DICTIONARY

用語辞典

さばみそ 【 サバ味噌 】

サバを酒、砂糖、味噌などを合わせた汁に漬けて煮込んだ料理。

劇中では洋食店「ビストロサル」で働く日下部ひよりが賄いとしてしばしば作っていた。味にうるさい天道総司が認めるほどで、以来、天道は自分で作ったサバ味噌については「まだ何か足りない」と悩み、サルを訪れては「いつもの」とサバ味噌を頼んでいた。また、ひよりを自宅に招いてサバ味噌を作るように頼み、味の秘訣を手にしようとしたこともあった。

さばみそぱーてぃー 【 サバ味噌パーティー 】

新たに仮面ライダーザビーの資格者となった加賀美新が、それを祝うために天道総司らを誘って洋食店「ビストロサル」で催そうとしたパーティー。

しかし、対ワーム秘密組織「ZECT(ゼクト)」上層部の指示で打倒仮面ライダーカブトを命じられたため集合場所のサルへ向かえず、開催されることはなかった。[#10]

さぷりめんと 【 サプリメント 】

栄養補助のための食品。一般には錠剤やカプセル型で、食事だけでは不足しがちな栄養素を補うために摂取する。

味覚が存在しない三島正人は、一般的な食事をとることはなく、定期的にサプリメントを接種することで栄養補給を行っている。

じくうのかなたかいきにっしょくのいせかい 【 時空の彼方(皆既日食の異世界) 】

ハイパーゼクターの起動や暴走時に発生する皆既日食の裂け目の向う側にある異世界。草木が生い茂る森や草原など牧歌的な雰囲気のある場所だが、人工的なものは何もない。

行き来する手段は明確ではなく、ハイパーゼクターの暴走時に巻き込まれる形で迷い込むことが多い。天道総司(擬態)と日下部ひよりは、具体的な方法は不明だが、現実の世界と異世界を自由に行き来していた。

天道総司はハイパーゼクターを使いこなすと、カブトエクステンダー エクスモードの飛行能力を利用して異世界へと向かった。

じごくのとうふ 【 地獄の豆腐 】

すっかりやさぐれてしまった矢車想が作ろうとした豆腐料理。

天道総司に「お前は本当の闇を知らない」と挑発された矢車は、以前行った豆腐料理対決を再び行うことを決める。材料の豆腐を手に入れに向かう道中、矢車は「俺の作る地獄の豆腐、楽しみにしていろ」と語るのだが、その途中でカッシスワーム ディミディウスと戦闘して敗北。吹き飛ばされた衝撃で影山瞬とともにトラックの荷台に乗ってしまい、そのままいずこかへ運ばれたため、豆腐料理対決自体が実施されなかった。[#42]

したびらめをめいんにしたふるこーす 【 舌平目をメインにしたフルコース 】

舌平目は、海水魚であるアカシタビラメ・クロウシノシタをメイン料理にしたフルコース。なお、フルコースとは西洋料理における正式な献立による料理で、一般的にはオードブル→スープ→魚・肉料理(メイン)→デザート→コーヒーの順番で提供される、

じいやが神代剣(擬態)に作った朝食。舌平目のほかにもローストビーフやデザートなど朝から贅沢な内容だったが、食事中にワーム討伐の依頼が届きすべて食べることはなかった。[#19]

しぶやいんせき 【 渋谷隕石 】

7年前の1999年に渋谷に落下した巨大な隕石。

この隕石には地球外生命体「ワーム」の卵が多数含まれており、地表に到達すると一斉に孵化して人間を襲い擬態。ワームが何食わぬ顔で人間社会に紛れ込むことになった。

落下地点一帯は復旧が進まず、立ち入りも制限される廃墟となっている。

じぶんのためにせかいをかえるんじゃないじぶんがかわればせかいはかわるそれがてんのみち 【 「自分のために世界を変えるんじゃない。自分が変われば世界は変わる。それが天の道」 】

人類をネイティブに変えようと企む根岸や三島正人たちの前で見得を切った天道総司の言葉。

人類をネイティブに変貌させる理由として、根岸は「国家や民族を超えられない人類はネイティブと共存できない」と語る。だがそれは、他者を自分の都合のいいように無理やり変えるという傲慢な考えにほかならない。そんな根岸らに対し天道は「すべての命は皆等しい。他者のために自分を変えられるのが人間だ。自分のために世界を変えるんじゃない。自分が変われば世界は変わる。それが天の道」と、人類の素晴らしさを説いたのだった。[#49]

