KAIJIN

ふぉっぐ まざーフォッグ・マザー

登場作品
仮面ライダーJ
初登場回/初登場作品
『仮面ライダーJ』(1994年4月16日公開)

説明

宇宙を旅する怪物集団「フォッグ」を率いる女帝にして、すべての怪人や怪物たちの生みの親。

全高70mにも及ぶ、超巨大ボディを有した「宇宙機械獣母艦」とも呼ばれる生命体で、内部にフォッグの怪人たちを乗せて宇宙を旅する母艦でもある。千年に一度、無数の怪物の卵を孵化させる「大孵化」を迎える特性があり、そのたびに生命が暮らす惑星を訪れては、誕生した大量の怪物たちがすべての生命を食い尽くし、新たな大孵化のための千年王国を築くというサイクルを繰り返している。なお、大孵化には三幹部が行う「祈りの儀式」と、生贄を与える「生贄の儀式」が必要。地球へは過去にも飛来したことがあり、その際の大孵化によって恐竜が絶滅した。

多数の惑星を滅ぼしてきただけあり、母艦の全身には多種多様な武器が備わっている。主な武装は、赤い稲光を走らせて、その周囲の重力を反転させるほどのエネルギーを発生させる「反重力ビーム」、表面に露出したマザーご神体の目から強力な電磁ビームを放射する「アイビーム」、全身に装備されている砲門から光線を乱射する「ブレットシャワー」、回転カッターを連続で発射して敵を切り裂く「フライングカッター」、背中に備わる2枚の羽で敵を挟み込み、動きを封じる「ウィングシザース」など、距離を問うことなく敵を殲滅することが可能だ。また、身体から吐き出される霧には、草木を枯らして水を汚染する自然破壊能力があるほか、絶えず発生させている磁場によって惑星の引力をくるわせ、数々の異常気象を引き起こす。

また、母艦内には大孵化のための儀式を行う神殿や、卵を成長させる孵化室、侵入者を取り込んで消化してしまう強力な胃袋などがある。母艦の心臓にあたる部分には、節のある長い胴に平らな頭を備えたフォッグ・マザーの本体が生息しており、王子ガライをはじめとしたフォッグの三幹部とは、「神体」と呼ばれる巨大な仮面のような器官を通じて会話している。

この本体も獰猛で恐るべき攻撃手段を有しており、尻尾を触手のように長く伸ばすことが可能なほか、口からは毒ガスを放射する。

地球への再来は偶然だったようだが、新たに繁栄していた人間の存在を確認したため、間近に迫っていた大孵化の場所に定めた。ところが、三幹部が儀式に必要な生贄として木村加那を拉致したことから、地空人に蘇生改造されて地球の守護者となった瀬川耕司こと仮面ライダーJと激突することになった。

幹部のアギト、ズーに続き、母艦に乗り込んできたJにガライまでもが倒されると、彼を胃袋の中へと閉じ込め、その間に大孵化の儀式を完遂させようとした。しかし、すべての大地の精霊エネルギーが注がれ、巨大化な仮面ライダーJ ジャンボフォーメーションへとフォームチェンジしたJに脱出され、加那も取り戻されてしまう。フォッグ・マザーは、母艦に備わる多種多様な武装を駆使してJ ジャンボフォーメーションと戦うも、思うような効果は得られず反撃を許し、摩擦により炎を帯びたパンチ「ジャンボライダーパンチ」や、雲よりも高くジャンプして放つ必殺キック「ジャンボライダーキック」を受け、機能停止に陥った。

しかし、母艦内に生息するフォッグ・マザーの本体は健在で、元の姿に戻って油断しているJを尻尾で捕獲。自身の前まで引きずり込んだが、戦いを優位に進めることはできず、Jの必殺の一撃「Jパンチ」を受け本体も撃破されてしまう。これに連動して母艦も爆発して木端微塵となり、地球に千年王国を作る計画は失敗に終わった。


全高:70.0m

体重:12000.0t

特色/力など:巨大な機械獣母艦の様々な武装、長大な胴体を持ち、口から毒ガスを吐く本体


声:佳山真梨穂(かやま・まり)

関連人物

  • 瀬川耕司

  • 木村加那

  • ガライ

  • ズー

  • アギト

  • ベリー

関連怪人

  • コブラ男

  • ハチ女

  • トカゲ男

  • 孵化した怪物