DICTIONARY

用語辞典

たーんあっぷ 【 ターンアップ 】

仮面ライダーに変身する際のブレイバックルとギャレンバックルの作動方式。

それぞれチェンジビートル(スペードA)、チェンジスタッグ(ダイヤA)のラウズカードを装填したバックルを装着後、中央部右脇にあるターンアップハンドルを引くとバックルの中央部が回転(ターン)。「ターンアップ」という機械音声とともにラウズカードが読み込まれてオリハルコン・エレメントというエネルギースクリーンが放出。変身者がエネルギースクリーンを通り抜けることで、ブレイドアーマー、およびギャレンアーマーが装着され変身が完了する。

たいしょくしょぶん 【 退職処分 】

雇用主から雇用側へ、半ば強制的に職を辞させられること。一般的に、企業では社員をおいそれと退職処分にすることはできず、重大な規約違反や犯罪行為を行ったときなどに限られる。

人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」の上位に位置する組織のトップである天王路博史は、剣崎一真と橘朔也に退職処分を命じる。

天王路は「アンデッド封印という職務をいつまでも貫通できずに手間取り、上城睦月のような素人まで巻き込んでいる」という理由でふたりを退職処分にしたと通告。「ライダーシステムとアンデッドを封じたプライムベスタのラウズカードはBOARDの所有物」として返還を求めたが、ふたりが従わないと見ると無言で車に乗り込みその場を去った。[#46]

たいやきぷれーと 【 たい焼きプレート 】

たい焼き専用の鉄板。柄がある蝶番のような形の鉄板で、可動部両側の対称となる位置に鯛を模した窪みがある。片方に生地と具、もう片方に生地のみを入れてほどよく加熱し、生地のみを入れた側を閉じて少々加熱するとたい焼きが出来上がる仕組み。一列に4~6つの窪みが並んだ長方形が一般的だが、個別に閉じた鉄板を吊るして加熱するタイプのものもある。

三上了が「いろは組」と「ほへと組」の売上勝負で使用。たい焼きを焼くだけでなく、未知を殴ったサーペントアンデッドに対する熱々の武器としても使われた。[#30]

たいやきめいじんようせいぎぶす 【 たい焼き名人養成ギブス 】

合成皮革性と思しき複数のベルトが、強いバネで繋がれたトレーニング器具。

装着して身体を動かすには普段よりも多くの力が必要で、特定の動作を繰り返すことにより、その動作で動かす筋肉が鍛えられる仕組み。幼い頃の未知が、たい焼きの特訓をする際に装着させられた。[#29]

たかさご 【 高砂 】

能における作品のひとつ。天下泰平を祝うと同時に長年変わらぬ夫婦愛を歌ったもので、結婚披露宴での定番として披露されることが多い。これをもとに、ウエディング関連の用語では披露宴で新郎新婦が着席するメインテーブルが高砂と呼ばれている。

三上了と未知との結婚式で蛸三郎と鯛次郎が披露した。[#29]

だがわたしはあやまらない 【 「だが私は謝らない」 】

橘朔也が「戦えない」と言い出した際に烏丸啓が発した言葉。このあと「その恐怖心を克服して、必ず戦いに戻って来れると信じているからだ」と続く。

橘は体調不良の原因が自身の恐怖心にあると知ったが、それをどう克服すればいいのかわらず、「もう戦えない」と言い出した。烏丸は橘がそうなった責任が自分にあると認めたが、彼が必ず恐怖心を克服すると信じる気持ちから「謝らない」と断言した。[#08]

たくましくあれそしてひるむことなかれぜつぼうのあとにはかならずきぼうがくる 【 「逞しくあれ、そして怯むことなかれ、絶望のあとには必ず希望が来る」 】

チベットから来日した嶋昇に、烏丸啓から託されていた剣崎一真たちへの言葉。

嶋は、剣崎たちに改めて「アンデッドととの戦いで必要なのは心だ」と説き、烏丸所長から預かってきた言葉としてこれを伝えた。[#26]

たたかうりゆう 【 戦う理由 】

仮面ライダーとして戦う理由のこと。

暗い閉鎖空間が苦手な上城睦月はモールアンデッドとの戦闘中に地下から逃げ出し、橘朔也に叱られて「オレには戦う理由なんてないんです」と言い訳した。[#22]

たたかえないすべてのひとのためにおれがたたかう 【 「戦えないすべての人のために、俺が戦う」 】

仮面ライダーブレイドに変身した剣崎一真が、コーカサスビートルアンデッドと戦っている際に言い放った言葉。

「剣崎はアンデッドと直接戦闘する力はない自分たちの代わりに戦っているだけで、ひとりで戦っているわけではない」という広瀬栞の主張がもとになっている。

この戦闘でコーカサスビートルアンデッドはブレイドのラウズカードを奪い、アンデッドの力を借りているだけのブレイドに自分を封じる力はないと主張した。しかし、剣崎は「カードが一枚もなくても自分に仮面ライダーの資格があれば封印できるはず」と答え、続くこの言葉で自身の抱く新たな決意を顕にした。[#34]

たちばなさんなぜみてるんです 【 「橘さん、なぜ見てるんです!?」 】

変身してローカストアンデッドと戦う剣崎一真が、変身しながらも戦いを眺めているだけだった橘朔也へ発した言葉。

広瀬栞が橘を疑う一方、剣崎は橘を信じていたが、仮面ライダーギャレンに変身しながらも戦いを傍観する姿を見て、剣崎も橘に疑念を抱くことになった。[#01]