しらこだけ 【 白子筍 】

京都の南部で生産されているタケノコ。通常のタケノコに比べて皮が白く柔らかい。食すると苦味が少なく甘みも強く感じられる。

劇中では天道総司が妹の樹花のために京都から取り寄せた。

タケノコの土佐煮や焼き物、タケノコご飯などのタケノコづくしの料理をふるまっている。[#11]

しろぼうちょう 【 白包丁 】

闇の料理人と対の存在である光の料理人のなかでも、その頂点に立つ者に代々伝えられてきた特殊な包丁。

じいやの弟が所持していたが、彼のもとで料理の真髄を掴んだ天道総司が、光の料理人になった証として渡された。

しんじゃがいものまるあげ 【 新じゃがいもの丸揚げ 】

完熟する前に収穫する新じゃがいもを丸揚げにした料理。皮ごと揚げ、油を切ったあとに塩、コショウで味付けしたものが多い。

天道総司が妹の樹花のためにつくった料理のひとつ。かなりの数がつくられたが、あまりのおいしさに樹花は一気に食べ過ぎ、のどに詰まらせてしまった。[#15]


じんもん 【 尋問 】

取り調べなどにおいて、口頭で質問すること。

カブト捕獲作戦によって、対ワーム秘密組織「ZECT(ゼクト)」捕らえられた天道総司は、岬祐月から尋問を受けた。しかし、天道はいつもと同じ調子で話をはぐらかし、逆にZECTについての質問をしている。[#06]

すっぽんぞうすい 【 スッポン雑炊 】

亀の一種であるスッポンの肉とご飯を混ぜ、味付けして煮た料理。

劇中では、天道総司が過労で倒れたじいやのために用意していた。じいやは遠慮してあまり口にしなかったが、これを見たゴンがアルバイト代の代わりと称して持ち去り、密かに介抱している風間大介に食べさせている。[#28]

ぜくと 【 ZECT 】

地球外生命体、ワームに対抗するための組織。

表向きには知られていないが、その権限は警察よりも上で、ワームに関わる事件は隠蔽していた。マスクドライダーシステムによる仮面ライダーと、強化スーツを着たゼクトルーパーの部隊が主戦力であり、チームを組んで行動し、ワームの出現に合わせて出動、殲滅行動を行う。なお、天道総司=仮面ライダーカブトをはじめ、ZECTに所属せず独自の行動を行う仮面ライダーも多かったが、ワームとの戦いが激化していくとZECTに協力する者もいた。

その設立は、35年前にさかのぼる。隕石とともに地球に飛来した地球外生命体ネイティブと、彼らに接触した加賀美陸、日下部総一をはじめとした一部の地球人によって前身となる秘密機関が結成され、いずれ地球にやってくるであろうワームに対抗するため、ネイティブの能力を基に「マスクドライダー計画」としてマスクドライダーシステムの開発に着手。さまざまな対策が講じられたが、その内容には人体実験のような非人道的なものも含まれていた。

表向きは陸がトップを務めているが、実際には根岸をはじめとしたネイティブ勢が管理している。陸はネイティブのことを完全には信用しておらず、仮面ライダーガタックと仮面ライダーカブトのマスクドライダーシステムの使用者には自身と日下部の息子である加賀美新と日下部総司(天道総司)を設定。また、システム内には「赤い靴」と呼ばれる暴走装置を組み込み、ワームだけでなくネイティブをも攻撃対象にするよう画策していた。だが、この企みはネイティブ側に看破されており、日下部とその妻のさとみはネイティブの手に掛かって命を落とし、以後は擬態したネイティブが日下部夫妻に成り代わって生活していた。

ワームの個体が減って人類の勝利が確定すると、ZECTの存在は世間に公表されるが、根岸と陸の右腕であった三島正人が組織を乗っ取り、地球人類すべてネイティブ化するという計画がスタートする。だが、この企みはカブトとガタックにより阻止された。

すべてが終わった後、ZECTは解体され、所属者たちもそれぞれの道へと進んでいる。

ぞうのはかば 【 象の墓場 】

象にまつわる伝説のひとつ。寿命を悟った像は群れから離れて特定の場所に向かい、そこで最期を迎えるというもの。そのため、象の墓場には多数の象の骨や亡骸があるという。現在ではその存在は否定されている。

装飾品の材料として高値で取引される「象牙」の入手先として語られたことで生まれた説と考えられる。

仮面ライダードレイクについての調査報告を受けた加賀美陸は、「仮面ライダーはZECT(ゼクト)のもの」と意見する三島正人に「滅びゆく者のために象の墓場は必要」だと告げる。[#12]