のぼり たいが登太牙
- 登場作品
- 仮面ライダーキバ
- 初登場回/初登場作品
- 第32話『新世界・もう一人のキバ』(2008年9月14日放送)
「どうしてみんな、僕から去っていくんだ!」
■プロフィール
種族:ファンガイア
性別:男性
年齢:22歳
職業・身分など:D&P社長、チェックメイトフォー・キング
家族など:キング(父)、真夜(母)、紅渡(異父弟)、
演:山本匠馬(やまもと・しょうま)
■この人物が変身する仮面ライダー
■説明
2008年
先代キングとクイーンの真夜の間に生まれた、チェックメイトフォー・キングの継承者。1986年、先代キングが力尽きる際、まだ赤ん坊だった彼の手にキングの紋章が浮かび、力が継承された。ビショップ曰く、歴代キングのなかでも1、2を争う強さだという。
ほぼ生まれながらにしてキングとなった彼は、王としての威厳・実力もさることながら、ファンガイア一族を守るという使命感と責任感が強く、裏切り者や敵対者には容赦なく裁きの鉄槌を下す。
キングとしての使命は、人間がファンガイアの脅威とならないよう、人類の進化に貢献しそうな者を排除すること。そのために、幹部全員ファンガイアで占められている大企業、D&Pの社長の立場を利用して、対象となる技術者や科学者たちを探し出し、危険とわかれば密かに葬る命令を下していた。ちなみに、食べることは嫌いで、水しか口にしない。
また、彼は人間を家畜と蔑み、憎んでいる。これは、一族としての宿命もあるが、幼少期に嶋護に育てられたことも影響している。モルモットでも見るかのように登太牙を見る嶋の視線と態度が、彼の人間に対する強烈な嫌悪を決定づけてしまった。そして不満が爆発したある日、彼はファンガイアの力を使って彼を襲撃。嶋の背中に大きな傷を負わせてしまう。
そんな冷徹な性格の太牙だが、一方で、気を許した相手には優しさを見せることも多い。とくに幼少期にいじめっ子から救い親友となった紅渡と、フィアンセの鈴木深央への想いは格別だった。しかし想いの強さゆえか、強引すぎる一面もあり、ふたりとの心の距離はむしろ徐々に離れてしまい、彼自身もそんな状況に焦りを感じるようになってしまう。
その後、母・真夜から渡が自分の異父兄弟であることを知り、彼を自分の右腕として従わせようとしてしまったことで、渡との関係は決定的に決裂してしまう。そしてビショップに命じ、渡のなかにあるファンガイアの血を活性化させるという策略が、結果的に、渡がファンガイアでもなく人間でもない、自分らしく生きることを決意させてしまった。
その後も、結婚式中に自分に重傷を負わせた深央をかばったり、ファンガイアの力を移植した嶋の命を助けるなど、彼の根底にある優しさからくる行動は度々見られた。自分だけが責任をかぶればよいという傾向が強く、他者からの誤解は受けやすかったといえるのではないだろうか。
渡を仲間に引き込めなかったあとも、太牙は渡と何度か交戦するが、その戦いのなか、自分を庇う形で深央が落命。だが、直接的なトドメの一撃を放ったのがビショップだと知ると、烈火の如く激怒。ビショップに激しい暴行を加えてしてしまう。
これを機に、キングを見限ったビショップは、新たなキングを擁立する計画を実行。太牙に失望した部下たちも、D&P社長の座から太牙を解任と、彼の周囲からは次々と人が離れてしまった。何もかも失った太牙は、真夜から強引に闇のキバの鎧を奪取すると、キングを自称する渡に最後の決闘を挑む。しかし、渡が彼をかばうためにキングを自称したという真意を知ると、太牙は渡への態度を軟化。ふたりは協力して蘇ったバットファンガイア(復活)を撃破すると、ともに人類とファンガイアが共存できる未来を実現するために手を取り合うという、新たな一歩を歩み始めた。
■戦闘時の決め台詞など
「王の判決を言い渡す……死だ。変身」
「僕のものになれ、渡……」