たちばなさんはたよりにならないし 【 「橘さんは頼りにならないし」 】

独自の判断で行動する橘朔也を指して、広瀬栞が言ってしまった言葉。

仮面ライダーブレイドがコーカサスビートルアンデッドと戦った際、彼女と白井虎太郎はアンデッドサーチャーを通じて戦いを見守っていたが、ブレイドの反応が消えたことで剣崎一真の敗北を知る。当時、広瀬義人=トライアルBと関わった橘が別行動をしていたこともあるのか、ふたりは橘を頼らず自分たちで剣崎を迎えに行くことにした。[#33]

たちばなのうでどけい 【 橘の腕時計 】

橘朔也が右腕につけている腕時計。

大学を卒業した際に、同期で友人でもある深沢小夜子から贈られたものだった。[#16]

たにがわれんぽう 【 谷川連峰 】

群馬県と新潟県の境にまたがる清水峠から三国峠のあいだに連なる山々。谷川岳をはじめ、北側の武能岳、茂倉岳や西側の万太郎山、仙ノ倉山など、複数の山が含まれている。

超古代のレリーフが洞窟に封じられていた地であると同時に、知らずにレリーフの封印を解いてしまった栗原晋が落命した地でもある。[#劇場版]

だぶるじょーかー 【 Double Joker 】

広瀬栞が烏丸啓の脳波とコンタクトした際のパスワード。

このとき烏丸は行方不明だったため、広瀬は烏丸の脳波とより深いコンタクトをとって居場所を突き止めようとしたが、プロテクトを解除するパスワードがわからなかった。しかし、白井虎太郎が収集していた人類基盤史研究所、通称「BOARD(ボード)」関連のデータから語彙を検索。ひと晩以上かけて解析し、ようやくパスワードを見つけ出した。[#03]

ちょうこだいのれりーふ 【 超古代のレリーフ 】

谷川連峰の洞窟で発見、回収された人間の身長の2倍以上もある長方形の大きな石版。

浮き彫りの文字で「古代のバトルロワイヤルにおいて生き残った者に、偉大な力を与える」と記されている。ただし、偉大な力を得るには「レリーフの封印を解いた者の命が必要」で、知らずに封印を解いた栗原晋は間もなく亡くなってしまった。このため、力を欲するアルビノジョーカーは、彼の血を引いている娘の栗原天音を狙っていた。[#劇場版]

てぃーさいぼうかっせいだん 【 T細胞活性弾 】

アンデッドハンターの隊長である新名が、専用の銃とともに所持していた特殊弾。

新名は「アンデッドの動きを封じられる」と称していたが、のちに彼の作り話だったことが判明した。[#24]

でんせつのあんでっど 【 伝説のアンデッド 】

伊坂ことピーコックアンデッドがジョーカーを言い表した言葉。

突出した戦闘能力を備えるジョーカーは、その特殊性もあってほかのアンデッドから恐れられており、いわば「アンデッド界のレジェンド」ともいえる存在だった。

どうたいしりょく 【 動体視力 】

動いている物体を識別する能力で、前後に移動する物体を識別するKVA動体視力と、左右方向へ動く物体を識別するDVA動体視力がある。ちなみに一般的な視力検査で測定するのは静止した物体を識別する静止視力。動体視力とは別物で、静止視力が高くても動体視力が高いとは限らない。

仮面ライダーに変身し、格闘戦や武器を用いた近接戦闘を行う際、狙った場所を的確に攻撃したり敵の攻撃を避けるうえで動体視力が重要になる。このため橘朔也は上城睦月をバッティングセンターへ連れていき、飛んでくるボールに書かれた数字を視認する訓練を課していた。[#21]

とうぶどうぶつこうえん 【 東武動物公園(仮面ライダー剣) 】

埼玉県にあるレジャー施設。敷地内には動物園だけでなく遊園地や大型プールも併設されており、コンサートなどの会場としても使用される。

劇中では神岡令と相川始が仕事で訪れ、始は高原ことイーグルアンデッドと出会ったのち、吉永みゆき=オーキッドアンデッドと戦っている。[#22]

とみおかはちまんぐう 【 富岡八幡宮 】

東京都江東区にある八幡神社。江戸時代の初期から存在し、当時の庶民からも親しまれててきた神社で、毎年8月に江戸三大祭のひとつである「深川祭」が開催されるほか、勧進相撲発祥の地とされている。

劇中では「いろは組」の三上了が神社付近で営業しており、ここで記憶喪失になっていた自分とそっくりの相川始と出会っている。[#29]

とらいあるしりーず 【 トライアルシリーズ 】

人工的につくられた改造実験体。

アンデッドの細胞からつくった身体に人間のデータをインプットした存在で、行動にはデータ元になった人間の癖も反映される。

広瀬義人の記憶が移植されたトライアルBをはじめ、トライアルD~Gの計5体が登場。このうちトライアルEには橘朔也、トライアルGには上城睦月のデータが採用された。もともとは広瀬義人が自分が亡き後に娘の広瀬栞を守らせようとつくったもの。しかし、自身を広瀬義人だと思いこんだトライアルBは、広瀬が生前目指していた「妻を救うために永遠の命を解明する」という目的に従い、剣崎一真をジョーカーにする目的でほかのトライアルシリーズをつくっていた。大きなダメージを受けると腹部のバックルが割れて一時的に動かなくなるが、しばらくするとバックルが元通りになり活動を再開する。アンデッドではないので封印できず、倒すには強力な必殺技などで完全消滅させるしかない。