
仮面ライダー電王
原作:石ノ森章太郎
脚本:小林靖子 ほか
監督:田﨑竜太 ほか
プロデューサー:
梶淳(テレビ朝日)
白倉伸一郎(東映)
武部直美(東映)
制作:
テレビ朝日
東映
ADK
Climax Jump / AAA DEN-O form
未来からの侵略者「イマジン」。彼らは過去を改変することで未来を変えようとしていた。謎の乗車券「ライダーパス」を拾った”運がとてつもなく悪い”青年・野上良太郎は、時を越える列車「デンライナー」と遭遇し、イマジンのモモタロスに憑依されてしまう。だが良太郎は、自分に憑りついたイマジンの制御や、仮面ライダー電王への変身が可能な存在「特異点」であった。良太郎はモモタロスをはじめとする味方のイマジンたちと協力しながら、時の運行を守る戦士・電王として戦いを繰り広げる。
原作:石ノ森章太郎
脚本:小林靖子 ほか
監督:田﨑竜太 ほか
プロデューサー:
梶淳(テレビ朝日)
白倉伸一郎(東映)
武部直美(東映)
制作:
テレビ朝日
東映
ADK
第1話「俺、参上!」
第2話「ライド・オン・タイム」
本来ならつながるはずのない未来から現代へと来訪した精神エネルギー体「イマジン」。彼らは人間に憑依して怪人態の肉体を得、宿主の願いを多少強引な形でも叶えることで過去へと飛ぶ。そして、過去で大暴れすることで時間の流れを変え、未来を自分たちの存在する世界へとつなげようとしていた。
そんなイマジンたちが暗躍していることなど何も感じさせないほどに平穏なある日、虚弱体質で運動音痴なだけでなく、絶望的に運が悪い青年、野上良太郎は、道端で不思議なパス「ライダーパス」を拾う。それは過去へ未来へと時の流れの中を進みながら、時間を乱す者と戦う〝時の番人〟たちが乗る列車「デンライナー」の乗車チケットだった。突然訪れた非日常にうろたえる良太郎だったが、実は彼は仮に時間の流れが変化してしまっても一切の干渉を受けない特殊な人間「特異点」であることが判明。そして、本来のライダーパスの所有者である女性、ハナの導きにより、良太郎は特異点だけがなれる時を守る戦士「仮面ライダー電王 プラットフォーム」へと変身を果たし、イマジンとの戦いに巻き込まれてしまう。
だが、ただでさえ虚弱なうえに戦う術を知らぬ良太郎は大苦戦。そんな彼に対して俺が戦うと声を掛けてきたのは、良太郎が特異点と知らずにうっかり彼に憑依してしまったイマジンであった。良太郎の身体を借りたそのイマジンは「仮面ライダー電王 ソードフォーム」へと変身! 相手が誰であれ「カッコよく暴れたい」という自分の願望を叶えるべく大立ち回りを展開し、見事に敵イマジンを粉砕する。
その後、良太郎が抱いた童話『桃太郎』の鬼のイメージから姿を得たイマジンは「モモタロス」と名付けられ、デンライナーに乗車。モモタロスの強引さに引っ張られる形で相棒関係になってしまった良太郎だったが、悪いことは許さないという彼のまっすぐかつ頑固な心にモモタロスが気圧されるという一面もあり、互いに信頼も芽生えていく。
そして、そんなふたりに導かれるように新たなイマジンたちが良太郎へと憑依。童話『浦島太郎』の亀のイメージから姿を得た「ウラタロス」。童話『金太郎』の熊のイメージから姿を得た「キンタロス」。実はウラタロスと同時に憑依しながらも、良太郎の深層心理の中に潜んでいた、龍のイメージから姿を得た「リュウタロス」。良太郎に憑依するイマジンは次々に増えていき、デンライナーは賑やかさを増していく。
野上良太郎とハナの前に突如現れた青年が名乗った名前「桜井侑斗」。それは良太郎の姉、野上愛理の婚約者だった人物と同じであった。愛理だけでなく良太郎も慕っていた桜井は、ある日突然姿を消すと同時に、その存在の記憶までもが愛理の頭から抜け落ちてしまっていた。そして、そんな桜井と良太郎が再会したのは、なぜか良太郎がイマジンと戦っていた過去の時間であった。良太郎の前に現れた青年の侑斗は、良太郎が過去で目撃した桜井と同じ人物なのだろうか?
