CHARACTERS

たどころ しゅういち田所修一

登場作品
仮面ライダーカブト
初登場回/初登場作品
第1話『最強男』(2006年1月29日放送)

「正しいと思ったらひたすら前へ突っ走れ。それでこそ、加賀美新だ」

プロフィール

種族:ネイティブ

性別:男性

年齢:35歳

職業・身分など:ZECT(ゼクト)「田所チーム」のリーダー

家族など:田所の弟(弟)


 演:山口祥行(やまぐち・よしゆき)


説明

ネイティブが擬態した姿。

対ワーム秘密組織ZECT(ゼクト)に所属し、自身の名を冠した「田所チーム」のリーダーとして、岬祐月や見習い隊員の加賀美新を始めとする隊員たちを指揮している。田所の誕生日はネイティブたちが地球にやってきた年と同じ35年前。そのため、人間を襲って擬態したのではなく、日下部ひよりと同じく擬態された妊婦から誕生した可能性もあるが、詳細は明かされていない。

実家は300年の歴史がある老舗の蕎麦屋「たどころ」を経営しており、現在は諸事情から弟が継いでいる。ただ、それだけに田所も蕎麦にはかなりうるさく、蕎麦打ち職人としての腕も一流とあって、訪れた蕎麦屋の店主に説教をしたこともある。また、蕎麦好きの岬と加賀美を実家の店へ連れて行ったこともあり、このとき来店していた天道総司と初対面することになった。蕎麦打ちに限らず、料理全般の腕前にはそれなりに自信があるようで、天道が生簀一郎(擬態)との料理対決に遅刻した際は天道の代役を務めようとする一幕もあった。

強面で現場では常に冷静な一方、情に厚く隊員たちからも信頼されており、ワームとの戦いで多数の犠牲者が出た戦闘後にやるせなさを滲ませていたこともある。ネイティブではあるものの田所は本気で人間との共存を望んでいたようで、彼の態度はその表れだったといえるだろう。

ただ、基本的にZECT本部の命令には忠実で、何かと疑問を口にする加賀美には「本部の命令は絶対」とよく口にしていた。そんな田所に加賀美は不満そうだったが、ZECTがワームと戦う戦闘集団である以上、上からの命令には従うのが鉄則で、田所の姿勢は間違っていない。また田所はネイティブなので、本部の命令にはネイティブの指導者である根岸の意向が反映されていると考えていた可能性もあるだろう。

とはいえ田所にも一定の裁量権はあったようで、加賀美が完成したばかりだったライダーベルトの使用を強く訴えた際は、自身が本部に伝えるとしてこれを許可。のちのワームの巣にされた工場を巡る一件でも、本部が掃討作戦の実施を決定するなかで接触したマコト少年の救出を訴える加賀美の背を押し、加賀美が仮面ライダーガタックの資格者となるきっかけのひとつとなった。田所自身も盲目的に組織に従っていたわけではなく、仮面ライダードレイクの資格者である風間大介を従わせるべく影山瞬が大介の相棒だったゴンを拉致監禁した際は、憤る加賀美と岬に監禁場所と推定されるZECTの保養所の場所をほのめかしてもいる。

しかし、のちに田所は幹部の三島正人に連れられてエリアXの内部を見せられ、それまで知らなかったZECTの暗部の一端に触れる。この時期、加賀美と岬は独自にマスクドライダー計画を追っていたが、田所は三島と対立仕掛けていた加賀美のもとに駆けつけ、ガタックに変身していた彼を素手で殴りつつ本気で怒鳴りつけて制止。腫れた彼の右手を見た加賀美も事態の重さを察して鉾を収めた。その後、田所はZECTに疑問を抱いて辞職しようと考えるが、加賀美たちに説得されて踏みとどまる。幸い本部が改めて加賀美と岬を咎める様子もなく、田所はワームとの戦いに邁進。のちにエリア司令官となった天道にも大人しく従い、加賀美のアルバイト先だった洋食店“Bistro la Salle”(ビストロ・ラ・サル)にも訪れている。

その後、ZECTが偶然から擬態を解くアンチミミック弾3発を開発すると、これを知ってワームの指導者である乃木怜治(擬態)ことカッシスワームが出現。ZECTによるエリアC3の掃討作戦を巡る一件で田所は加賀美と岬に正体を知られたうえ、乃木(擬態)に捕らわれてしまう。ショックを受けたふたりの心は田所から離れかけたが、加賀美は天道、岬は神代剣(擬態)との関わりを通じて思い直し、田所は彼らに無事救出された。のちのエリアZを巡る攻防戦でも、守備隊を指揮した田所は加賀美らの活躍で防衛に成功。最後の決戦を経て、ワームとの戦いにおける勝利がほぼ確定した。

ワームとの戦いが終息に向かうなか、根岸が“ワーム探知機”と称したネックレスを製作。これを大量生産し、潜伏するワームの存在公表に合わせて一般市民に配付を始め、田所チームも加賀美や岬を指揮して配布作業に当たった。根岸は全人類を一斉にネイティブ化しようと企んでおり、ネックレスには人間を徐々にネイティブ化する効果があったが、ネイティブである田所もその事実は知らなかった。この時期、天道は裏があると察してネックレスの破壊活動を開始するが、彼が真意を明かさなかったこともあり、田所は天道と対立することになる。しかし、のちに真相を知った加賀美が行動を起こした際は、事情も聞かずに彼を信じて加賀美を止めようとした隊員たちを制止。加賀美と天道によって根岸の陰謀は打ち砕かれた。

すべての戦いが終わったのちZECTは解散。田所は実家の蕎麦屋に戻った。1年後、田所は岬らとサルに集って互いの近況を語り、平和を噛み締めつつ笑顔あふれる店内の光景に目を細めていた。


【『劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』では……】

地球外生命体ワームと戦う秘密機関ZECT(ゼクト)の幹部。

地球は1999年に巨大隕石の衝突に見舞われ、現れた地球外生命体ワームに対抗すべく秘密機関ZECT(ゼクト)が結成された。舞台となる7年後、ZECTは組織を離反した織田秀成をリーダーとするネオZECTと対立。現場で部隊を指揮する大和鉄騎らがネオZECTの掃討に当たる一方、田所は部下の岬祐月とともに「天空の梯子計画」の準備を進めていた。ZECTを統括する加賀美陸と側近の三島正人は、この計画を彗星を地球に呼び込んで大量の水を確保するためと称していた。しかし、彼らの真の目的は大量のワームが付着している隕石を地球へ呼び込むことにあり、田所は彗星に続いて現れた巨大隕石を目にして驚愕することになる。

関連アイテム

  • ZECTガン

  • ゼクト指令車

関連人物

  • 天道総司

  • 加賀美新

  • 日下部ひより

  • 矢車想

  • 影山瞬

  • 風間大介

  • 神代剣(擬態)

  • 天道総司(擬態)

  • 岬祐月

  • 天道樹花

  • 高鳥蓮華

  • 竹宮弓子

  • 三島正人

  • 加賀美陸

  • ゴン

  • 間宮麗奈(擬態)

  • 乃木怜治(擬態)

  • 根岸

  • 織田秀成

  • 大和鉄騎

  • 北斗修羅