DICTIONARY

用語辞典

さいしょのじんるいきばんしけんきゅうじょあとち 【 最初の人類基盤史研究所跡地 】

最初に人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」の施設があった場所。

秘密主義を徹底していることもあってBOARDは何度も研究所を移転しており、残った建物は廃墟になっている。行方不明だった烏丸啓は、意識不明のまま橘朔也によってここに運び込まれていた。[#03]

じぐそーぱずる 【 ジグソーパズル 】

複数のピースを組み合わせて一枚の絵を完成させるパズル。市販されている製品だけでなく、写真などをもとにオリジナルパズルの製作を受注する業者も存在する。

深沢小夜子が組み立てていたパズルは大学の卒業祝いとして橘咲也から贈られたもので、卒業時にふたりが並んで撮った写真がもとになっている。

しゅるとけすなーも 【 シュルトケスナー藻 】

ドイツの古代生物学者によって発見された、すでに絶滅したはずの水生植物。

橘朔也が伊坂の施術を受けた際、彼はこの植物が入った溶液に漬けられていた。成分を皮膚から吸収すると中枢神経を激しく刺激される。そのため橘は恐怖心を克服できたと勘違いし、伊坂の言いなりになっていた。

人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」のデータにも記載されており、激しい戦いに臨む古代生物たちが、この植物が生えている湖で闘争心を高めたと推測されていた。のちに深沢小夜子の知人の調査で、その効果が一時的なものであり、やがて強すぎる成分によって細胞や神経が破壊されてしまうことが判明する。[#09][#10][#13]

じょーかー 【 ジョーカー 】

トランプのカードのひとつで、スペードやハートといったスートには属さない特殊なカード。トランプを用いたゲームでは、ほかのカードの代わりとして使えることも多い。基本的にはワンセットの中に2枚のジョーカーが封入されている。

 

相川始の正体は、53種のアンデッドのなかでも特殊な存在であるジョーカーだった。突出して高い戦闘力に加え独自にほかのアンデッドを封印する力があり、さらに封印したアンデッドの姿と能力をコピーすることもできる。バトルファイトで勝ち残った場合、バトルファイトがリセットされるという例外的な存在でもあり、自身の種の繁栄を賭けて戦うほかのアンデッドたちからは恐れられると同時に嫌われてもいた。

本来はかなり凶暴だが、現代で開放されたジョーカーは自身が封印したヒューマンアンデッドの影響を受け続けており、もともとの凶暴性が影を潜めただけでなく、本来の姿に戻ることを忌避するようになっていった。

 

『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』では、もうひとりのジョーカーとしてアルビノジョーカーが登場している。

しらいのうじょう 【 白井農場 】

白井虎太郎の親代わりだった叔父が、彼に遺した農場。

剣崎一真がアパートを追い出された際、虎太郎の取材に応じる条件で居候となった。人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」の研究所が壊滅したのちは広瀬栞も世話になっており、彼らの住居としてだけでなく対アンデッドの拠点としても活用された。

しんじたいからしんじる 【 「信じたいから信じる」 】

相川始からの問いに対する剣崎一真の返答。

始は神丘令に栗原普を手に掛けたと疑われていたが、なぜか剣崎はきっぱりと否定。「なぜわかる?」と尋ねたところ、剣崎はこう答えた。始が何もしていないとは言い切れないが、神丘の疑念も推測で確たる証拠はない。剣崎に本当のところを知るすべはないので、これまで始を見てきた自分の感覚から判断するしかなく、ならば彼を信じるというわけだ。[#23]

しんせだいらいだー 【 新世代ライダー 】

『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』に登場した仮面ライダーグレイブ、仮面ライダーラルク、仮面ライダーランスのこと。

アンデッドが封印されたラウズカードを直接使用するブレイド、ギャレン、カリス、レンゲルに対し、新世代ライダーはアンデッドの力を解析してつくられたラウズカードを使う点で異なっている。[#劇場版]

じんぞうあんでっど 【 人造アンデッド 】

広瀬義人(トライアルB)が作った疑似的なアンデッドトライアルシリーズに対する橘朔也の認識。

彼にトライアルDを披露した広瀬義人は、それをアンデッドだと思った橘に「正確にはアンデッドではなく、アンデッドの細胞と人間のデータからつくった実験体だ」と説明した。その言葉通り広瀬は「改造実験体」と呼んでいるが、橘はその後もトライアルDを「人造アンデッド」と呼んでいる。[#33]

じんるいきばんしけんきゅうじょ 【 人類基盤史研究所 】

天王路博史が設立した研究機関で、通称は「BOARD(ボード)」。運営にはとある政府機関も関わっており、巨額の資金が投入されている。

すべての発端は、チベットの洞窟で発見された太古の遺跡にある。ここには53種のアンデッドによるバトルファイトについて記した壁画があり、さらに封印されたアンデッドのカードを内包した「ボードストーン」も存在した。そこで、天王路はこれらを研究するために「BOARD」を設立。自ら理事長に就任し、「人類基盤史」と名付けたバトルファイトの実態解明と、回収したボードストーンから取り出したカードの研究を開始した。しかし、これらの事実は一部の者以外には伏せられており、表向きには「人類が繁栄した背景には進化論で説明できない別の要因がある”という仮説をもとに、現在の人類史よりも以前の歴史の謎を探求する機関」とされている。

のちに広瀬義人がアンデッドの封印を解いてしまったため、解放されたアンデッドを再封印するために急ぎライダーシステムを開発。このとき理事長だった天王路は責任をとって辞任し、烏丸啓が研究所の所長に就任した。その後、適合者だと判明した研究員の橘咲也、そして新たにスカウトした剣崎一真をアンデッド封印の任に当たらせていたが、ローカストアンデッドの襲撃によって研究所は壊滅状態となった。しかし、研究所には上位組織である天王路の私的機関が存在し、研究所が壊滅した後も剣崎や橘にはBOARD名義で給料が支給されていた。

すずかさーきっと 【 鈴鹿サーキット 】

三重県鈴鹿市にあるレジャー施設。さまざまな大会が開かれるレーシングコースだけでなく、遊園地やプール、温泉なども楽しめる。

新名率いるアンデッドハンターがサーキット場の一角を借り、持ち込んだブラックファングを完成させた。その翌日にオートバイレースの予選が開催されたが、ブラックファングに乗ったウルフアンデッドが乱入して台無しになっている。[#25]

すりっぷすとりーむ 【 スリップストリーム 】

高速走行する車両の背後に生じる気圧が低い領域。前方へ吸い込まれる力が働き空気抵抗が小さくなるので、追従する車両はより小さな力で走行できる。レースでは、これを利用して前車を追い抜くスリップストリーミングというテクニックがあるが、それなりに接近する必要があるので追突する危険もはらんでいる。

予選レースを邪魔された山口達也がブラックファングを追跡。スリップストリームを利用してマシンスペックが上回るブラックファングに追いすがった。[#25]

そしつ 【 素質 】

個人が生まれながらに備えている精神的、身体的な性質で、ある事柄に対しての適性。素質の有無は言い換えれば向き不向きで、素質がある場合は将来的により高度な段階へ進む可能性を期待できる。

橘朔也と上城睦月が竹の棒を使った戦闘訓練をした際、睦月は「無理ですよ」と口にしながらも橘の棒を奪ってみせ、橘は睦月に「素質がある」と判断した。[#22]