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<エピソード一覧>
仮面ライダー555(ファイズ)とは?
仮面ライダー555(かめんらいだーふぁいず)とは、2003年(平成15年)に放送を開始した平成仮面ライダーシリーズの第4作。敵である怪人の成り立ち・背景にフォーカスを当てたシリーズ初の試みで、怪人・オルフェノクに進化してしまった人間の苦悩や葛藤、戦いを描く。
作品名:仮面ライダー555
放送開始:2003年1月26日~2004年1月18日(全50話)
原作:石ノ森章太郎
脚本:井上敏樹
監督:田﨑竜太
出演: 半田健人、芳賀優里亜、溝呂木賢、泉政行、唐橋充、加藤美佳、村上幸平、原田篤、栗原瞳、村井克行、和香、山崎潤、ケネス・ドゥリア、藤田玲、中康治
声の出演:家中宏、假野剛彦
ナレーター:假野剛彦
主題歌/テーマ曲/挿入歌:
オープニングテーマ(op):「Justiφ’s」歌:ISSA
挿入歌:「Dead or alive」歌:石原慎一(歌詞)、「The people with no name」歌:RIDER CHIPS Featuring m.c.A・T(歌詞)、「EGO 〜eyes glazing over」歌:ICHIDAI(歌詞)、「Justiφ’s -Accel Mix-」歌:ISSA(歌詞)
キャッチコピー:疾走する本能
※スタッフ・キャストクレジットは放送当時の情報で統一しています
<登場人物・キャラクター/俳優・キャスト一覧>
乾巧 (半田健人) | 園田真理 (芳賀優里亜) | 菊池啓太郎 (溝呂木賢) | 木場勇治 (泉政行) |
作品概要・あらすじ
温厚で真面目な好青年・木場勇治(きばゆうじ/演:泉政行)は、交通事故で植物状態になり、命を落とすが怪人・ホースオルフェノクとして覚醒してしまう。
一方、九州をバイクで移動していた園田真理(そのだまり/演:芳賀優里亜)は、日本を旅する青年・乾巧(いぬいたくみ/演:半田健人)と定食屋ですれ違う。真理が持っていたバッグが盗まれた自分のバッグに似ていると勘違いした巧は、真理を追いかけた先でオルフェノクに襲われているところを見つける。
バッグからファイズドライバーを取り出した真理は、抗戦するために変身を試みるが自分ではベルトの力を引き出せないと悟り、とっさに巧の腰へファイズドライバーを装着し、仮面ライダーファイズへと変身させる。状況が分からないままオルフェノクを倒した巧は、真理のペースに乗せられて、ファイズドライバーを求めて襲いかかるオルフェノクから真理を守るために行動を共にするようになる。
やがて出会う勇治と巧たち。オルフェノクとは何か、人間は善なのか――。裏切り、絶望、嫉妬や喪失と、夢、希望、友情が交差しながら彼らの運命を翻弄していく。
みどころ
オルフェノクと人間の中で揺れ動く正義と悪
仮面ライダー555では、人間=正義、怪人=悪という図式を用いず、怪人・オルフェノク側のドラマをふんだんに描いているのが特徴だ。
不慮の事故で両親を失い、植物状態から目覚めるも恋人に裏切られた木場勇治。家では義理の家族から、高校では生徒たちからいじめを受け、自分の居場所がなかった長田結花(おさだゆか/演:加藤美佳)。クラシックギターの才能に恵まれながら、その才能を妬む者による事故で演奏家生命を絶たれた海堂直也(かいどうなおや/演:唐橋充)。他の人間から苦痛を強いられ、オルフェノクに進化した彼らは、苦悩と向き合いながら日々を過ごす、「悪」とひとくくりにできない存在だ。
警察は「人間とオルフェノクの共存」を掲げるが、果たしてそれは実現可能なのか。「人間の心があれば人間である」というオルフェノク側の思いは通じるのか――。見る側の道徳心に問いかけるようなドラマ性の高いストーリーは重厚で見応え充分だ。
「流星塾」でつながる登場人物の関係
