仮面ライダーブレイド
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原作：石ノ森章太郎
脚本：今井詔二 ほか
監督：石田秀範 ほか
プロデューサー：
松田佐栄子（テレビ朝日）
日笠淳（東映）
武部直美
宇都宮孝明
制作：
テレビ朝日
東映
ADK
Round ZERO～BLADE BRAVE / 相川七瀬 | ELEMENTS / RIDER CHIPS Featuring Ricky
1万年前、不死の生命体「アンデッド」が52枚のカードに封印された。現代に甦ったアンデッドを再び封印するため、「人類基盤史研究所（通称：BOARD）」はライダーシステムを開発。新人職員・剣崎一真は仮面ライダーブレイドとして、先輩の橘朔也＝仮面ライダーギャレンと共に日夜アンデッドとの戦いを繰り広げていた……。橘の裏切り。壊滅する組織。そしてアンデッドの封印に仕組まれた罠。過酷な運命に翻弄されながらも、剣崎は己の信念を刃に込め、全ての人のために戦い続ける。
原作：石ノ森章太郎
脚本：今井詔二 ほか
監督：石田秀範 ほか
プロデューサー：
松田佐栄子（テレビ朝日）
日笠淳（東映）
武部直美
宇都宮孝明
制作：
テレビ朝日
東映
ADK
第1話「紫紺の戦士」
第2話「謎のライダー」
幼い頃に火事で両親を亡くし、人を救いたいという思いが誰よりも強い青年、剣崎一真は、人類基盤史研究所、通称「BOARD（ボード）」からのスカウトを受け、過酷な訓練を経たのちに仮面の戦士「仮面ライダーブレイド」へと変身する力を得る。そして、人々を襲う謎の不死生物「アンデッド」と戦い、これを封印する任務に日々邁進していた。BOARDの所長である烏丸啓を筆頭に、「仮面ライダーギャレン」へと変身し剣崎とともに戦う橘朔也、常に前向きな研究員の広瀬栞といった、厳しくも頼れる上司や先輩たちにも恵まれ、〝人を救う〟という仕事に青春のすべてを懸ける剣崎。だが、その終焉のときは突然訪れた。
BOARD本部が封印されていたはずの「ローカストアンデッド」の襲撃を受け壊滅。苦戦しながらもローカストアンデッドを倒した剣崎だったが、本部内で唯一生き残っていた広瀬から聞いたのは、襲撃により本部が混乱する最中、橘が烏丸を拉致したという衝撃の事実であった。
その後、かつて剣崎が出会ったルポライター志望の青年、白井虎太郎の好意により、剣崎と広瀬は虎太郎の実家に住まわせてもらえることとなり、広瀬は白井家を拠点に体制を立て直そうとする。だが、度重なる不可解な出来事に剣崎は意気消沈。本当に橘は裏切ったのか、そもそもアンデッドとはいったい何なのか？ 改めて自分の置かれている状況に疑問を抱く剣崎だったが、虎太郎からの励ましの言葉や広瀬から発破を掛けられたことで、戦う意思を取り戻す。こうして剣崎たちは、行方不明になった烏丸や橘の捜索をすると同時に、小規模ながらも対アンデッド活動を再開するのだった。
一方、虎太郎の姉が経営する喫茶店「ハカランダ」には、人を寄せ付けないミステリアスな雰囲気を持つ相川始という青年が居候していた。彼はアンデッドの呼ぶ声に導かれ、「仮面ライダーカリス」へと変身。彼もまた。人知れずアンデッドと戦っていた。そして、お互い仮面を付けた者同士で出会った剣崎と始は激しく衝突。やがて剣崎はカリスの正体が始であること、そして彼がアンデッドであると気付くのだが……。
愛する者を失った悲しみと怒りにより、橘朔也が己の中にある恐怖心を克服。「上級アンデッド」の「ピーコックアンデッド」こと伊坂は倒れ、彼が抱いた最強の仮面ライダーを生み出すという野望は露と消えたに思われた。だが、伊坂が完成させた「スパイダーアンデッド」の邪悪な意思を宿した「レンゲルバックル」は、狡猾な手段を用いて己の宿主を見つけ出す。それは、かつて剣崎一真に救われた高校生の少年、上城睦月。赤ん坊のときにコインロッカーに閉じ込められたというトラウマを克服するため、強くなりたいと願う睦月は、導かれるようにレンゲルバックルを手にし、「仮面ライダーレンゲル」へと変身を果たす。だが、邪悪な意思をコントロールできず暴走。その果てにレンゲルバックルは、橘の先輩にしてかつて仮面ライダーギャレンになれなかった男、桐生豪の手に渡る。そんな桐生も一度は戦いから退きながらも戦線復帰を決めた橘により倒され、レンゲルバックルは再び睦月の手へと渡るのだった。
