にっくニック

「えっ、なれんの？　怪人に？」

■プロフィール

種族：人間→怪人

性別：男性

年齢：不明

職業・身分など：不明

家族など：不明

　演：2022／Jua（ジュア）、幼少期／Vernon未来（ヴァーノン・ミライ）

■この人物が変身する怪人

・コオロギ怪人（蟋蟀怪人）

■説明

和泉葵の友人で、怪人になることに強い憧れを抱いている青年。

幼い頃は、かつて怪人が人間と同等に暮らせる世界の実現を目指していた活動家、オリバー・ジョンソンと縁があり、彼が身を隠していた教会「OMORI BAPTIST CHURCH」を訪れ、しばしば遊んでもらっていたようだ。

2002年に、オリバーに呼ばれた活動家の川本英夫と、当時はヨシムラ姓だった莉乃が来訪した際も、教会を訪れていた。その翌年、キングストーンを求めて現れた堂波真一とビルゲニアが、オリバーを拷問する現場にも居合わせ、このときは秋月信彦のキングストーンを口内に隠していた。しかし、堂波に声を掛けられて、思わず口に手を当てた動作から気づかれてしまい、キングストーンを堂波に奪われている。その後、ビルゲニアと堂波は教会を去っていくが、ニックは無事だったものの、拷問されたオリバーは数日後に亡くなってしまい、この出来事はニックの記憶に深く刻まれることになった。

2022年。成長したニックは、経緯は不明ながら和泉葵の友人となっていた。事情通で、「ゴルゴム闘争」と呼ばれている怪人と人間の衝突が頻発した1972年頃の情勢にも詳しく、南光太郎との出会いをきっかけに当時の様子に興味を抱いた葵に頼まれ、かつて南光太郎らが参加していた「五流護六」などについて調べてもいる。だが、「怪人になりたい」という願望があまりにも強すぎたため、これを「ゴルゴム党」に利用され、葵をビルゲニアとノミ怪人のもとへ連れ出してしまった。友人を売ってまで願った自らの怪人化だったが、ニックはビルゲニアに約束を反故にされたうえ、縛られて地図にない村で監禁されてしまう。

その後、ニックは良心を痛めたノミ怪人に解放されるも、怪人になりたい一心でノミ怪人が暮らす地図にない村に住みつき、のちにふたたび村を訪れた葵に謝罪。彼女に許されて仲直りする一方、村を拠点として南光太郎に協力し始めた、コウモリ怪人やクジラ怪人たちとも交流し始める。そして、ようやく願いが叶ってコオロギ怪人になったのちは、意気投合したコウモリ怪人とともに行動。過去に大きな恨みがある堂波真一に、狙いを定めるのだった。