たちばな かすみ立花香須実
- 登場作品
- 仮面ライダー響鬼
- 初登場回/初登場作品
- 一之巻『響く鬼』(2005年1月30日放送)
「だから言ってるでしょ? みんながみんなヒビキさんみたいに強くないんだからって」
■プロフィール
種族:人間
性別:女性
年齢:23歳
職業・身分など:猛士(たけし)兼飲食店従業員
演:蒲生麻由(がもう・まゆ)
■説明
魔化魍(まかもう)と戦っている組織「猛士(たけし)」に所属する女性で、猛士の事務局長であり関東支部長でもある立花勢地郎の長女。
性格は勝ち気でハキハキしているが、不機嫌になっても激昂するようなことはなく、常に冷静で決断も早い。普段は父が経営する「甘味処 たちばな」で働いており、魔化魍が出現すると現地で戦う鬼たちをサポートする。
幼い頃は関西支部の近くで暮らしており、猛士の中核を成す和泉家出身のイブキは幼馴染で家族同様に付き合ってきた。イブキも鬼として魔化魍と戦っているが、普段はおっとりした性格で優柔不断なところがあり、何か決める必要があるときは香須実が代わりに決断することが多かった。正反対ともいえる香須実の性格には、イブキとの長い付き合いも影響しているのかもしれない。
のちに父が関東支部への赴任が決まると、父や妹の日菜佳とともに東京へ転居。早くから猛士に加わる日に備え、中学、高校時代はオリエンテーリングで鍛えていた。そして高校卒業と同時に猛士の一員となり、以後5年に渡ってヒビキのサポーターを務めている。ヒビキが機器の操作や車両の運転が苦手なため、香須実は主に不知火の運転や関東支部との連絡を担当。現地ではキャンプ設営のほか、魔化魍の索敵や潜伏位置の推定を手伝っていた。魔化魍の出現が頻発してヒビキが単独行動となる「特別遊撃班」に配属されたのちは、日菜佳とともにたちばな地下施設での後方支援にまわることも増えている。
猛士には部外者に対して不用意に存在を明かさない決まりがあるのだが、ヒビキは以前からしばしば情報を漏らしてしまうため、その度に香須実が注意していた。香須実は東柴又中学校の卒業生で、ヒビキが屋久島で出会った安達明日夢は後輩に当たる。ヒビキが明日夢に魔化魍や鬼のことを話してしまったと知ると、香須実は明日夢の年齢を確認して受験生だと気づき、ヒビキにフォローしておくよう釘を刺していた。明日夢がしばしば「たちばな」に顔を出すようになったのちも、あまり内情を明かすような発言はせず、ヒビキと同様に色々と喋ってしまう日菜佳にはやや渋い顔を見せている。しかし、明日夢がたちばなでアルバイトを始めた頃には、「明日夢にとってヒビキとの出会いは運命的」と考え始めており、のちにイブキと明日夢について語った際は「イブキ君の下の弟って感じ」と述べていた。
一方、そのイブキからは好意を寄せられているが、香須実は家族のような付き合いをしている彼を弟のように感じていたこともあり、アプローチを真に受けていなかった。しかし、ヒビキが特別遊撃班になったのちはイブキのサポートをする機会も増え、鬼としての彼を目にして「逞しくなった」と感じ始める。
魔化魍が同時に大量発生する「オロチ現象」の兆候が見え始め、イブキが命の危険を伴う大地の清め役に選ばれた際は、彼が本音を明かせる唯一の人物として彼の弱さも受け止め、彼が儀式に出かける前には絶対生きて帰ってくると約束するよう求める一幕もあった。