そうせいおう(おおいなごかいじん)創世王(大蝗怪人)
- 登場作品
- 仮面ライダーBLACK SUN
- 初登場回/初登場作品
- 第一話(2022年10月28日配信開始)
■説明
秋月総一郎や南光三ら軍の科学部隊が戦前に行った、人体実験で生み出された最初の怪人にして、全怪人の起源というべき存在。
キングストーンの力と「日食と蝗害」が偶然的に重なったことで誕生。このとき暴走状態となり、多数の軍人や科学者が犠牲になった。
体から抽出されるエキスには人間を怪人化する力があり、怪人の能力を活性化させて老化などを抑えるヒートヘブンの材料にもなる。そのため、戦後は怪人たちのコミュニティにおいて崇拝の対象となり、彼らが隠れ住んだ村のお堂に安置されるが、実際は新たな怪人とヒートヘブンの源を生み出すエキスを垂れ流すだけの存在でしかなかった。
1970年代に怪人の地位向上を目指す団体「五流護六」が結成されると、その本部に安置されるが、五流護六が内部分裂を起こした際、ビルゲニアたちの派閥が奪取。彼らがアジトとした森の社に運び込まれた。しかし、ダロムら三神官側が内紛に勝利したため日本政府の管理下に置かれ、のちに「ゴルゴム党」本部の創世王の部屋に安置。堂波道之助や堂波真一の権力の源泉となった。
ふたりの実験体が中途半端に融合した状態で生まれた不完全な怪人で、人間としての意識はほとんど残っていない。不完全な融合の影響から肉体も徐々に肥大化。2022年には動くこともままならない醜い姿に成り果て、寿命もほとんど尽きかけていた。ただ、少年時代の光太郎と秋月信彦が村のお堂に入り込んだ際、ふたりの頭をなでるような仕草をしており、完全に自我が消失したわけではなかったようだ。また、南光太郎が2度に渡って倒そうと試みた際、彼を撃退しようとしていることから防衛本能も残っていると思われる。
触れずして物をつかんだり、吹き飛ばしたりする念動力のような力を持っており、1972年にブラックサンに変身した南光太郎に襲われた時、この能力で彼の左脚を破壊している。また、凄まじい怪力も誇っており、2022年の仮面ライダーBLACK SUNとの戦いでは、右腕を振り下ろすだけでブラックサンの左脚を切り飛ばした。
この戦いでブラックサンによって心臓を抜き取られるが、なおも息絶えておらず、心臓だけになっても生き続ける。しかし、ふたつのキングストーンを揃えた光太郎に心臓を貫かれ、ついに絶命。光太郎を新たな創世王へと変貌させることとなった。
声:宮園拓夢(みやぞの・たくむ)