かざま だいすけ風間大介
- 登場作品
- 仮面ライダーカブト
- 初登場回/初登場作品
- 第10話『友じゃねぇ』(2006年4月2日放送)
「私は花から花へ渡る風、誰も私を捕まえることはできません」
■プロフィール
種族:人間
性別:男性
年齢:22歳
職業・身分など:メイクアップアーティスト
家族など:不明
演:加藤和樹(かとう・かずき)
■この人物が変身する仮面ライダー
■説明
仮面ライダードレイクの資格者。
メイクアップアーティストを生業とし、仕事道具一式を収めたギターケースを片手に、記憶喪失の少女ゴンを助手として活動している。メイクの技術は優秀で、「風間流奥義、アルティメットメイクアップ」と称する技を駆使。雑誌に記事が掲載されたり、新進のメイクアップアーティストに勝負を挑まれたこともあり、業界では相応に名を知られた存在だったと思われる。とあるマンションに自宅があるようだが、店舗ではなく顧客のもとへ出張する営業スタイルということもあるのか、よく公園などで寝泊まりしていた。
もともとかなり女性好きなようで、女性を花に例え自身を「花から花へ渡る風」と称している。男性には興味がなく無愛想だが、同じ要件でも相手が女性ならコロリと態度を変えるような面があり、基本的に顧客が女性ばかりのメイクアップアーティストは、大介にとって天職といえるかもしれない。仕事柄、顧客の女性を褒める営業トークも欠かせず、その度に相手を何かに例えようとするが、いつも肝心なその例が自身では思い浮かばず、ゴンがフォローした言葉を受けて「そう、それそれ!」と続けるのが慣例になっていた。
そんなゴンと出会ったのは偶然で、街で記憶を失って呆然としていた彼女を見かけ、いちご牛乳を差し出したことがきっかけ。以後、彼女を連れて行動しており、のちには電話による依頼の受付やメイクの補助も任せている。ただ、大介は「子連れでは格好がつかない」とも感じており、のちにゴンが彼のもとを飛び出した際、彼女から事情を聞いた天道は「馬鹿な奴だ」と評していた。もっとも、当たり前になってしまっている人間関係の有難みは、それを失って初めて実感するケースも多い。逆にいえば、大介にとってゴンが側にいることが、それだけ自然になっていたということだろう。
一方、ドレイクの資格者になった件については迷惑に感じており、ワームとの戦いにも興味はなかった。ドレイクグリップの入手やドレイクゼクターに選ばれた経緯は明かされておらず、以前に対ワーム秘密組織「ZECT(ゼクト)」と関係があったのかどうかも不明。大介にはとくにワームと戦う理由もなく、謎が多い人物でもある。
ある日、オープンテラスの飲食店に立ち寄ったところ、ZECTに所属する岬祐月が仮面ライダーカブトの資格者である天道総司をZECTに加入させようと説得していた。このとき、天道の尊大な態度に呆れた岬が声を荒げ、大介は何事かと声をかけてふたりと知り合った。
後日、大介はゴンと深川の屋形船「第二十八富士見丸」に乗船。そこでは加賀美新と天道が合コンに参加していたが、相手の女性4名がワームだったことから大介は変身して応戦。同じく天道も仮面ライダーカブトに変身したことから互いに資格者だと知った。その場にいた加賀美には、のちにZECTに加わるよう説得されたが、興味はないと拒否。食い下がろうとする彼にメイクを施し、彼が我を忘れているあいだに立ち去っている。
その後、天道とは立ち寄った洋食店「ビストロサル」で再会。大介は天道にどちらがモテるかの勝負を挑んで敗れたうえ、ワームに擬態されていると気づかず連れて行った顧客の正体を天道に見破られ、「気に入らない」と変身して挑んだ戦いも、現れたゴンに呆れられて鉾を収めることになる。のちに大介はもう一度天道に勝負を挑むが、このときも影山瞬が変身した仮面ライダーザビーに邪魔されて水入りとなり、決着はつけられなかった。
しかし、ワームに擬態されたと思しき若林龍宏の一件では、メイクのモデルをしてもらう条件で岬に協力。加賀美をサポートしつつカブトとも共闘している。のちにゴンが影山に拉致された際はやむなく影山に従って天道と戦うが、その彼の協力でゴンを無事に救出してもいた。また、この件で以前の記憶が戻ったゴンは、代わりに大介と過ごした時間を忘れて母の元へ戻った。これでいいと見送った大介だが、明らかに元気を失くして仕事にも支障をきたし、顧客が離れ始めてしまう。さらに、自身に擬態したワームの騒動で警察に追われるだけでなく天道らにも誤解されて攻撃されたが、記憶を取り戻したゴンに介抱されて彼女の存在の有難さを実感。以後はふたたび彼女と組んで行動している。
そんななか、大介はカブトとの戦いでワームとしての記憶を失った間宮麗奈(擬態)と出会って一目惚れ。人間として、所属するオペラサークルの新人公演への出演を目指す彼女を応援し始めた。大介は、天道が彼女の正体を明かしたのちも、「大切な人がワームだっただけ」と関わり続けたが、麗奈(擬態)は戻りつつあるワームの意識に支配され始め、人としての意識を繋ぎ止めようする大介の呼びかけも虚しく完全にワームに戻ってしまう。一方、ワームとしての彼女の意識にも人間である麗奈の影響が現れていたが、ウカワームに変化した彼女に戦うよう仕向けられて大介もやむなく変身。自ら彼女を倒し最期を看取ることになった。
もともとワームと戦う理由がなかったこともあり、その後の大介はしばし天道たちの前から姿を消し、乃木怜治(擬態)が倒されたのち潜伏していたワームと戦うドレイクの姿が見られたのみとなる。しかし、天道や加賀美の活躍ですべてが終わったのち、久々にゴンを連れてサルを訪れ、集まっていた皆に元気な姿を見せていた。
【『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』では……】
仮面ライダードレイクの資格者。
地球は1999年に巨大隕石の衝突に見舞われ、現れた地球外生命体ワームに対抗すべく秘密機関「ZECT(ゼクト)」が結成された。舞台となる7年後、ZECTは組織を離反した織田秀成をリーダーとする「ネオZECT」と対立。かつてZECTに所属していたのかは不明だが、大介はネオZECTのメンバーとして織田や北斗修羅とともに行動していた。
のちに、織田の決断で仮面ライダーカブトの資格者である天道総司がネオZECTに加入。彼がZECTの加賀美新から入手した、ZECTによる「天空の梯子計画」の実施が伝えられる。すると、北斗がこの計画を乗っ取ろうと提案。大介は彼我の戦力差から「扇風機で嵐に立ち向かうようなもの」と反対するが、ZECTの襲撃が決まった。
襲撃当日、ドレイクに変身した大介は北斗とともにZECTの施設に潜入。しかし、実はZECTの密偵だった北斗の部隊に攻撃されて絶命した。
■戦闘時の決め台詞など
「またあいつか……。仕方ない」
「ドレイクかなんか知りませんが、私はあんな力なんか望んでいない。むしろ迷惑しているんです」
「大切な人がワームだった。ただそれだけのことだ。お前に、オレの気持ちがわかるか!」