が乗り込んでくると自らグリラスワームに変化して迎撃したが、激闘の末ふたりに倒され、計画も阻止されてしまった。
【『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』では……】
地球外生命体ワームと戦う秘密機関「ZECT(ゼクト)」の幹部。
地球は1999年に巨大隕石の衝突に見舞われ、現れた地球外生命体ワームに対抗すべくZECT(ゼクト)が結成された。舞台となる7年後、ZECTは組織を離反した織田秀成をリーダーとする「ネオZECT」と対立。三島は部下たちにネオZECTの掃討を命じる一方、組織を統括する加賀美陸とともに「天空の梯子計画」を進めていた。彗星を地球に呼び込んで大量の水を確保するための計画と称していたが、真の目的はワームには勝てず人類はワームの擬態として存続するしかないとの判断から、大量のワームが付着している隕石を地球へ呼び込むことにあった。これはごく一部の者しか知らず、計画の実施にあたっては幹部の田所修一やオペレーターを務めた岬祐月らも困惑していた。
また、事前に陸との会話を立ち聞きした北斗修羅を始末しているが、三島自身が手を下したのかどうかは不明。しかし、具体的な内容は明かされなかったものの、三島たちが隊員たちをも騙していたことは瀕死の北斗からネオZECTに与していた天道総司に伝えられ、計画は天道によって阻止されることになった。
■戦闘時の決め台詞など
「お前に戦い方を教えてやる」