用語辞典
- かきごおりや 【 かき氷屋 】
-
細かく砕いたり、削り節のようにうすくした氷にシロップや練乳、アンコなどを添えて食べる氷菓。夏を代表する食べ物であり、祭で売られる定番のひとつでもある。
さまざまな仕事に取りかかっていたラモンと力は公園で「ナイトメアかき氷」という屋台を開き、子供達に販売していた。しかし屋台に貼っていたメニュー名はブルーハニワ、オレンチなど文字が間違っていたり、ブラッド味といった物騒な味もあった。[#29]
- かくご 【 覚悟 】
-
危険や困難であることを知りながらそれを行おうとするまたは受け止めようとする心構えのこと。
お互いの気持ちを知った紅音也と真夜は、ファンガイアが人間と生きていく覚悟、そして愛する女性のために命をかける覚悟を固める。
- かくしあじ 【 隠し味 】
-
料理の味を引き立たせるため、少量の調味料などを加えること。
麻生ゆりのオムライスを気に入った紅音也は彼女にレシピを聞くが、そのときゆりは振られた腹いせもあったのか「隠し味に毒を入れる」とうそぶく。しかし、付き合いの深い音也はすべてお見通しで、本当の隠し味が「愛情」であることを悟っていた。
- かくせいき 【 拡声器 】
-
音を拡大する装置。音を一定の方向に集約して音量を増幅させるアナログなものや電気信号を使って音量を増幅させるデシタルなものまでさまざまある。
オムライスを食べて以降、麻生ゆりに恋心を抱く力は、マイクのついたデジタル式の拡声器を使い、ゆりに告白したが、まったく届かなかっただけでなく告白の文言を音也に教わったことを見抜かれてしまった。[#24]
- かたつむり 【 カタツムリ 】
-
陸に棲む巻貝で、殻と軟体部で構成されている。でんでん虫ともいう。
紅渡と野村静香がバイオリンのニスに使う素材として、収集していた。[#18]
- かてな 【 カテナ 】
-
力を抑える拘束具として機能する鎖のこと。
仮面ライダーキバ キバフォームの各所にカテナが施されている。
必殺技「ダークネスムーンブレイク」を発動する際には右脚のカテナが解放されるほか、タツロットの力ですべてのカテナが外れると本来の姿であるキバ エンペラーフォームが姿を現す。
仮面ライダーアークや仮面ライダーレイにもカテナが存在し、それぞれウエイクアップフエッスルを使用することで解放される。
- かふぇまるだむーる 【 カフェ・マル・ダムール 】
-
素晴らしき青空の会の会員が、嶋護からの指令を受ける際に利用する喫茶店。
マスターである木戸明が淹れるコーヒーは絶品で、これまで1円も払ったことがないと豪語する次狼が躊躇なく1万円支払っていた。
店内にはマスターの愛犬であるブルマンが放し飼いになっており、店のマスコットのようになっている。
1986年から2008年まで変わらず営業しており、内装に大きな変化はないが、壁にかけられた絵皿は毎年1枚ずつ増えているほか、ブルマンが子犬から成犬に成長している。
また1986年の世界では、当時のさまざまなヒット曲が店内で流れていた。
- からあげべんとう 【 唐揚げ弁当 】
-
小麦粉や片栗粉をまぶしたものを油で揚げた唐揚げがメインのおかずの弁当。単に唐揚げという場合、鶏肉を指すことが多い。
鈴木深央がアルバイトしていた「宅配弁当ひまわり」のメニューひとつ。値段は480円。[#25]
- かわてぶくろ 【 革手袋 】
-
革を素材にした手袋。耐寒性と通気性、伸縮性が求められる手袋では革の素材がぴったりだとされる。
登太牙は幼少のころから左手だけに黒い革手袋を装着していた。これは人間の中で暮らす太牙が左手に浮かぶキングの紋章を隠すためと思われ、キングとして裏切り者を処罰するときなど、キングであることを見せつける時は手袋を外している。
- がんじがらめのもんととらっぷ 【 がんじがらめの門とトラップ 】
-
引きこもりに戻ってしまった紅渡が自分の家にしかけたもの。
門には有刺鉄線が張り巡らされ、玄関のドアノブには電流、扉を開けると槌が攻撃してくる、玩具の虫や爬虫類が降ってくる、階段に板を張り滑り台のようにするなど数々のトラップを仕掛け、彼を説得にやってきた名護啓介たちを追い払った。[#40]
