かんざき ゆい神崎優衣
- 登場作品
- 仮面ライダー龍騎
- 初登場回/初登場作品
- 第1話『誕生秘話』(2002年2月3日放送)
「神崎士郎って知ってる?」
■プロフィール
種族:人間
性別:女性
年齢:19歳
職業・身分など:不明
家族など:神崎士郎(兄)、神崎沙奈子(叔母)、城戸真司(同居人)、秋山蓮(同居人)
演:杉山彩乃(すぎやま・あやの)
■説明
神崎士郎の妹。
幼いころに事故で両親を亡くし、叔母の神崎沙奈子に引き取られた。兄の士郎は高見姓の親戚に引き取られてアメリカへ渡ったため、以後はあまり会っていない。現在、優衣は沙奈子が経営する自宅兼店舗の喫茶店「花鶏(あとり)」で暮らしており、店を手伝うことも多い。ただし、芯が強くしっかり者ではあるものの、愛想を振りまくのは苦手。「顔は可愛いんだからもったいない」という沙奈子にも、「こういう人間なんだから仕方ない」と返している。また、秘境探検が好きな沙奈子が旅行中は店をあけておらず、そのあいだ優衣が何をしているのかは明確でない。
経緯は不明だが、のちに仮面ライダーナイトこと秋山蓮と出会い、変身に用いるカードデッキの制作者が兄だと知った。仮面ライダーの存在や仮面ライダー同士が戦う宿命なども、この時に知ったと思われ、以後はミラーモンスターと戦う蓮と行動をともにしつつ、兄を探し始める。しかし、蓮がほかの仮面ライダーと戦うことについては反対で、彼が何を望んでいるのかも知らなかった。「性格悪くて意地悪で、ケチで好き嫌いが激しくて何考えてるかわからない」と彼への評価はかなり辛口だが、一方で「戦いを見ていれば、何かのために戦っているのはわかるから」と信用はしている。
蓮とともにディスパイダーを追っていたところ、偶然カードデッキ(龍騎)を手にしてモンスターが見えるようになった城戸真司と出会う。優衣は何も知らない彼を案じ、ミラーワールドのモンスターや仮面ライダーについて説明。真司がドラグレッダーから身を守れるようシール(封印)のアドベントカードを渡し、カードデッキ(龍騎)は預かった。後日、仮面ライダーになると言い出した真司を一度は止めたが、彼がシール(封印)のアドベントカードを破ってしまったためカードデッキ(龍騎)を返却。彼にドラグレッダーとの契約を促し、真司は仮面ライダー龍騎になる。
この頃、優衣は兄が仮面ライダー同士を戦わせていることについて半信半疑だったが、龍騎になった真司が士郎に戦いを促されたと聞き、実際に兄と会って確かめたいという思いを強くしていく。のちに沙奈子が海外旅行から帰国すると、優衣は彼女に真司と蓮を紹介。当時、真司は編集部で寝泊まりしていたが、沙奈子が彼を気に入ったこともあり、仕事が休みのときは店を手伝う条件で花鶏に下宿することになる。真司が優衣に近づく目的を勘ぐった蓮もまた、真司と同室で下宿すると決まり、以後は真司も交えた三人での行動も増えていった。
その後、優衣は独自に兄の調査を開始。兄が通っていた清明院大学で手がかりを得たことをきっかけに、徐々に兄の行動に隠された真意や、忘れていた自身についての真相に近づいていく。やがて20歳の誕生日までひと月ほどになったある日、優衣の体が徐々に粒子化する異変が発生。兄の行動は、自分の消滅を阻止するためだと確信した。消滅の恐怖に怯えた優衣だが、自分を救おうと決意して苦悩する真司の姿を目の当たりにし、その苦悩から解放すべく彼の行動を否定。また、他人を犠牲に自分を救おうとする兄の行為も否定し、自分の運命を受け入れると決意した。
その後、なおも諦めない兄に監禁された優衣は、本来の自分はすでに亡くなっており、現在の自分は実体化した自身の鏡像と一体化した仮初めのものであることを思い出す。そして、救出に来た真司と蓮、そこへ現れた士郎の前で、兄の意向を拒否して消滅した。
その後、仮面ライダー同士の戦いは仮面ライダーナイトの勝利で決着。士郎は時間を巻き戻してやり直そうとするが、優衣は鏡のなかから語り掛けて諭し、翻意させることに成功。現実世界は、ふたりが願った「みなが幸せに笑っている世界」へと修正された。
【『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』では……】
幼い頃に両親を亡くし、自身は叔母の神崎沙奈子に引き取られる一方、別の親戚に引き取られた兄とは離れ離れになった。優衣は、その寂しさから鏡に映る自分に話しかけつつ、自分を守ってくれるモンスターの絵を描く日々を過ごすようになる。
ある日、珍しく外出した優衣は、少年時代の城戸真司と出会い、楽しいひと時を過ごした。翌日も遊ぶ約束をしたが真司は現れず、寂しさから優衣は鏡の前で泣いていたところ、鏡に映る自分に声をかけられた。優衣は誘われるままミラーワールドへ入って遊んだが、長時間滞在したため現実世界に戻れなくなり、モンスターの絵と引き換えにミラーワールドの自分の命をもらって帰還した。しかし、その命も20歳の誕生日に消えてしまうため、兄の神崎士郎が仮面ライダー同士の戦いを仕組むことになり、またこの頃からミラーモンスターが人々を襲い始めることになる。
優衣はこれらの事実を忘れていたが、20歳の誕生日を目前に控えて思い出す。そして、自身のために他人が傷つき、犠牲になることを拒み、自ら命を絶ってしまった。
【『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』では……】
仮面ライダーナイトこと秋山蓮と行動し、城戸真司が榊原耕一からカードデッキ(龍騎)を受け継いだ際は、それを自分たちに渡して元の生活に戻るよう忠告した。その後、一緒に戦いを止める仲間を探し始めた真司に、モンスターと生み出すコア・ミラーの存在と、それを破壊すればミラーワールドが閉じることを教えた。