くぐつ(くろ・おとこ)クグツ(黒・男)
- 登場作品
- 仮面ライダー響鬼
- 初登場回/初登場作品
- 十一之巻『呑み込む壁』(2005年4月10日放送)
■プロフィール
種族:不明
性別:男性
年齢:不明
職業・身分など:不明
家族など:洋館の男(創造主)
演:村田充(むらた・みつ)
■説明
洋館の男に生み出された存在。
洋館の男が実験に専念できるよう、彼の分身として館の外で活動するために創られたようで、洋館の男女が住んでいる洋館内に複数体存在している。目元付近しか露出していないためわかりにくいが、顔は洋館の男と同じ。鍔広帽にローブ、マスク、手袋と、黒を基調とした服装が共通で、個体によって胸元に紫や暗い赤のストールを巻いている。掌から黒いエネルギーを放射して人間を動けなくしたり、念力で吹き飛ばしたりするほか、全身から放つ邪気のようなもので人間を昏倒させたりもできる。身体能力は不明だが、クグツ(黒・女)と同様ディスクアニマルを握り潰せるほどの握力はあると思われる。また洋館の男に「クロ」と呼ばれていたが、常時そう呼ばれていたのかはわからない。
手にしている先端が伝声管のような形の杖には童子と姫を生み出す能力がある。杖に自身の体液を入れた試験管を装着し、適した土地の地面を突いて注入すると、そこから染み出した黒いモヤのようなものから童子と姫が誕生する。バケガニのような実在する生物と関連する魔化魍(まかもう)の童子、姫を生み出す場合は、自身の体液のほかにカニのハサミなどの生物組織も試験管内に入れていた。また、ウブメの童子と姫にイガ状の謎の塊を与えて武者童子と鎧姫に変化させたり、ウブメとヤマアラシを共倒れさせて新たにナナシを生み出すなど、たびたび実験的な行為も行なっている。
誕生させた童子と姫を指揮する現場指揮官のような存在だったが、彼らと意思の疎通はできるものの言葉を発する機能はないのか常に無言。のちに洋館の男がスーパー童子とスーパー姫を誕生させると、「人員整理」という名目で抹消されてしまった。
なお、夏の魔化魍について安達明日夢に説明した滝澤みどりは、「魔化魍には黒い姿のものからつくられる大きな魔化魍と、白い姿のものからつくられる小さい魔化魍がいる」と語っている。ここでいう「黒い姿のもの」がクグツ(黒・男)やクグツ(黒・女)を指していると思われ、「猛士(たけし)」にも存在自体は知られていたようだ。