一方、幾度となく相川始とぶつかりあった剣崎だったが、戦いで傷ついた始を介抱したことを機に、彼に人を慈しむ心、特に居候先である栗原遥香、天音母娘に対しては家族のような想いを抱いているのではないかと感じ、始とはわかり合えるかもしれないと考えるようになる。
そんなとき、数々の上級アンデッドたちが出現。人の姿を借り、策謀を巡らす相手に剣崎たちが苦戦を強いられるなか、橘は睦月を戦士として育てることを決意。マンツーマンの指導により睦月は頭角を表し、一人前の仮面ライダーへと成長していくが、強くなりたいという願いがあまりにも顕著な睦月の心は、徐々に闇色に染まっていく。そこに現れたのは、嶋昇ことタランチュラアンデッド。調査によりチベットに渡った烏丸の友人だと語る嶋に訝しげな目を向ける剣崎たちだったが、彼の人を愛おしいと思う心は本物であり、アンデッドでありながら嶋は皆と打ち解ける。同時に嶋は睦月の心の揺らぎも感じ、彼の力になりたいと申し出るのだった。
「上級アンデッド」のキングこと「コーカサスビートルアンデッド」を封印し、「仮面ライダーブレイド キングフォーム」へと到達した剣崎一真。だが、それはコーカサスビートルアンデッドの能力を発揮した通常のキングフォームではなく、剣崎が揃えたスペードの「ラウズカード」すべてがブレイドの力となり発現するという特殊な姿であった。その強大な力に呼応するように、相川始も本来の姿である「アンデッド」、「ジョーカー」の本能に抗えず暴走。もはや栗原天音のことも判別できなくなっていたが、剣崎が始に「エボリューションパラドキサ」のラウズカードを与えたことで、闘争本能を抑えることに成功。これにより剣崎と始の種族を超えた友情は深まっていくのだった。
その一方で、鳴りを潜めていた人類基盤史研究所、通称「BOARD（ボード）」が動き出していた。剣崎たちとともに戦う広瀬栞の父にして、かつてBOARDの研究員だった広瀬義人は、不死の研究に没頭。橘を言葉巧みに騙し、仮面ライダーとしての力を強めると同時に、その肉体がアンデッドに近づいていく剣崎を捕獲しようとする。だが、そんな広瀬も自身が開発した「人造アンデッド」こと「トライアルシリーズ」の一体にすぎず、広瀬を操っていた黒幕として、BOARD理事長の天王路博史がついに表舞台に登場し、その野望を露わにする。天王路の真の目的。それはかつて地上の支配者を決めるために繰り広げられたアンデッド同士の戦い「バトルファイト」を人為的に再開させ、自らが勝者となって新たな地上の支配者として君臨すること。これまでの戦いで収集したデータをもとに５枚目となるカテゴリーA「チェンジケルベロス」を完成させると、天王寺は最強のアンデッド「ケルベロスⅡ」へと変化。だが、そんな愚かな目論見も、剣崎、始、橘、そして「スパイダーアンデッド」の邪悪な意思に打ち勝った上城睦月を迎えた４人の仮面ライダーにより打ち砕かれた。
天王寺が倒れ、残されたアンデッドは、上級アンデッドである金居こと「ギラファアンデッド」と、始ことジョーカーのみ。この２体を封印すればすべての戦いは終わりを迎える……。自身に与えられた使命と剣崎の想いとの間で心揺れる橘が今、決断を下す。
剣崎一真を信じた橘朔也が、わが身と引き換えに金居こと「ギラファアンデッド」を封印したことで、「バトルファイト」の勝者が相川始こと「ジョーカー」に決まった。それはイコール世界のリセットの始まり。バトルファイトを管理する統制者の意思により、黒い石板「モノリス」、そしてジョーカーの肉体から分離するように、滅びの「アンデッド」、「ダークローチ」が無数に生み出され、人々を襲うのだった。
世界が闇に包まれるのを阻止すべく、残された仮面ライダーである剣崎と上城睦月が奮戦するも、ダークローチは次々と出現し、終わらない戦いが続く。そんな絶望的状況のなか、皆の前から姿を消した始が望んでいたのは、心通わせた友とも呼べる存在でもある、剣崎に封印されることだった。
剣崎が来るのをひとり待つ始。だが、始に人の世界で生きてほしいと願う剣崎の考えは違っていた。彼は寝る間を惜しみ、過酷な戦いを続けていく。いったい何故？ その目論見に気付いたのは、チベットから日本へと帰還した烏丸啓だけであった。確かにその方法であれば、世界を救うことができる。だがその代償として剣崎は……。烏丸の手により救助されていた橘もそのことに気付き、急ぎ剣崎のもとへ向かおうとするが、ダークローチの大群に阻まれ進むことができない。
そして、剣崎と始の最後の戦いが始まった。互いに闘争本能を剥き出しに拳をぶつけ合い続け、その戦いが臨界点に達したとき、剣崎の肉体に大いなる変化が起こる!?