- かんとうにしけいむしょ 【 関東西刑務所 】
-
杉村隆が収監されている刑務所。
1986年の世界では、紅渡と紅音也も収監されることとなった。
地下にはレジェンドルガ族の古代遺跡があり、杉村がそこに眠っているロードの魂に触れたことでレジェンドルガ族が復活し始めた。
- きおくそうしつ 【 記憶喪失(仮面ライダーキバ) 】
-
自分の過去の記憶を思い出すことができない障害のこと。
2008年、復活したルークは、長年眠っていた弊害からか、一時的に過去の記憶を失っていた。また1986年時、ルークと戦い敗北した紅音也は、イクサシステムの反動や戦いのダメージによって、一時的に記憶喪失に陥っている。
- ぎがんとぞく 【 ギガント族 】
-
世界各地に巨人や雪男の伝承を残す巨人の種族で、10m近い体躯を持つのが特徴。
さまざまな種が存在するが、いずれも高地や雪山に潜んでいるため、滅多に遭遇することはない。
劇中に直接登場こそしていないが、3WAによってイエティクラスの個体が捕獲され、冷気を操る能力や巨大な爪が仮面ライダーレイに転用された。
- きばっとぞく 【 キバット族 】
-
コウモリに似た体型を持つ小型モンスターの種族。
魔皇力という、魔族に流れるエネルギーのコントロールが得意で、ファンガイア族が開発したキング用の鎧の制御に使われることが多い。
人間以上の知能と高いプライドを持っており、キバットバット家やモトバット家などの名門家計も数多く存在する。
- きばのよろい 【 キバの鎧 】
-
ファンガイアの王であるキング専用の装備として、ナイト&ポーンが3番目に作り出した鎧で、「黄金のキバ」という別名も持つ。
遥か古代、キングがダークキバの鎧の力でレジェンドルガ族だけを壊滅させたでなく、同胞のファンガイア族さえも巻き込んだ姿を見て、ナイト&ポーンが恐怖を感じたことが開発のきっかけとなった。
ダークキバの鎧と遜色ないパワーを持つが、ダークキバの鎧がつねに暴走する危険性をはらんでいることに対し、こちらは体の各所をカテナで拘束して力を抑えることで、安定性を実現している。
本来の姿はカテナをすべて解き放った仮面ライダーキバ エンペラーフォームであり、キバ キバフォームはあくまでも力を抑えた仮の姿ということになる。
ただしキバ エンペラーフォームはキングでさえ、長時間装着しているとライフエナジーを食い尽くしてしまう危険があるため、カテナを外すためには解除キーとしてタツロットが必要。
紅渡はキバットバットⅢ世に噛まれてアクティブフォースを注入され、魔皇力を活性化させることでこの鎧をまとい、仮面ライダーキバへの変身を果たす。
- きょうのおまえはおまえじゃない 【 「今日のお前はお前じゃない」 】
-
デート中のゆりの様子がおかしいことに気づいた音也の言葉。
音也がただの軽薄な女好きではなく、真剣に相手を見ていることがわかる。
- きんぐ 【 キング 】
-
チェックメイトフォーの1人であり、ファンガイア族を統べる王となる者に与えられる称号。
絶対的な命令権と、サガの鎧やキバの鎧といったキング専用の鎧を装着する資格を持つ。
1986年は登太牙の父、2008年は登太牙がキングの座についている。
ちなみにボードゲームのチェスで使われる駒のひとつでもある。
キング自身は縦横ナナメの8方向に1コマずつ動くことができ、駒そのものの強さはクイーンやルークに劣るが、相手に取られてしまったら負けという、チェスにおいてもっとも重要な駒でもある。
- きんだんのあい 【 禁断の愛 】
-
本来は愛し合ってはいけない関係の者同士が惹かれあう様子。ほとんどの場合、当事者やその周囲の人々は悩み苦しむことになる。
誇り高いファンガイアにとって食料でしかない人間は愛してはいけない存在であり、もし愛してしまった場合は処刑される対象だった。しかし、人間を愛するファンガイアは後を絶たず、真夜はそうした裏切り者を処刑しながらもなぜ人間に惹かれるのかを疑問に思っていた。
- くいーん 【 クイーン 】
-
チェックメイトフォーの1人で、人間を愛するという禁忌を犯したファンガイア族を処刑する役割を持つ。