真理や草加雅人(くさかまさと/演:村上幸平)、三原修二(みはらしゅうじ/演:原田篤)、澤田亜希(さわだあき/演:綾野剛)など、本作に登場する人物の多くが養護施設「流星塾」で育った共通点を持つ。スマートブレイン社の前社長・花形(はながた/演:中康治)により創設され、そこでは皆が花形を「お父さん」と慕っている。流星塾は何のために創られたのか、本当の目的は?誕生の理由と「とある事件」が、物語を大きな展開へと導いていく。
強靭な力を持つ「ラッキークローバー」のオルフェノクたち
花形が創設したスマートブレイン社では、花形自身をはじめ、現社長の村上峡児(むらかみきょうじ/演:村井克行)、イメージガール兼社長秘書であるスマートレディ(演:栗原瞳)など、上層部のほとんどがオルフェノクで構成されている。
中でも、ジェイ(演:ケネス・ドゥリア)、琢磨逸郎(たくまいつろう/演:山崎潤)、影山冴子(かげやまさえこ/演:和香)、北崎(きたざき/演:藤田玲)で構成される「ラッキークローバー」は、オルフェノクの中でも強大な力を秘めており、巧たちの行く手を阻む。
人工的に造られた唯一のオルフェノク・澤田亜希
オルフェノクは、一度死んだ人間が覚醒(進化)し、よみがえることで生まれるが、中には人工的に造られたオルフェノクも存在する。スマートブレイン社の実験により誕生した唯一の存在が澤田亜希だ。
本来は明るく、仲間想いな人物であったが、オルフェノクとして覚醒すると同時に書き換えられた記憶を取り戻したことで、苦悩しながらも「オルフェノクとして生きるしかない」という決意のもと、一般市民でも平気で殺害する残虐性を持つ人格へと変貌した。
流星塾時代には真理に想いを寄せていたが、オルフェノクとして覚醒してからは、執拗に真理の命を狙う。その理由は「人間の心を完全に捨てるため」。真理への想いを断ち切ることで己の人間性を排除しようとしていたのだった。澤田は本当に悪なのか?勧善懲悪では語りきれない澤田の複雑な運命にも注目したい。
仮面ライダー555の変身シーンは?
乾巧は、ファイズドライバーと折りたたみ携帯電話型のマルチデバイス・ファイズフォンを用いて仮面ライダーファイズに変身する。
ファイズドライバーを腰に装着し、ファイズフォンに「5」のボタンを3回(=「555」)入力、「ENTER」ボタンを押すと「standing by」という変身音が流れ、ファイズフォンを持った右手を高く挙げて「変身!」と唱えた後、ファイズドライバーに縦にセット。横に倒すと「complete」という音声が流れ、仮面ライダー555へと変身する。第1話では、事情を知らない巧に真理が強引にベルトを装着する形で初回変身を遂げた。
ブラスターフォームへフォームチェンジする際には、ファイズドライバーに装着したファイズフォンをファイズブラスターのホルダーに装着し、ファイズの変身コードである「555」を入力。「ENTER」ボタンを押すと宇宙に浮かぶ人工衛星「イーグルサット」から変身用シグナルがファイズに向けて発信され、これを受けることでブラスターフォームが完成する。
ファイズフォンは通常の携帯電話としても使用可能。また、ファイズドライバーを装着した者が不適合者の場合、「Error」という音声が流れ、強制的に外れるようになっている。
仮面ライダー555に登場する仮面ライダー一覧
仮面ライダー | 初登場回 |
仮面ライダーファイズ | 第1話 |
仮面ライダーカイザ | 第10話 |
仮面ライダーデルタ | 第26話 |
ライオトルーパー | 第47話 |
仮面ライダーオーガ | 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト |
仮面ライダーサイガ | 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト |
名セリフ・名言・決めゼリフ
俺には夢がない。でもな、夢を守ることはできる!」
第8話・乾巧
俺に言わせればな、夢ってのは呪いと同じなんだよ。呪いを解くには、夢を叶えなけりゃならない。……でも、途中で挫折した人間はずっと呪われたままなんだよ
第8話・海堂直也
君に倒されるわけにはいかない。きっと君は、立ち直れなくなるから
第10話・木場勇治
俺の事を好きにならない人間は邪魔なんだよ!
