CHARACTERS

やぐるま そう矢車想

登場作品
仮面ライダーカブト
初登場回/初登場作品
第7話『2号新登場』(2006年3月12日放送)

「戦闘においてもっとも重要なこと。それはパーフェクトハーモニー、完全調和だ」

プロフィール

種族:人間

性別:男性

年齢:27歳

職業・身分など:「シャドウ」の隊長→地獄兄弟

家族など:不明


 演:徳山秀典(とくやま・ひでのり)


■この人物が変身する仮面ライダー

仮面ライダーザビー

仮面ライダーキックホッパー


説明

仮面ライダーザビーの最初の資格者。

対ワーム秘密組織「ZECT(ゼクト)」の精鋭部隊「シャドウ」の初代隊長でもあり、本部から仮面ライダーカブトを倒せと密命を受けていた。

矢車は「パーフェクトハーモニー(完全調和)」を信条とし、統制がとれたチーム戦を重視。自ら変身してワームと直接戦う一方、的確に隊員たちを指揮してワームを掃討しており、チームの調和を乱すとしてスタンドプレーを嫌っていた。「部下の命を守ることは、チームの命を守ることと同じ」という考えから戦闘中は隊員たちの安全に気を配り、平時には自ら手料理を振る舞ってねぎらってもいた。

天道総司との出会いも、部下に料理をつくろうと訪れた豆腐屋でのこと。ふたりの目当てだった絹ごし豆腐は1丁しか残っておらず、矢車は公平に半分ずつと提案するが、天道が拒否したこともあり、彼が通う洋食店「ビストロサル」で豆腐料理勝負をすることになった。この結果、冷奴をつくった天道に対し、麻婆豆腐をつくった矢車が勝利したが、判定役のひよりは「温かいのがいい」という理由で選んでおり、完全勝利とは言い難い。ただ、厨房を貸した店長の竹宮弓子も矢車の手際には感心しており、料理の腕前が優れていたのは確かなようだ。

その後、矢車はワームとの戦いを通じてカブトの資格者が天道だと知るが、自身と真逆の性格ともいえる天道に苛立っていたこともあり、本部の指令に従って一度はカブトを打倒する。しかし、無事だった天道はふたたびカブトとしてワームとの戦いに介入。意固地になった矢車はカブト打倒に拘るあまりワームに襲われる隊員たちを放置してしまい、ザビーゼクターに見限られてザビーとしての資格を失った。その後、シャドウの隊長も解任された矢車は自分自身に負けたと反省。天道に「素材の個性がぶつかり合う味」の麻婆豆腐を振る舞って去っていった。

矢車はその後もZECTにとどまり、田所チームとは別の地域で活動していた。しかし、のちにワームがシャドウの元隊員たちを襲い始めると、見過ごせないと考えてふたたび天道たちの前に現れる。この時期、ZECTは内部にワームの内通者がいると考えており、ザビーの新たな資格者となった影山瞬は、それが矢車ではないかと疑っていた。そこで、影山は「隊長が不在でシャドウが解散した」と偽って矢車に接近。そうとは知らぬ矢車は、影山に乗せられてふたたびザビーの資格者、並びにシャドウの隊長への復帰を目指し始める。しかし、矢車が内通者でないと確信した影山からすべてを明かされた際、シャドウへの復帰を拒否されてしまい、矢車はZECTを離れることになった。

その後、しばらく姿を消していた矢車は、経緯は不明ながらホッパーゼクターとZECTバックルを入手。仮面ライダーキックホッパーの変身者として戻ってきた、しかし、以前とは違ってすっかりやさぐれた性格になっており、ZECTの意向とも無関係に行動し始める。のちに影山がZECTから放逐されると、彼にもうひとつのホッパーゼクターを渡しつつ「オレの弟になれ」と勧誘。以後は影山を「相棒」と呼び、ふたりで「闇の住人」と称して気まぐれにほかの仮面ライダーやワームと戦っていた。表の世界に未練がある影山には、「少しでも光を掴もうなんて思うと、痛いしっぺ返しを食らうぞ」と釘を刺し、のちにふたたびザビーゼクターに選ばれかけた際も、自ら追い返していた。しかし、その矢車も一時的にワームとしての意識を失った間宮麗奈(擬態)に関わろうとして、痛い目にあったこともある。

天道らに協力を求められても応じることはなかったが、ワームの大群が「エリアZ」へ侵攻した際は自らの意志で参戦。戦いに破れた影山の仇を討つという意味もあったのか、この時ばかりは変身後に気だるそうにうなだれるのではなく、前に進むように顔を上げてから乃木怜治(擬態)ことカッシスワーム グラディウスに立ち向かい、その撃破に貢献。なぜかこのことを反省し、光への復帰を拒むような行動に出るも、のちのワームとの決戦では影山とともにカッシスワーム クリペウスをも撃破した。

その後、ZECTはネイティブが制作したネックレスの配布を始めるが、これには興味を示さず装着はしなかった。その一方、道端で拾った白夜を描いたカードをきっかけに、“真夜中の太陽”を求めて旅立とうと思い立つ。これには影山も同意していたが、ZECTが配付したネックレスを複数身につけていた影響か、影山は他の人々に先んじてネイティブ化。自身に別れを告げた影山が変身すると、その意を汲んだ矢車も変身。ライダーキックを放って影山を倒し、いずこかへと姿を消した。


【『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』では……】

仮面ライダーザビーの資格者。

地球は1999年に巨大隕石の衝突に見舞われ、現れた地球外生命体ワームに対抗すべく秘密機関「ZECT(ゼクト)」が結成された。舞台となる7年後、ZECTは組織を離反した織田秀成をリーダーとする「ネオZECT」と対立。ZECTに所属する矢車は上官である大和鉄騎に従ってネオZECTの掃討戦にも参加しており、織田が変身する仮面ライダーヘラクス、風間大介が変身する仮面ライダードレイクらと戦っている。また、ネオZECTの動向を探るべく密偵として北斗修羅を潜入させており、のちにネオZECTがZECTの施設を襲撃した際は北斗に指示してドレイクの始末に成功。残るは織田とネオZECTに加担する天道総司のみとなり、「これぞ完全作戦、パーフェクトミッションだ」と豪語する。

しかし、その後に北斗を狙ったヘラクスを変身して迎撃した際、わずかな隙を突かれて敗北、絶命した。


■戦闘時の決め台詞など

「ライダーはふたりもいらない。カブトはオレが倒す」

「もうパーフェクトもハーモニーもないんだよ。どうせオレなんか」

「オレの相棒を笑ったのはお前か? オレも笑ってもらおう。変身」


関連アイテム

  • ザビーゼクター

  • ライダーブレス

  • ホッパーゼクター

  • ZECTバックル

  • ZECTガン

  • マシンゼクトロン

関連人物

  • 天道総司

  • 加賀美新

  • 日下部ひより

  • 影山瞬

  • 風間大介

  • 神代剣(擬態)

  • 岬祐月

  • 竹宮弓子

  • 三島正人

  • 田所修一

  • 間宮麗奈(擬態)

  • 乃木怜治(擬態)

  • 織田秀成

  • 大和鉄騎

  • 黒崎一誠

  • 北斗修羅