たちばな さくや橘朔也
- 登場作品
- 仮面ライダー剣
- 初登場回/初登場作品
- 第1話『紫紺の戦士』(2004年1月25日放送)
「最後に残ったものだけは、失いたくない。信じられる……仲間だけは!」
■プロフィール
種族:人間
性別:男性
年齢:25歳
職業・身分など:BOARD(ボード)の社員(壊滅後は独自に行動)
家族など:不明
演:天野浩成(あまの・ひろなり)
■この人物が変身する仮面ライダー
■説明
仮面ライダーギャレンの変身者。人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」の研究者であり、前任の桐生豪が大怪我を負ったことから、ギャレンの装着者に選ばれた。
礼儀正しく優しい人柄で面倒見も良く、後輩である仮面ライダーブレイドの装着者・剣崎一真からは尊敬の眼差しで見られ、仮面ライダーレンゲルの変身者となった上城睦月の指導もしている。一方で真面目すぎるがゆえか繊細で思い込みの強い一面もあり、その性格をアンデッドに利用されることもたびたびあった。
ギャレンとしてアンデッドと戦っていたが、やがて脳裏に走る“破滅のイメージ”と体調不良に悩まされ始め、「変身するたびに自身の体がボロボロになっていく」と考えるようになる。のちにBOARD所長の烏丸啓により、これらは橘の心の奥底にある恐怖心に起因し、恐怖心さえ克服すれば症状もなくなると判明。しかし「恐怖心などない」と否定したい橘はアンデッドとの戦いに没入し、苦戦が続いて悩んだ末、ついには敵であるはずの伊坂=ピーコックアンデッドが提供する危険な力を借りてまで恐怖心の克服を試み、剣崎との関係性も険悪なものになってしまった。
だが、唯一の心の拠り所だった大学の同級生・深沢小夜子が伊坂によって亡き者にされたことで、ようやく橘は仇討ちに燃えつつも冷静な判断力を取り戻す。怒りと悲しみ、そして伝えることのできなかった小夜子への愛を力に変え、橘はピーコックアンデッドを撃破。同時に恐怖心の完全克服にも成功している。
この後、一度はギャレンバックルを烏丸に返却したものの、再び仮面ライダーとして戦うことを決意。良き先輩仮面ライダーとして皆を支えつつ多くのアンデッドを封印し、そしてすべての黒幕である天王路博史を打倒している。
アンデッドである相川始とも共闘していたが、彼がジョーカーでありバトルファイトに勝ち残れば人類滅亡の可能性があると知ったのちは、最終的に封印すべきだと主張していた。始が戦いで傷つき、動けなくなった際は、睦月にリモートテイピア(クラブ10)を使用させてヒューマンアンデッドを解放し、残り2体のアンデッドであるジョーカーとギラファアンデッドを封印し、バトルファイトを終わらせようとした。しかし、頑なに始を信じる剣崎、そして必死に人間に溶け込もうとする始の姿を見て、彼らの想いに応えようと決断。間違っていると理解しつつもギラファアンデッドと戦い、両者ともに岸壁から海へ落下するという激闘の末、封印に成功した。
その後は消息不明だったが、実は烏丸によって秘密裏に救助されており、ダークローチに苦戦する剣崎の窮地に駆けつけている。すべてが終わったあとは、世界を救うためにジョーカーとなり、何処かへと消えた剣崎に思いを馳せていた。
【『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』では……】
烏丸とともにすべてのラウズカードの封印に向かう途中、アルビノジョーカーに襲われて烏丸が絶命。解放されたアンデッドたちが暴れだすと、志村純一=仮面ライダーグレイブら新世代ライダーたちを率いて再び戦いへと身を投じていた。
ブレイドとレンゲルの変身に必要なチェンジビートル(スペードA)とチェンジスパイダー(クラブA)に封印されていたビートルアンデッドとスパイダーアンデッドも解放されてしまったため、剣崎と睦月にはアルビノジョーカーの件を伝えていなかった。しかし、戦いのなかでこれらのアンデッドが再封印されると、再びふたりと肩を並べて戦うようになる。
何かと反発しあう新世代ライダーと剣崎達を見て悩んでいたが、ブレイドとレンゲルの力を目の当たりにした志村たちに対して、協力するように呼び掛けている。
フォーティーン打倒後は、仲間たちと一緒に栗原天音(14歳)の誕生パーティーに参加した。
■戦闘時の決め台詞など
「カテゴリー8か。面白い」
「俺が……最強だ!」
「伊坂、貴様だけは……貴様だけは俺の手で倒す!」
「小夜子ォーーーーー!!」
「俺はすべてを失った。信じるべき正義も組織も、愛する者も……なにもかも。だから……最後に残ったものだけは、失いたくない。信じられる……仲間だけは!」
「この距離なら……バリアは張れないな」