じろう次狼

「惚れた女のために命を賭ける男は嫌いじゃない」

■プロフィール

種族：ウルフェン族

性別：男性

年齢：不明

職業・身分など：「素晴らしき青空の会」会員→キバの従者

家族など：不明

 

演：松田賢二（まつだ・けんじ）

 

■この人物が装着する仮面ライダー

・仮面ライダーイクサ

 

■この人物が変身する怪人

・ガルル

  

■説明

1986年／2008年

狼男として知られるウルフェン族の男性・ガルルの人間態。

かつてファンガイア族に敵対した一族の同胞たちがルークによって滅ぼされ、外出していて難を逃れた次狼はウルフェン族最後の生き残りとなった。このとき立ち去るルークの顔を目撃し、彼に強い憎しみを抱いている。以後は人間社会に潜伏しており、1986年に訪れた「カフェ・マム・ダムール」で、紅音也と出会うことになる。

コーヒーにはかなりうるさく、マスターの木戸明には「コーヒーの値段は俺が決める」「ちなみに今まで1円も払ったことはない」と豪語したが、受けて立った木戸のブレンドコーヒーに感服して一万円を払った。同じおニャン子クラブのファンということで木戸とは意気投合。その後は店に通うようになり、誕生日にはサイン入りアルバムを送って感涙させた。次狼はかなりこの店を気に入ったようで、麻生ゆりを目当てに来店した音也には、「ここはコーヒーを飲む場所。世界一神聖な場所だ」と述べて諍いを起こしている。

ただ、一族の再興を目指す次狼は子を産ませる目的で麻生ゆりに接近しており、あまり音也のことを糾弾できる立場とは言えなかった。また、ファンガイアと同じく生きるために人間のライフエナジーが必要で、店で目を付けた人間を密かに襲ってもいた。

その後、次狼は嶋護にスカウトされて「素晴らしき青空の会」に加入。仮面ライダーイクサの装着者になるが、当時のイクサは未完成で装着者に多大な負担がかかるものだった。次狼はイクサに対するゆりの想いを知ると、「完成したらゆりが使えばいい」と発言。それまでファンガイアを倒すために「支えてくれ」と頼み、一時はゆりの心を掴みかけた。しかし、ルークとの一件をきっかけに、ゆりと音也が急接近。焦りを感じた次狼は音也の排除とゆりの拉致という強硬手段に出るが、音也が生きていたうえに激高して本来の姿になったため正体が露見。ゆりが音也を選んだことが決め手になり、身を引くことを決めた。　次狼にとって音也は気に食わない邪魔者だったが、惚れたゆりのために命を張る音也を認めてもおり、「ゆりのため」という共通の目的でしばしば共闘したこともあった。身を引いたのちも音也との関わりは途絶えず、彼とのあいだに友情が芽生えていく。音也が真夜に惹かれ始めた際は「ファンガイアに魅入られている」と忠告して案じ、のちにキングに追い詰められたときも音也を手にかけることができず、キングからの逃亡を選んだ。

その後、キングのフエッスルで彫像にされた次狼は音也の活躍で助けられ、キングを倒した音也から「生まれてくる息子」と「青空の会の存続」を託されて承諾。キングに目覚めさせられたキャッスルドランを鎮めるため、以後は同じく音也に恩義があるラモン、力とともに、キャッスルドランで暮らすことになった。

2008年では、音也と交わした約束通り紅渡を影から見守っており、普段はラモンや力とチェスなどのゲームに興じている。渡が仮面ライダーキバに変身した際、フエッスルで召喚されてキバをガルルフォームにフォームチェンジさせ、フォームチェンジ後はガルルセイバーとして力を貸す。

長らく渡の前に姿は見せなかったが、一方で過去の恨みから棚橋が青空の会を窮地に陥れた際は、名護啓介をキャッスルドランの「時の扉」へ案内。1986年へ送って歴史を変えさせることで会の存続に手を貸している。初めて渡の前に姿を現したのは、渡がブラッディ・ローズを修復した際のこと。渡が「何かが足りない」と悩んでいたところ、次狼はブラッディ・ローズに込められた音也の祈りについて明かし、ブラッディ・ローズを完全に修復する手助けをした。

キャッスルドランの壁からザンバットソードが見つかった際は渡を呼んで剣を抜かせ、彼が使いこなせないと見るやラモン、力と協力してザンバットバットを生み出し、キバがザンバットソードを使えるよう計らった。

鈴木深央がファンガイアと知った渡が動揺した際は、「現実から目を背けるな」と叱咤。深央が消滅したのちは渡を過去へと送り、これが先代キングの撃破へと繋がった。その後、ラモン、力とともに、ビショップとの最終決戦に参加。すべてが終わったのち、名護啓介と麻生恵の結婚式に顔を出しており、恵にかつてのゆりの面影を見たのか、力とともにソワソワしていた。

 

■戦闘時の決め台詞など

「シャバの空気でも吸いに行くか……」