いけす いちろう生簀一郎(擬態)
- 登場作品
- 仮面ライダーカブト
- 初登場回/初登場作品
- 第29話『闇キッチン』(2006年8月20日放送)
「こののれん、もらっていくぞ」
■プロフィール
種族:ワーム
性別:男性
年齢:不明
職業・身分など:料理人
家族など:不明
演:阿部進之介(あべ・しんのすけ)
■この人物が変化する怪人
■説明
キュレックスワームが擬態した姿。
本物の生簀一郎は凄腕の料理人だったようで、料理についての豊富な知識と高い調理技術を有している。また、作った料理には人の感情を操る力があり、イタリア料理店に雇われた際は店を自身の料理の実験場にしていた。このとき、天道総司が妹の樹花を連れて来店。提供した料理を「人を悲しくさせるほど不味い」と評した天道と、料理について言い争いになっている。
当時、対ワーム秘密組織「ZECT(ゼクト)」は政府の要人を招いたパーティを控えており、ワームは人間より感覚が鋭いという理由から、幹部の三島正人が手を組んでいた間宮麗奈(擬態)に料理人を探してほしいと依頼していた。
店を離れた生簀は麗奈(擬態)に助力を求められたが、料理の力でこの世を支配しようと考えていたため拒絶。街で評判の飲食店を訪れては料理勝負を挑み始める。のちに評判を耳にした「ビストロサル」にも来店すると、日下部ひよりが調理したチャーハンを「豚の餌だ」と酷評した。
このとき天道が行き倒れの男から託されていた黒包丁が反応し、これを手に取った生簀一郎(擬態)は天道も抜けなかった黒包丁を鞘から抜き放って見せた。そして、これを見た天道からの料理対決を受けて立ち、店にいた加賀美新を審判とする麻婆豆腐対決に勝利する。すると、そこへ以前に生簀一郎(擬態)が料理勝負で打ち負かした3人の料理人がじいやを連れて現れ、生簀一郎(擬態)は彼らの師匠であるじいやと日を改めて勝負することになる。
この勝負には料理人を探していたZECTも絡んでおり、目をつけた生簀一郎(擬態)の実力をはかるべく加賀美陸が審判を務め、敗者は料理人としての地位と名誉を剥奪されるという闇キッチンルールでの料理対決を開催。生簀一郎(擬態)の料理は陸に天にも昇る幸福感を与えてじいやに勝利した。
その後、生簀一郎(擬態)は道場破りならぬ飲食店破りを続け、打ち負かした京料理店、江戸前鮨店、ついには田所修一の弟が経営する蕎麦屋からものれんを奪っていく。この帰り際、勝負の目的を問う天道に「すべての料理人のプライドをズタズタにして自身が世界で唯一無二の料理人となり、料理で世界中の人々を支配する」という野望を明かし、ふたたび天道から料理対決を申し込まれた。
後日、生簀一郎(擬態)はZECT主催のパーティーで料理人を務め、自慢の腕を存分に披露。料理で来賓たちを昇天させて、陸によって来賓に紹介される栄誉を得た。しかし、続く天道との料理対決では敗北。本来の姿となって天道に戦いを挑むも、力及ばず倒された。