どうなみ しんいち堂波真一

「キングストーンは見つかったのか？」

■プロフィール

種族：人間

性別：男性

年齢：不明

職業・身分など：内閣総理大臣

家族など：堂波道之助（祖父）

　演：2022／ルー大柴（ルーおおしば）、1972／前田旺志郎（まえだ・おうしろう）

■説明

現職の内閣総理大臣。

与党「民の党」に所属する国会議員にして総裁であり、1972年当時に総理大臣だった堂波道之助の孫でもある。

怪人については、50年前に政府が掲げた「共存共栄」の方針を踏襲し、国連の場で怪人への差別撤廃と人権保護を訴えた和泉葵との記者会見でも、「ようやく若い世代が現れ、怪人と人間との垣根を取り払いつつある」などと述べていた。しかし、それは表向きに過ぎず、裏では創世王のエキスを利用した怪人ビジネスで私腹を肥やしている。その実態は、国の役に立たないと判断した人々を集めて怪人に改造、または命を奪って怪人たちの食糧「ヒートヘブン」の材料にし、そのヒートヘブンを高値で怪人に売りつける一方、怪人そのものをオークションで売りさばくという、極悪非道なもので、「ゴルゴム党」の党首ダロムからも、この一点については苦言を呈されていた。

怪人に対してだけでなく、官房長官の仁村勲を私的な部下のように扱ったり、会食に利用した料亭の仲居に高圧的な態度をとったりと、同じ人間に対しても傍若無人な振る舞いが見られ、気に障ることがあるとすぐカッとなる傾向もあった。

堂波とダロムたちの関係は、祖父が総理大臣を務めていた1972年から始まった。

政治団体「五流護六」メンバー、ビルゲニア、南光太郎、秋月信彦、オリバー・ジョンソン、新城ゆかりらに拉致され、総理大臣と直接交渉するための人質にされる。堂波の扱いは当初こそ比較的まともだったが、やがて組織を離脱したビルゲニアらに連れ出されたのちは酷く、縛られて着衣のまま尿を垂れ流すという屈辱も味わった。

しかし、ビルゲニアらのもとを訪れたコウモリ怪人をそそのかして自身を解放させると、その後に盗み聞きした光太郎、信彦、ゆかりの会話をビルゲニアに伝え、彼らが分裂するきっかけをつくった。その後、堂波は祖父との会見で実質的に従属を決めたダロムらによって発見、保護され、彼らに捕われたビルゲニアや信彦との立場は逆転する。

その後、もとの生活に戻ると国会議員への道を歩み、所属する「民の党」の総裁を経て総理大臣に就任。ダロムら怪人たちを従える立場となった。

創世王の命が尽きかけていたため、その継承に必要なふたつのキングストーンを求め、和泉葵を狙うよう怪人たちに指示。また、行方知れずと思われていたもうひとつのキングストーンは、オリバーから奪取済みですでに所有していたが、ふたつの石が揃うまでダロムらには隠していた。

だが、キングストーンを揃えても創世王の継承はうまく進まず、のちに葵によって怪人起源の秘密が全世界に暴露されたため、政治家生命最大の危機を迎えることに。そして、最終的には散々重ねてきた非道の報いを受けることとなった。