DICTIONARY

用語辞典

らいだーしすてむ 【 ライダーシステム(仮面ライダー剣) 】

使用者が仮面ライダーに変身し、アンデッドを封印するためのシステム。

人間が開発したものとしては、人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」の烏丸啓が開発したシステム1号のギャレン、システム2号のブレイドのほか、同じく烏丸がピーコックアンデッドこと伊坂に操られることで完成したバージョンアップ型のレンゲルがある。

これらはアンデッドの姿や能力をコピーするジョーカーの力を限定的に再現したもので、ラウズカードに封印されているカテゴリーAのアンデッドと融合して仮面ライダーに変身する。このため使用者はアンデッド、特にカテゴリーAのアンデッドとの融合適正に優れた者でならなければならず、適合者でなければ仮面ライダーには変身できない。

ギャレン、ブレイドの変身にはベルト状の変身ツールであるギャレンバックル、ブレイバックルが用いられ、レンゲルではレンゲルバックルが用いられる。それぞれにラウズカードの覚醒機能を備えた専用の武器を持ち、ギャレンは銃型のギャレンラウザー、ブレイドは剣型のブレイラウザー、レンゲルは錫杖型のレンゲルラウザーを使用する。またギャレン、ブレイドについては追加装備のラウズアブゾーバーがあり、ギャレンはギャレン ジャックフォーム、ブレイドはブレイド ジャックフォーム、およびブレイド キングフォームという進化形態へのフォームチェンジもできる。

なお、ジョーカーは腹部に備わったバックル状の装備にラウズカードを通してアンデッドの姿と能力をコピーする。通常時はスピリット(ハート2)を使用してヒューマンアンデッドの姿を模し、相川始を名乗って人間社会で生活。戦闘に突入するとマンティスアンデッドが封印されたチェンジマンティス(ハートA)を使い、仮面ライダーカリスに変身する。弓形のカリスアローを武器に戦うが、ほかのアンデッドの姿になることも可能。人間が手掛けたものではないが、これもまたライダーシステムと言える。

らうずかーど 【 ラウズカード 】

アンデッドが封印されたカード。

もともとは古代のバトルファイトで敗れたアンデッドたちが、封印の黒い石版「モノリス」によって封じられたもの。中央には封じられたアンデッドの絵があり、左脇にアンデッドが属するスートとカテゴリー、能力、さらにカードを読み取るバーコードのような模様が記されている。

ラウズカードをもとに誕生したというトランプと同様、カードはスペード、ダイヤ、ハート、クラブのスートに分かれたA~Kまでの13枚ずつ計52枚に、いずれにも属さないジョーカーを加えた計53枚をベースに、封印用のカードや特殊な効果を持つイレギュラーなカードなど、その種類はさまざま。

現代のチベットで発見された際、ラウズカードはボードストーンに内包されていたが、回収した人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」がボートストーンから取り出し、のちに広瀬義人によってアンデッドが開放されてしまった。このアンデッドを封印するために開発されたライダーシステムは、ラウズカードからアンデッドの力を引き出して利用する仕組みで、カテゴリーA仮面ライダーへの変身に用いられる。ほかのカテゴリーのカードも各武器に備わったスラッシュ・リーダーにラウズしてパンチやキックの強化、属性付与などに用いられ、複数のカードの組み合わせでのカードコンボによる必殺技の発動にも使われる。

アンデッドを封印する際のカードには、スートとカテゴリーが記されたプロパーブランクと、スートを問わぬワイルドのマークのみが記されたコモンブランクがあり、プロパーブランクにアンデッドが封じられるとプライムベスタ、コモンブランクにアンデッドが封じられるとワイルドベスタとなる。

また、特定の条件によって新たなカードが誕生することもあり、ハートのカードが13枚揃った際にはワイルドカードが誕生。『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』では、4枚のカテゴリーKのカードからバニティのカードが誕生した。

なお、人間の手で生み出されたカードもラウズカードと呼ばれ、TVシリーズでは天王路博史、『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』では新世代ライダーの3人が使用したチェンジケルベロスや、同じく新世代ライダーが必殺技を放つ際に使うマイティグラビティ、マイティインパクト、マイティレイのカードなどがある。