ねぎし根岸
- 登場作品
- 仮面ライダーカブト
- 初登場回/初登場作品
- 第45話『Xマス激震』(2006年12月17日放送)
「人間とネイティブの争いがない世界。人間と人間の争いもない世界。そんな世界が作りたい」
■プロフィール
種族:ネイティブ
性別:男性
年齢:不明
職業・身分など:ネイティブの指導者
家族など:不明
演:小林正寛(こばやし・まさひろ)
■この人物が変化する怪人
■説明
ネイティブが擬態した姿。
ネイティブたちの指導者ではあるが、彼らが地球へやってきた35年前からその地位にあるのかは不明。
共通の敵であるワームと戦うため、対ワーム秘密組織「ZECT(ゼクト)」を統括している加賀美陸、幹部の三島正人らと手を結んでいるが、実質的にZECTを支配しているのは根岸らネイティブだった。陸にはかなりへりくだった態度で対応されていたが、根岸は友好的に振る舞いながらも彼を信頼しておらず、ときおり探るような目で彼を見つめていた。
実際、陸はネイティブと対立を見越していた亡き日下部総一の意志を継いでおり、ZECTが開発したマスクドライダーシステムには、資格者の意志と関係なくワームとネイティブを攻撃し続ける「暴走装置」が密かに組み込まれていた。しかし、時期は不明ながら根岸はその存在に気づいており、のちにこれを知った三島が陸を裏切ることになる。
その地位に似合わず根岸は常にラフな服装で、丁寧な口調と愛想を振りまく態度から「気のいいおじさん」といった印象だった。しかし、本性は抜け目のない策士で、温厚な態度も相手を警戒させずに丸め込む演出だったのかもしれない。
普段の所在は不明だが、ワームとの戦い終盤に東京にあると思しきZECTの本部に姿を現し、陸の仲介で仮面ライダーカブトの資格者である天道総司に引き合わされた。根岸は天道について以前から耳にしており、あわよくば彼を取り込む腹積もりだったのか、早速愛想を振りまいている。すでに陸の真意を知っていた天道はかなり横柄な態度をとっていたが、それでも根岸は顔色ひとつ変えず笑顔で対応していた。のちに根岸は仮面ライダーガタックの資格者である加賀美新にも接触。人間とネイティブだけでなく人間と人間の争いもない、真に平和な世界を作りたいと語り、影響を受けやすい加賀美をあっさり取り込んでいる。
一方、根岸は“ワーム探知機”と称する緑色の石を用いたネックレスを大量生産。ZECTを通じ、「ひとりひとつずつ」の制限を設けて一般市民への配布を開始した。この頃、ZECTは組織とワームの存在を公表したため、ワームを恐れる人々は先を争うようにネックレスを入手。市民からの通報によって潜伏しているワームの掃討が効率的になり、加賀美や岬祐月もその効果に驚きつつ、戦いの終わりは近いと感じて喜んでいた。
しかし、ネックレスには人間を徐々にネイティブ化する効果があり、のちに放送を通じて全人類を一斉にネイティブ化する際のアンテナの役目も有していた。配布数を制限していたのは、実行前に計画の露見を防ぐためだったと思われる。確かに人間がすべてネイティブになれば、人間同士や人間とネイティブの争いはなくなる。「ネイティブと人間の共存」とは一度も口にしておらず、加賀美に語った言葉にも嘘はないというわけだ。
この時期、単独でネックレスを破壊し始めた天道には全国指名手配して対応。しかし、天道の捕獲には至らず、複数のネックレスを装着してネイティブ化が始まった影山瞬を通じ、天道に陰謀の概要を悟られた。
その一方、三島が寝返ってグリラスワームとなったことを受け、根岸は彼をZECTのトップに据えて陸を切り捨てた。この際、三島はしばし姿を消していた天道総司(擬態)を捕獲しており、根岸は以前の記憶を失っていた天道(擬態)に、彼に対する酷い仕打ちの数々を明かし、激しい憎悪の対象とされる。直後、天道(擬態)は現れた天道の手で解放され、根岸は天道(擬態)が変身した仮面ライダーダークカブトに狙われるが、変化した三島がダークカブトを昏倒させて再度の捕獲に成功。根岸は事なきを得たが、これが彼の破滅の序曲となった。
その後、天道は根岸が取り込んだ加賀美との対決に敗れ、障害は取り除かれたかに思われた。しかし、ワームの内通者に仕立てて始末しようとした陸を加賀美が救出。陰謀を知った彼に離反される。
それからほどなく陰謀の実行日が到来。根岸らが構築した機器には捕獲したダークカブトが接続され、根岸による全人類ネイティブ化の放送が始まった。ところが、天道が高鳥蓮華に託した手紙を通じて計画の要に気づいた加賀美のガタックが来襲。続いて現れた天道によって計画は阻止され、頼りの三島ことグリラスワームもふたりに倒されてしまう。
この際、側近に促されて脱出した根岸は追ってきたZECTの隊員を迎撃していたが、機器の爆発から脱け出してきたダークカブトに捕らえられ、再度爆炎の中へ突入した彼の道連れにされるという最期を迎えた。