ほうじょう とおる北條透
- 登場作品
- 仮面ライダーアギト
- 初登場回/初登場作品
- 第1話『戦士の覚醒』(2001年1月28日放送)
「あいかわらずはったりだけは天才的だ。ま、すぐに答えは出ますよ」
■プロフィール
種族:人間
性別:男性
年齢:25歳
職業・身分など:警視庁捜査一課
家族など:不明
演:山崎潤(やまざき・じゅん)
■この人物が変身する仮面ライダー
■この人物が変身する戦士
・V-1
■説明
警視庁捜査一課の刑事で、階級は警部補。
本庁きってのエリート刑事で、頭脳明晰なうえ射撃の腕も確か。ただ、かなりの自信家で思い込みも強いため、嫌味な言動が多い。本格志向を自負し、食事はもっぱらフランス料理を好んでいるため、ラーメンや焼肉といった庶民的なものは一切食そうとしない。
元々G3プロジェクト発足時に仮面ライダーG3装着員に志願したものの、その座を氷川誠に奪われてしまったことを根に持っており、ことあるごとに氷川や警視庁未確認生命体対策班「G3ユニット」のリーダー・小沢澄子に対抗意識を燃やし、顔をあわせれば嫌味を言い放ち、結果、小沢と舌戦を繰り広げてしまう。
また、自己顕示欲が強く、「あかつき号事件」の裏に隠された警察の汚点をネタに警視庁幹部に揺さぶりをかけたり、仮面ライダーアギトを研究材料として捕らえる「アギト捕獲作戦」を計画・指揮する、G3ユニットに新たな監査役を配属させるなど、自分の実力を周囲に見せつけるため、数々の策を弄した。さらに、戦果の乏しいG3システムに代わる新型特殊服として開発されたV-1の装着員に志願。これはG3の後継として仮面ライダーG3-Xが正式採用されたために計画中止となってしまうが、とにかく北條の“自分が優秀であることを見せつける”ことに対する執着は尋常ではなかった。
G3ユニットにことごとく反目し、ひと言でいうと“嫌な奴”と捉えられやすい北條ではあるが、裏を返せば堅物だが勤勉で正義感に強い人物であるともいえ、ベテラン刑事の河野浩司はそのことを見抜いていたのか、北條のことを擁護する発言も多かった。また、氷川が激戦を重ねたことで視力が著しく落ち、このまま戦い続ければ失明という危機に陥った際には、本気で心配する姿も見せるなど、心根は優しい人間であることもうかがえる。
その後、アギトやアンノウンの謎に迫るべく、風谷伸幸殺害事件やあかつき号事件といった過去の事件を捜査し、アギトが風谷伸幸殺害事件の犯人である可能性が高いという結論にいたる。そしてアギトを危険視する報告を上層部に提出したのだが、その結果G3ユニットがアンノウンを保護する組織に変わり、北條自身がG3-Xの装着員として活動。アギト=津上翔一(沢木哲也)の前に立ちはだかることになる。しかし、これに猛反対する小沢や氷川がGトレーラーを乗っとった際には、「きっとくると思っていましたよ」と潔く引き下がった。