きど しんじ城戸真司
- 登場作品
- 仮面ライダー龍騎
- 初登場回/初登場作品
- 第1話『誕生秘話』(2002年2月3日放送)
「じゃあオレが証拠になる。少なくともオレは、モンスターと戦うために変身する。誰かを守るためだけに変身するから」
■プロフィール
種族:人間
性別:男性
年齢:23歳
職業・身分など:記者見習い
家族など:秋山蓮(同居人)、神崎優衣(同居人)、神崎沙奈子(同居人)
演:須賀貴匡(すが・たかまさ)
■この人物が変身する仮面ライダー
■説明
仮面ライダー龍騎に変身する青年。
お人よしで正義感が強く、「なんでも首を突っ込まないと気が済まない」性格。見習い記者として勤務する「OREジャーナル」でも、行動力“だけ”は買われている。一方、やや短絡的で思い込みが強い面があり、編集長の大久保大介曰く「突っ込む方向はだいぶ間違っている」とのこと。「祭りの取材に行って、いつの間にか神輿を担いじゃってるタイプ」とも評されているが、単純な性格ゆえか自身の過ちを素直に認める潔さも備えている。
行方不明事件の調査で、失踪者のひとりである榊原耕一が住んでいたアパート「コーポみすず」を訪ね、彼の部屋でブランクのカードデッキ(龍騎)を拾ったことで、何も知らぬままミラーワールドへと吸い込まれ、仮面ライダー龍騎ブランク体に変身。
その後、先輩の桃井令子を狙うミラーモンスター、ディスパイダーとの戦いを通じ、神崎優衣や仮面ライダーナイトこと秋山蓮と出会い、ミラーワールドや人を餌食にするミラーモンスター、これを退治できる仮面ライダーの存在、さらに自分がドラグレッダーに狙われていること、行方不明になった人々がミラーモンスターの餌食になったと知る。優衣に渡されたシール(封印)のアドベントカードでドラグレッダーを退けながら、もとの生活に戻る選択もあったが、真司は仮面ライダーになって人々を守ろうと決意。コントラクト(契約)のアドベントカードでドラグレッダーと契約して、仮面ライダー龍騎となった。
しかし、仮面ライダーは人々を守る存在ではなく、カードデッキをつくった神崎士郎の思惑で互いに戦う定めにあった。納得がいかない真司は仮面ライダー同士の戦いをやめさせようとするが、ほかの仮面ライダーたちにもそれぞれ事情があり、なかなか思うようにはいかなかった。彼らとの戦いに消極的な真司自身もまた、仮面ライダー王蛇こと浅倉威のような非道な者に対しては激しい怒りを覚えて拳を振るうこともあり、こうした経験から真司は「戦いを止めればすべて解決するわけではない」と気づく。
何が正しいのかわからなくなった真司は、以後どうすべきなのかと自問自答を繰り返すが、悩み迷いながらも龍騎として人々を守る戦いは続行。そんな彼の姿勢は、次第に蓮や北岡秀一こと仮面ライダーゾルダといったほかのライダーにも影響を与えていった。
やがて、士郎がライダー同士の戦いを仕組んだ理由と優衣についての真実が判明し、タイムリミットが迫るなか、街に無数のミラーモンスター、レイドラグーンが出現し始める。
真司は蓮とともに人々を守ろうと奔走。そのなかで、ようやく自分なりの答えを掴みかけるが、レイドラグーンの凶刃から身を挺して子供を守り、重傷を負う。最後の力を振り絞った真司は、変身してその場のモンスターを一掃。駆け寄った蓮に「ミラーワールドを閉じて戦いを止めるのが、自分のライダーとして叶えたい願いなんだ」と想いを告げると、自分を案じる彼の言葉に納得したように笑みを受かべ、そのまま力尽きた。
【『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』では……】
仮面ライダー同士の戦いが進むなか、城戸真司は秋山蓮=仮面ライダーナイト、北岡秀=仮面ライダーゾルダ、浅倉威=仮面ライダー王蛇、霧島美穂=仮面ライダーファムとともに生き残っている6人の仮面ライダーのひとりとして登場。幼いころに神崎優衣と出会って一緒に遊んだこともあるが、真司が彼女との約束を守らなかったために優衣は寂しさからミラーワールドの自分と一体化。その命は20歳で消えると定まり、神崎士郎が仮面ライダー同士の戦いを開始した原因になった。
戦いを仕組んだ神崎士郎が決着の期限を3日以内と宣告。真司が戦いを止めようとするなか、残る仮面ライダーの6人目に数えられる城戸真司(ミラーワールド)=仮面ライダーリュウガが現れて暗躍し始め、交流を深めていた美穂がリュウガの手にかかって落命した。
ミラーワールドの出現、そして仮面ライダー同士の戦いがすべて自分のせいだと気づいた真司も、「優衣を救うため」と唆され、城戸真司(ミラーワールド)を受け入れて同化する。しかし、優衣が自ら命を絶って士郎が消えると、彼女の想いを悟ってふたたび分離。
激闘の末にリュウガを打ち破ると、士郎が消えて閉じたミラーワールドから現実世界に逃れてきた無数のハイドラグーンを撃退するため、蓮とともに変身して立ち向かっていった。
【『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』では……】
連続行方不明事件を調査している「OREジャーナル」の記者。ミスパイダーに襲われてミラーワールドへ引きずり込まれたが、榊原紘一が変身した仮面ライダー龍騎に救われる。しかし、この戦いで榊原は致命傷を負い、真司は瀕死の榊原に渡されたカードデッキ(龍騎)で龍騎に変身。生き残っていたレスパイダーを倒すと、消滅寸前の榊原からほかの仮面ライダーたちのリストを受け取ってミラーワールドから帰還する。
もとの世界に戻った真司は、現れた神崎優衣と秋山蓮にカードデッキを渡せと迫られた。蓮の話で、真司は望みを叶えるために仮面ライダー同士が戦っていること、榊原はミラーワールドを閉じようとしていたことを知り、カードデッキ(龍騎)の譲渡を拒否。蓮は真司が手にしていたリストを目にすると、「お前もライダーになるなら、オレの敵ってことになる」と言い残して去っていく。
その後、真司はリストに名がある浅倉威や北岡秀一と出会いを経て、ふたたび優衣たちと再会。モンスターを生み出すコア・ミラーを壊せばミラーワールドは閉じると知った。真司は協力してくれる仮面ライダーを探すも賛同者はおらず、危険分子とみなす彼らの標的にされてしまう。ところが、仮面ライダーナイトである蓮も、真司にとどめをさせなかったことから彼らの標的にされ、ふたりでほかの11人を迎え撃つことに。この戦いで真司はカードデッキ(龍騎)を破壊されてしまうが、瀕死になった蓮からカードデッキ(ナイト)とともに小川恵理の事後を託され、真司はふたたび仮面ライダーナイトとして立ち上がる。
なお、その後の真司には「蓮に代わって戦い続ける」、「コア・ミラーを破壊してミラーワールドを閉じる」という、二通りの選択肢に迫られる。それぞれ結末も用意されているが、どちらも数ある戦いの決着のひとつに過ぎない……。
■戦闘時の決め台詞など
「仕方ないで済むかよ。人ひとりの命だぞ?」
「オレはモンスターから人を守るためにライダーになったんだ。そのためだけに戦うつもりだったし、これからも。けど、アンタだけは許せないと思う。戦わなければいけないと思う」
「人を守るためにライダーになったんだから、ライダーを守ったっていい」