童話『牛若丸』に出てくるカラス天狗のような姿のイマジン「デネブ」を従えた侑斗は、ある時間軸とともに失われたはずの時の列車「ゼロライナー」を駆り、良太郎と同じく〝時の番人〟に従事。「仮面ライダーゼロノス」へと変身し、イマジンたちと戦っていた。ただ、礼儀正しいデネブにたしなめられながらも、良太郎に対し傲岸不遜な振る舞いを見せ、一方的に「時を守る戦いから降りろ」と詰め寄る侑斗からは、あの頃の優しかった桜井のイメージをまったく感じさせない。複雑な感情を抱きながらも、自分の信念を貫く良太郎は戦いを辞めることを拒否。多少ギクシャクしながらも、侑斗と共闘していくのだった。
そんななか、突如現れたのは、時の列車ばかりを狙う強盗、牙王。恐るべき力を持つ牙王との戦いで無理をしすぎた良太郎は、モモタロス以外のイマジンとのつながりが消えかけてしまう。だが、良太郎の想いの強さが勝り、なんとか彼らをつなぎとめることに成功。皆の絆はより強く深まることとなり、良太郎は4人のイマジンが同時に融合した「仮面ライダー電王 クライマックスフォーム」への変身が可能となるのだった。
その後、侑斗も愛理と交流し、時折ふたりが笑顔を見せるようになると、良太郎はやはり侑斗は桜井なのかもしれないという思いも抱くようになる。だが、ゼロノスは戦いの度にある代償を払っていたことが判明。それは〝侑斗に関する記憶〟であり、変身に必要な「ゼロノスカード」を消費すると、誰かの頭の中から侑斗に関する記憶が消えてしまうのだった。まるで愛理の頭から桜井の存在が抜け落ちてしまったように……。そして、ある戦いですべてのゼロノスカードを使い切ったことで、愛理から侑斗の記憶が消え去り、ふたりの交流はゼロへと戻ってしまう。そうまでして戦い続けなければならない侑斗の宿命と覚悟とはいったい!?
「デンライナー」が走る異世界のなかに、まだ不完全ではあるが新たな未来へと向かうと思わしき分岐点が出現した。それと同時にハナが子どもの姿になるという異変が発生。さらには未来への時間に揺らぎが発生したことで、モモタロスたちの存在自体までもが危うくなり、「仮面ライダー電王」は満足に力を発揮できない状態に陥ってしまう。このことにいち早く気付いたモモタロスたちは、オーナーの協力により良太郎が新たな電王「仮面ライダー電王 ライナーフォーム」へと変身し、自分たちは武器「デンカメンソード」となって良太郎をサポートするという新たな戦闘方法を得るのだった。
一方、戦いの果てにすべての「ゼロノスカード」を使い切った桜井侑斗は、「ゼロライナー」を訪れた未来の桜井から新たな「ゼロノスカード」を渡され戦線復帰。そのカードのなかには、未来の桜井だけでなく侑斗自身の記憶を使い「仮面ライダーゼロノス ゼロフォーム」へと変身する、あまりにも危険な〝赤いゼロノスカード〟も含まれていた。
時を同じくして、イマジンたちの首魁である特異点の青年、カイが出現。彼は未来を己が求める世界へと変貌させる〝分岐点の鍵〟である桜井の命を狙っていた。そして、カイの言葉により、良太郎は気付いてしまう。モモタロスたちが、自分たちが消滅してしまうかもしれない戦いに手を貸しているということに。そんな矛盾のある行為をやらせるわけにはいかないと、良太郎はモモタロスたちを拒絶し、ひとりでの戦いを決断する。だが、これに対し怒りのモモタロスは、良太郎に本気の一騎討ちを申し込むと、〝今を守りたい〟という正直な言葉を吐露。良太郎も涙ながらにこれを受け入れ、どんな未来が訪れようとも、最後まで一緒に戦うという覚悟を固めるのだった。
その後、分岐点の鍵は桜井ではなく、実はその婚約者にして良太郎の姉である野上愛理ではないかという仮説に辿り着いたカイは、標的を変更する。そして、愛理を手に掛けようとしたカイではあったが、彼女は分岐点の鍵であるはずなのにそうではないことが判明。混乱するカイは、半狂乱になりながらこの時間を消し去るべく多数のイマジンを率いて大攻勢を掛けようとする。
大事な今の時間を守るべく、最後の戦いが始まろうとするなか、本当の分岐点の鍵の正体が明かされる!?