KAIJIN

しびとこうもり死人コウモリ

登場作品
仮面ライダーV3
初登場回/初登場作品
第40話『必殺! V3マッハキック!!』(1973年11月17日放送)

■説明

悪の秘密結社「デストロン」の大幹部、ツバサ大僧正の真の姿。度重なる失態により首領も忍耐の限界を迎えたことを察知し、自ら動くことを決断した。

吸血コウモリの能力を備えた改造人間で、人間の血を好物とし、わずかな血の匂いでも鋭い嗅覚でそれを察知する。

翼のような被膜を広げて自在に宙を舞う事が可能で、人間ひとり程度であれば、抱えながら道連れに飛んでも速度を落とすことなく滑空できるほどに飛行能力が優れている。この能力を活かし、打倒仮面ライダーV3用にV3の脚を持った状態で宙を舞い、横方向に高速回転したのちに地面へと叩き落とす「V3キラー」という必殺技を編み出している。接近戦においては、左腕の先端に備わる鋭いカギ爪を武器として使用。ジャンプやダッシュから、奇襲するような引っ掻き攻撃を繰り出す。

また、体内に「ヒマラヤの悪魔」というビールスを保有し、伸縮自在な舌を突き刺して人間の体内に注入。ビールスに侵された人間は、生気を失ったような顔になり、死人(しびと)コウモリの命令には絶対服従となる。

ヒマラヤの悪魔を首都圏の団地に住む人々に注入し、暴動を起こさせようと企てる。その過程で異変を察知して駆けつけた風見志郎ことV3との戦闘に突入。必殺の「V3キラー」を繰り出してV3を地面に叩きつけ敗北を刻みつけるだけでなく、その場にいた団地の少年、小川清志を激突に巻き込んで大怪我させたことで、心にも大きな深手を負わせた。

その後も団地の人々を襲っていたが、再戦を望むV3が己の腕を傷つけ、その血に惹かれてV3の前に姿を現す。一度勝った相手に不覚を取るわけもないと怒涛の猛攻を仕掛け、改めてV3キラーで今度こそV3にトドメを刺そうとする。だが、死人コウモリは知る由もなかったが、志郎ことV3は失意の中から戦う気力を取り戻し、立花藤兵衛ともに激しい特訓を繰り広げ、V3キラーを破る術を得ていた。大回転から投げ飛ばされるや、V3は逆方向へと高速回転して飛び戻り、そのままの勢いでキックを繰り出す「V3マッハキック」を炸裂させる。この強力な一撃を受けて死人コウモリは自慢の翼を折られ、墜落してしまう。それでも必死に戦い続けたが傷は深く、やがて力を失いツバサ大僧正の姿へと戻ってしまう。

己の最期を悟ったツバサ大僧正は、V3が見守る前で漆黒の棺に身を沈めると、首領への礼賛を叫びながら大爆発して散った。


身長:213.0cm

体重:63.0kg

特色/力など:ヒマラヤの悪魔、V3キラー、飛行能力


声:辻村真人(つじむら・まひと)

変身者

  • ツバサ大僧正

関連人物

  • 風見志郎

  • 珠シゲル

  • 小川清志

  • 小川辰夫

関連怪人

  • デストロン首領

  • デストロン戦闘員

  • 火焔コンドル

  • 木霊ムササビ

  • ドクガーラ

  • バショウガン