かわもと りの川本莉乃

「オリバーから、キングストーンという石があることだけは聞いたことがある。でも本当にそれだけ」

■プロフィール

種族：人間

性別：女性

年齢：40歳

職業・身分など：活動家

家族など：川本英夫（夫）、泉水葵（娘）

　演：内田慈（うちだ・ちか）

■説明

和泉葵の実母で、川本英夫の妻。

英夫とともに「怪人民主解放同盟」という組織の一員とされ、2022年では2000年に発生した警視庁本部爆破事件の容疑者として指名手配されている。

2002年、自分たちの噂を耳にしたオリバー・ジョンソンから連絡を受け、彼が身を隠していた教会「OMORI BAPTIST CHURCH」を英夫とともに訪問。オリバーから、怪人が日本発祥であることを突き止めようとしていると明かされ、南光太郎のキングストーンを託されている。当時の莉乃は未婚で姓は“ヨシムラ”だったが、のちに英夫と結婚して2008年に葵を出産。のちの2015年頃、まだ幼い葵を知り合いの和泉美咲に預け、夫とともに日本を離れた。

7年後の2022年。記録映像という決定的証拠を掴んだ莉乃は、夫とともに日本へ帰国。事前に電話で葵と連絡を取り、横浜のシンボルタワーで会う予定だった。ところが、莉乃たちはキングストーンを探していたビルゲニアやコウモリ怪人らに捕えられ、ビルゲニアたちに拷問されてしまう。莉乃はオリバーから話を聞いたことはあると認めつつ、所持については否定。実際、キングストーンは出国前に葵に預けたため、この発言に嘘はなかった。しかし、莉乃たちは中国から持ち帰った怪人起源に関する証拠品をトランクに隠しており、これをコウモリ怪人に発見されて反政府的な活動家だと発覚。証拠品の出所は明かさず、この件に関してそれ以上は追及されなかったものの、英夫はどこかへ連れ出され、それが夫の姿を目にした最後となった。

後日、莉乃は葵をおびき出そうと企んだビルゲニアによって人里離れた地図にない村へと連れ出され、友人のニックに騙されて連れてこられた葵と再会する。ビルゲニアの目的はキングストーンの回収だったが、彼女の態度を目にして怪人にすると決定。莉乃は怪人にするなら自分をと訴えるも聞き入れられず、葵はキングストーンを奪われたうえにカマキリ怪人へと改造され、自身はビルゲニアによって命を絶たれてしまった。

しかし、莉乃はビルゲニアに従っているノミ怪人が、忠誠を誓っているわけではないと見抜いていた。わずかな隙を突いてノミ怪人に語り掛けた莉乃は、すでにオリバーの教会へ送った数々の怪人起源に関する資料が入ったケースの鍵を彼に託し、のちにこれを受け取った葵によって、怪人誕生の真実が世界に公表されることになる。