仮面ライダー1号
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原作：石ノ森章太郎
脚本：伊上勝 ほか
監督：山田稔 ほか
制作：
毎日放送
東映
『レッツゴー!! ライダーキック』（第1-13話） / 藤岡弘、メール・ハーモニー 『レッツゴー!! ライダーキック』（第14-88話） / 藤浩一、メール・ハーモニー 『ライダーアクション』（第89-98話） / 子門真人
世界征服を企む悪の秘密結社「ショッカー」に捕らえられた本郷猛は、組織の戦士となるべく改造手術を施されてしまう。だが、本郷は脳改造の直前に脱出を果たし、ショッカーから世界を守るために仮面ライダー1号として戦うことを決意。同じく改造手術を受けた一文字隼人＝仮面ライダー2号と共に、ショッカー、ゲルショッカーの怪人を迎え撃つ。
こうして「仮面ライダー」と「悪の組織」の、長きに渡る戦いが始まった！
原作：石ノ森章太郎
脚本：伊上勝 ほか
監督：山田稔 ほか
制作：
毎日放送
東映
第1話「怪奇蜘蛛男」
第2話「恐怖蝙蝠男」
スポーツ万能にして頭脳明晰、類まれな才能を持つ青年、本郷猛。彼は世界に通じるオートレーサーを育成するという夢を抱く、立花藤兵衛から将来有望な若者として期待され、絶大な支援を受けていた。だが、そんな彼に世界征服を企てる悪の秘密組織「ショッカー」の魔の手が迫る。ショッカーは世界各地より見出した優秀な人材を拉致して、改造人間＝怪人へと変貌させ、目的達成のための傀儡として利用していた。本郷はその候補として選ばれたのである。
謎の集団の襲撃を受け、ショッカーのアジトへと運び込まれた本郷は改造手術を施され、常人を遥かに超える肉体を手にした。そして、悪の手先となるべく本郷の脳改造が行われようとするが、その手術は本郷を改造人間の候補としてショッカーに推薦しながらも、自責の念に駆られていた緑川博士の手により妨害される。そんな緑川博士の手引きにより本郷はアジトを脱出。だが、その逃げ道はショッカーの追手によりすぐに塞がれ、本郷は崖下へと落下してしまう。〝裏切り者を粛清せよ！〟ショッカーの掟により、緑川博士にも命の危機が迫る……。
そのとき、ひとりの仮面の戦士が颯爽と現れると、ショッカーの戦闘員たちを薙ぎ倒し、緑川博士を救った。戦士の正体は誰あろう、本郷猛！ 自らが望まぬまま強靭な肉体を手にし、もはや普通の人間として生きることを許されぬ悲しみを、仮面で隠した戦士の名は「仮面ライダー」。
こうして仮面ライダーとショッカーとの、いつ終わるとも知れぬ戦いが始まったのだった。
オートレーサーの育成を本格化するためにスナック「Amigo」を閉店し、新たに「立花レーシングクラブ」を立ち上げた立花藤兵衛。だが、その発会式に本郷猛の姿はなかった。彼は悪の秘密結社「ショッカー」の動きがヨーロッパで活発化したこと受けて、スイスへと旅立ったのである。そんな本郷とまるで入れ替わるようにして立花たちの前に現れたのが、陽気で飄々としたどこか憎めない雰囲気を持つカメラマンの男、一文字隼人。そんな彼もまた「仮面ライダー」としてショッカーと戦うという過酷な運命のなかにいた。
かつてショッカーは柔道6段、空手5段という武道の腕前を持つ隼人を、新たな改造人間の被験体として見出した。隼人を拉致すると改造手術を施し、本郷と同能力を持つ新たな仮面ライダーを誕生させる。だが、そこに本郷が現れ、隼人は脳改造される前にショッカーの魔の手から逃れることができた。この恩義に報いるべく、隼人は本郷の代わりに日本で戦うことを決意したのである。
普段はおどけた調子で皆を煙に巻き、笑顔を絶やさぬ隼人。だが、改造手術中の忌まわしき記憶は悪夢となってその心を苛んでいることを誰も知らない。仮面の下で恐怖を勇気へと変え、雄々しくショッカーに立ち向かう一文字隼人。「仮面ライダー2号」の戦いが今、始まった。
一方でショッカーにも動きが……。遅々として進まぬ日本侵攻の起爆剤として、新たな戦力「大幹部」を投入。彼らの発案する恐るべき作戦の数々が実行に移されようとしていた。
悪の秘密組織「ショッカー」は、日本各地を舞台に大規模な侵攻作戦を幾度となく実行。だが、それは一文字隼人こと「仮面ライダー2号」、そして、危機に応じてヨーロッパから馳せ参じる本郷猛こと「仮面ライダー1号」の手により阻止された。この度重なる失態によりショッカーの大幹部、死神博士は南米支部に更迭。それを追う形で、隼人もまた日本を去った。
隼人に代わり日本を守るのは、ヨーロッパでの戦いが落ち着き帰国した本郷。立花藤兵衛のもとでオートレーサーとしての腕を磨きつつ、肉体に再改造を施してパワーアップした「仮面ライダー（新1号）」として、ショッカーと戦うのだった。対するショッカーも新たな大幹部として地獄大使を迎え、彼の立案するこれまでよりも数段上の残忍な作戦で日本侵攻を推し進めようとする。
激化していく戦いを受けて、立花はFBI捜査官としてショッカーと戦う滝和也を隊長として、悪を許さない少年少女たちで構成された「少年仮面ライダー隊」を結成。「立花レーシングクラブ」を本部と定めて各地にも展開させ、周辺パトロールや報告伝達など、彼らなりにできる範囲内で、仮面ライダーの戦いをサポートするのだった。微力とはいえ、未来を担う少年少女たちが正義の行いをすることで地域の健全化につながったのか、その効果は如実に現れ、ショッカーが日本に与える影響力は確実に縮小していくのを感じさせた。
本郷猛こと「仮面ライダー（新1号）」が大幹部の地獄大使を打倒したことで、ショッカー首領はついに、「ショッカー」日本支部の放棄を決める。そして、アフリカの砂漠で勢力を拡大していたもうひとつの悪の秘密結社「ゲルダム団」と合併し、「ゲルショッカー」を結成。自身はゲルショッカー首領の地位に収まると、新たな大幹部として作戦指揮能力に優れたブラック将軍を迎え、旧戦闘員を粛清するなど大幅な組織の再編成を行うのだった。
ゲルショッカーの生み出す改造人間は、ふたつの生物を組み合わせた合成怪人。この強敵に仮面ライダー（新1号）も幾度となく窮地に追い込まれていくが、かつて海外にいた本郷が日本で戦う一文字隼人を助けたように、本郷もまた隼人に助けられた。南米で過酷な戦いを続け、特訓を重ねたことで隼人は新たな姿「仮面ライダー（新2号）」へと進化。本郷が危機的状況に陥ると救援に馳せ参じるのだった。さしものゲルショッカーの強豪合成怪人も仮面ライダー（新1号）＆仮面ライダー（新2号）、通称「ダブルライダー」には敵わず、悪の芽は次々と摘まれていく。
そして、戦いが佳境に入っていくと、本郷たちに協力する新たな組織も現れる。ショッカーの魔の手により親族が犠牲となった人々が集った「アンチショッカー同盟」。彼らは亡くなった人々の無念の想いを胸に、独自のルートで謎に包まれたゲルショッカーの首領の正体に迫っていた。
本郷と悪の首魁たるゲルショッカー首領。その距離は確実に迫りつつあった……。
