DICTIONARY

用語辞典

さばと 【 サバト 】

多くの命を犠牲にすることで成し遂げられる危険な儀式。

それは、日蝕の力を利用して生贄のゲートたちから魔力を引きずり出し、その膨大な魔力を「笛木暦の亡骸に埋め込まれた賢者の石」に注ぎ込み、暦を甦らせるというもの。

また、生贄とは別に4人の人柱が必要とされており、彼らは儀式のための魔法陣を形成する役割を担う。


【一度目のサバト】

4体のグールが人柱として利用され、操真晴人をはじめとするゲートたちが生贄となった。

だが、数十人の犠牲を生みながらも、「賢者の石」に注ぎ込まれた魔力は必要量を満たしておらず、笛木暦の亡骸に新たな心を宿した存在=コヨミが、定期的な魔力供給を必要とする不完全なかたちで復活。

儀式の失敗を受けた笛木奏は、内なるファントムを抑え込んだ唯一のゲート=晴人を魔法使いとして導くと共に、コヨミの肉体を維持するための魔力供給の役割を担わせるのだった。


【二度目のサバト】

二度目のサバトを成功させるため、白い魔法使い、そしてワイズマンとして暗躍していた笛木奏は、操真晴人、稲森真由、飯島譲、山本昌宏の4人の魔法使いを手中に収めることに成功。

ファントムよりも強力な「魔法使い」を人柱として採用することで東京全体を取り込むほどの魔方陣を形成し、大量の魔力を一気に集めようと目論む。

だがそれは、東京に存在するゲートたちをファントムと化し、さらには魔力を持たない者の命までも無差別に奪うという、一度目のサバトとは比較にならないほどの犠牲を必要とするものであった。

そして準備を整えた笛木奏はエクリプスウィザードリングを用いて強制的に日蝕を引き起こし、サバトを開始。

ところが、現実世界へと解放されたビーストキマイラに魔力を喰らい尽くされ、二度目のサバトも失敗に終わるのだった。

しろいまほうつかい 【 白い魔法使い 】

操真晴人の協力者であるかのように行動していた、謎の魔法使い。

その正体は笛木奏であり、彼がワイズドライバー(白い魔法使いドライバー)とチェンジウィザードリングを用いて変身した姿。

すべてはサバトによって亡き娘・笛木暦を甦らせるための計画であり、暗躍の末に手に入れた4人の魔法使いを人柱として、二度目のサバトを成功させようと目論んだ。

ぜつぼう 【 絶望 】

精神的に追い込まれるなどして、希望を失ってしまうこと。

ファントムの誕生はゲートの精神状態と深い関係があり、ゲートが絶望に追い込まれるとそのアンダーワールド(精神世界)にファントムが生まれ、その後、完全に絶望したゲート(宿主)の命を奪うかたちで現実世界に現れる。