またクイーンだけが背負う掟として、キングと結ばれて子を成し、純血の後継者を残さなければならないというものがある。
1986年は真夜、2008年は鈴木深央がクイーンの座についている。
ちなみにボードゲーム「チェス」で使用する駒のひとつでもある。
進路上にほかの駒がなければ縦横ナナメの8方向のどこにでも移動でき、チェスでは最強の駒とされている。
初期状態では両陣営ともに1つずつだが、ポーンの駒がプロモーション(いわゆる“成る”)することでクイーンに昇格することが可能。
- くうふく 【 空腹 】
-
お腹が減ること。
サンゲイザーファンガイアと融合させられた嶋護は、ライフエナジーを摂取していないためか、やたらと腹を空かせ、木戸明カフェ・マル・ダムールで何度か大量のメニューを注文し平らげている。
- くりーむぱふぇ 【 クリームパフェ 】
-
グラスにアイスクリームやクリーム、フルーツなど盛り付けたデザート。
タイムプレイに成功したルークが、自分に対するご褒美として食し、達成感からか味自体に満足したのか、恍惚の表情を浮かべていた。
- くれないけにだいだいつたわるとくぎ 【 紅家に代々伝わる特技 】
-
足の指を握った状態でつま先立ちして歩くという、紅家に伝わる特技。
自分は息子だと告げる紅渡に対し、紅音也は息子ならこれができるはずとこの特技を披露して見せ、渡もなんなくやってのけた。[#44]
- くれないわたるとくせいすぺしゃるぱすた 【 紅渡特製スペシャルパスタ 】
-
鈴木深央に告白され、浮かれた紅渡が作った特製パスタ。
野村静香やキバットバットⅢ世、タツロットにも好評だったが味の決め手がニスの材料であるザリガニのエキスだと知った静香は思わずフォークを落とした。[#37]
- くれないわたるのへんそう 【 紅渡の変装 】
-
過去へ飛んだ紅渡が行った変装。
鈴木深央が消滅してしまったことに悲しむ紅渡は次郎の計らいで1986年へと飛ぶ。そこで渡は自分の存在をなくしてもらうため、医者や易者に変装し紅音也と真夜が結ばれないように邪魔をした。
- くれないわたるみにこんさーと 【 紅渡ミニ・コンサート 】
-
コンサートとは観衆を招いて行う演奏会。
紅渡と野村静香が公園でチラシを配って近所の人々を誘ったが、渡は緊張し過ぎてまともに演奏することができず、大失敗に終わってしまった。
- けーき 【 ケーキ 】
-
西洋菓子の一種。かつては古代エジプトから作られていたという。非常にバリエーションが豊富で、おもに小麦粉、砂糖、卵、牛乳などをまぜて製作したカステラ(スポンジケーキ)に生クリームやチョコクリーム、フルーツやほかのお菓子をデコレーション、またはトッピングしたものが主流。
キャッスルドランでトランプに興じていた次郎、力、ラモンの3人は、素晴らしき青空の会を救うため1986年に飛んだ名護啓介が無事過去を変えられるかを話しあい、力は「失敗する」ほうに手元にあったケーキをひとつ賭けた。[#28]
- げいじゅつ 【 芸術 】
-
特定の題材を用いて何かしらを表現すること。音楽や絵画、彫刻、建築、演劇、文学など、多種多様な分野が芸術に含まれる。
人間を見下すファンガイアの真夜も人間の芸術については唯一価値があるものと認識しており、無粋にも絵画を制作中に棚橋のアトリエに入ってきた名護啓介には頬をはたいて怒りをぶつけた。[#28]
- けいたいでんわ 【 携帯電話 】
-
持ち運びが可能なサイズの無線電話通信機。
本人の電話番号の他、関係者の電話番号や通話記録、機種によってはメールの文面など、さまざまな個人情報が記録されている。
麻生恵のストーカー・倉前昇が、紅渡を言いくるめて恵の控室から盗み出させようとしたが、恵に見つかって未遂に終わった。
- けんごすぺしゃるおこのみやき 【 健吾スペシャルお好み焼き 】
-
水や出汁でといた小麦粉をキャベツや肉などに混ぜて鉄板焼きにした料理。
襟立健吾が紅渡に御馳走した食事で、紅生姜がたっぷり入っているのが健吾流である。[#13]
- ごーぐるとますく 【 ゴーグルとマスク 】
-
目と鼻、口をおおい隠し、保護する道具。おもに衛生や防護の目的で利用される。
