かがわ ひでゆき香川英行
- 登場作品
- 仮面ライダー龍騎
- 初登場回/初登場作品
- 第34話『友情のバトル』(2002年9月22日放送)
「いいですか。多くを助けるために、一つを犠牲にできる勇気を持つ者が真の英雄なんです」
■プロフィール
種族:人間
性別:男性
年齢:37歳
職業・身分など:清明院大学教授
演:神保悟志(じんぼ・さとし)
■この人物が変身する戦士
■説明
オルタナティブ・ゼロに変身する男性。
清明院大学の教授で、かつて江島均教授が使用していた401号室を自身の研究室としている。一度見たものが意思とは無関係に記憶される特異な能力があり、普段から可能な限り余計なものを見ないようにしている。常に冷静沈着で、感情はあまり表に出さない。正義感がとても強く、「必要であれば」多くの人々を救うためなら少々の犠牲はやむを得ないと考えおり、その選択をできる者が「真の英雄」であると定義している。
かつて神崎士郎が在学していた頃、香川は士郎が落としたファイルを拾って中を見てしまい、その時はまったく理解できなかったものの、その内容はすべて頭に記憶された。のちに香川はその記憶をもとに研究を始め、ミラーワールドと仮面ライダーの存在をすべてを理解。そして士郎が妹の神崎優衣を救うために多くの人を犠牲にしようとしているのは間違っていると断じ、これを止めるためにミラーワールドを閉じようと決意する。独自に「疑似ライダー」のオルタナティブ・ゼロ、オルタナティブへの変身システムを開発すると、同志として迎えた仲村創、仮面ライダータイガに変身する東條悟とともに、ミラーワールド出現の原因でもある神崎優衣を亡き者にしようと企てた。
その矢先、ミラーモンスターの気配を追い、仮面ライダー龍騎こと城戸真司が研究室に現れ、彼にミラーワールドとの関わりを知られてしまう。直後には敵対する士郎が放ったミラーモンスターが現れ、龍騎とタイガが共闘して撃破。香川がミラーワールドを閉じる方法を知っていると明かすと、真司は仮面ライダー同士の戦いを止めたいと主張したが、信用できるとわかったらその方法を教えると告げるにとどめた。
その後、香川たちはたびたび優衣の排除を試みるも失敗。しかも、士郎への復讐心が強い仲村と、そんな彼が気に入らず、英雄になることに固執する東條の関係がこじれ、東條が仲村を手にかけてしまった。さらに仮面ライダーナイトこと秋山蓮が優衣に手を出すなと警告に現れ、ついには妻子を人質にした士郎に「すべてを破棄してカードデッキを渡せ」と脅される事態となる。
このとき、香川は家族を見捨てて士郎と戦う道を選択したが、妻子は真司に助けられて無事だった。ところが、この結果に安堵する香川に東條は落胆した様子を見せ、さらに後日、士郎や自分たちの研究について興味を示す桃井令子を独断で始末しようとする。以前から、東條は思いやりの心が希薄だと感じていた香川は、自身の家族と触れ合わせることで彼に欠けているものを補おうと考えたが、それも東條には効果がなかった。
その一方、手が足りないと感じていた香川は、仮面ライダーインペラーこと佐野満から自分を雇ってほしいと打診されてこれを承諾。後日、ついに研究室を引き払い、自身と東條、佐野の3人で優衣を襲撃する。オルタナティブ・ゼロに変身して優衣を追い詰めていくが、突如、タイガ=東條の凶刃が香川に向けられた。大勢を救うために家族という犠牲を強いることができなかった香川は英雄ではない。そして、英雄に近づくためには仮面ライダー同士の戦いに勝ち残ればいい。そんな思いにとらわれたタイガは必殺技「クリスタルブレイク」を発動。デストクローの刃がオルタナティブ・ゼロの腹部に深々と突き刺さり、カードデッキ(オルタナティブ)は破壊された。
生きているのかいないのか……意識のないまま変身が解除された香川は、謝意の涙を流す東條に抱えられると、粒子となって消滅してしまった。
■戦闘時の決め台詞など
「真実というのは、なかなか見えないものなんですよ」
「いいですか。多くを助けるために、一つを犠牲にできる勇気を持つ者が真の英雄なんです」
「英雄であるということは、人の命に鈍感になるということではありません」