紅渡が外出する際の必需品で、家の外ではマスクを外しただけでも、この世アレルギーを発症して苦しみだす。
- こーひーかっぷ 【 コーヒーカップ(遊具) 】
-
遊園地にある遊具のひとつで、巨大なコーヒーカップの形をした乗り物でカップの内部にあるベンチに腰掛けた状態で複数のコーヒーカップが円周運動をしつつ、個々のカップも回転する。さらに内部に取り付けられたハンドルを回すと乗っているコーヒーカップの回転を速くすることができるが、酔いに弱い人には注意が必要だ。
登太牙に誘われ遊園地へとやってきた紅渡は、なぜか鈴木深央とふたりでコーヒーカップを楽しむことになる。この機会に深央は本当に好きな人物を伝えようとするが、彼女を諦めようと決意していた渡はあえて聞こうとしなかった。[#34]
- こーひーのねだんはおれがきめる 【 「コーヒーの値段はオレが決める」 】
-
次狼が初めてカフェ・マル・ダムールを訪れたときに、価格表を見て言った言葉。
この言葉を挑戦と受け取った木戸明は最高のコーヒーを出し、コーヒーの味を認めた次狼は1万円札を置いて店を出た。
- こいのやまい 【 恋の病 】
-
恋愛をした人の精神状態のことで、一般的には思春期に多い。
麻生ゆりが紅音也の診断結果を言おうとした際、音也自身が自分の病気をこう診断した。[#15]
- ごうこん 【 合コン 】
-
合同コンパの略。初対面の男女が出会うことを目的とした、交流の場。
1986年と2008年で開催会場や経費、参加者の身なりなどは異なるが、概ね趣旨は変わっていない。
- こころのよわさ 【 心の弱さ 】
-
他者の言動にすぐ傷ついたり、失敗を受け止められず責任を他者になすりつけたりと、さまざまな精神面のもろさ。
生真面目だがプライドが高く偏った考え方をする名護啓介に対し、嶋護は彼の心の弱さを指摘し、仮面ライダーライジングイクサの装着者にはできないと言い放つ。その後、糸矢僚に奪われたイクサナックルを取り返した際、素直に自分の失敗を認めて謝る名護を嶋は許したが、その言葉を聞きながら名護は不敵な笑みを浮かべており、根本的な弱さはまだ改善されていなかった。
また、襟立健吾も心の弱さからファンガイア戦での傷がきっかけでギターを弾けなくなったことや名護に拒絶されたことから暴力的になり、紅渡に何度も辛く当たるなどしてしまう。しかし彼はスワローテイルファンガイアとの敗北や嶋の自身への辛辣な評価を聞いたことをきっかけに考えを改め、渡に非礼を謝り、再び友人関係を結んでいる。
- このよあれるぎー 【 この世アレルギー 】
-
この世界のすべてに免疫機能が過剰に反応して、命にかかわる危険もあるという症状。
紅渡はこの症状に苦しんでいたが、麻生恵にゴーグルとマスクを剥ぎ取られて深呼吸をするよう促されても、特に何の異常も発生しなかった。
つまり、この世アレルギーとは渡の思い込みで発生する症状だったのである。
- ごふくや 【 呉服屋 】
-
呉服とは和装の総称であり、呉服屋は後吹きの販売などを行う店舗や会社などを指す。大型百貨店の中には、もともと呉服屋だったところが規模を拡大して現在の百貨店の形へ発展したところもある。
麻生恵、麻生光秀の実家。光秀は実家の影響からか、よく和服を着ている。ふたりの母である麻生ゆりと呉服屋の関係は不明で、呉服屋の男性のところへ嫁いだ可能性もあれば、彼女自身が呉服屋を開業した可能性もある。
- こんびねーしょん 【 コンビネーション 】
-
組み合わせや組み合わさったもの。スポーツなどでは複数人の人間が連携して行動することをいう。
戦いのなかで視力の低下を招いてしまった名護啓介を助けるため、麻生恵は彼の目になることを決め、恵の指示で名護が動くというコンビネーションを磨いていく。
そして視力の低下を招いてしまった原因となったスワローテイルファンガイアと再戦し、息のあったコンビネーションで撃破した。
- こんやくゆびわ 【 婚約指輪 】
-
身につけている者が、結婚の約束をしていることを示す指輪。
1986年、次狼は麻生ゆりにプレゼントし、結婚の意志があることを伝える。ゆりはその返答を保留したままだったが、結局辞退。紅音也が指輪を外すと、池へと捨ててしまった。