第16話・草加雅人
どうか、啓太郎さんの夢が叶いますように。世界中の洗濯物を真っ白にして、そして、世界中のみんなが、幸せになりますように……
第44話・長田結花
泣くな真理。お前の笑顔はみんなを幸せにできるんだ。だから泣くな
第48話・花形
結局怖いのはオルフェノクの力なんかじゃなくて、力に溺れる人間の弱さなんじゃないかな。でも、人間には人間にしか持ちえないものもある
第50話・三原修二
世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに、みんなが、幸せになりますように
第50話・乾巧
用語集
汚いものアレルギー(きたないものアレルギー)
菊地啓太郎が抱えていると自称する疾患。
汚いものがあったり心の汚い人がそばにいると、クシャミが出てしまう。オルフェノクが近くにいた場合も、なぜか同様の症状が出ることがある。
猫舌(ねこじた)
熱いものを食べたり飲んだりするのが苦手な人のこと。猫が熱い食べ物を食べようとしないことになぞらえている。
乾巧は重度の猫舌であり、そのことを園田真理が何度も指摘。「猫舌の男は頼りないんだって。知ってた?」とも言われている。また、巧がそのことを気にしていると感じるや、雑誌の特集記事を参考に克服を試みようともした。
灰化(はいか)
灰になって消えること。
使徒再生のためオルフェノクエネルギーを注入された人間は、オルフェノクに覚醒できなかった場合、体が灰になって消滅してしまう。ただこれには個体ごとにタイムラグがあり、すぐに消滅してしまうこともあれば、しばらく活動を続けたのち急に灰化することもある。
また、寿命を迎えたオルフェノクや仮面ライダーに倒されたオルフェノクも灰になって消滅するが、オルフェノクの王であるアークオルフェノクの「光の鞭」を受けた場合はその限りではなく、鉱物のように化石化してしまう。
必殺技・必殺武器
クリムゾンスマッシュ
ファイズドライバーの右部に収納している懐中電灯型のツール・ファイズポインターを用いて繰り出す必殺技。取り出したファイズポインターのソケット部にファイズフォンのミッションメモリーを差し込み、右足に装着。ファイズフォンをベルトに装着したまま開いて「ENTER」を押し、エクシードチャージを完了させた後に両足で飛ぶと敵に向かって円錐状のポインティングマーカーが現れ、飛び蹴りを放つ。
グランインパクト
ファイズドライバーの左部に収納しているデジタルカメラ型のツール・ファイズショットを用いて繰り出す必殺技。取り出したファイズショットの中央部に、ファイズフォンのミッションメモリーを差し込み、右手に装着。ファイズフォンをベルトに装着したまま開いて「ENTER」を押し、エクシードチャージを完了させ、敵へパンチを撃ち込む。
スパークルカット
オートバジンの左ハンドル部分に装着されている剣型の武器・ファイズエッジを用いた必殺技。オートバジンから引き抜いたファイズエッジを右手で持ち、ファイズフォンのミッションメモリーを差し込んだ後、ファイズフォンをベルトに装着したまま開いて「ENTER」を押し、エクシードチャージを行う。敵に向かってファイズエッジを振ることでエネルギー波を繰り出して敵を拘束、動けない敵に向かって走り、大きく斬り上げる。
FAQ・トリビア
仮面ライダー555の専用マシン・バイクは?
オートバジン
乾巧が愛用するバイクはオートバジン。スマートブレインの子会社であるスマート・モーターズが開発し、花形から真理へ届けられてしばらくは真理が乗っていたが、巧がファイズの適合者として戦い始めてからは巧が愛用するようになった。バイク形態の「ビークルモード」と人型戦闘メカ形態の「バトルモード」があり、スイッチを押すことで自在に変形可能。
バイクの前輪「バスターホイール」はガトリングガンとして使うことができるほか、敵の攻撃を防ぐ盾として活躍することも。また、左ハンドルは、ファイズの専用武器・ファイズエッジとしても使用できる。次世代CPUを搭載しており、自動で変形や攻撃支援を行えるのも特徴のひとつ。初めの頃は誤ってファイズへ攻撃したり、敵もろとも弾丸を打ち込んだりと危なっかしい面も見られたが、戦いを重ねていくうちに、ファイズのよき相棒へと成長していった。
サイドバッシャー
仮面ライダーカイザが使用する可変型バイクで、サイドカー形態の「ビークルモード」が通常形。二足歩行戦車形態の「バトルモード」では、1秒間に72発のフォトンブラッド弾を放つガトリング砲「フォトンバルカン」や、1度に6発の熱源誘導多弾頭ミサイルを発射できる「エグザップバスター」など、高い戦闘能力を発揮する。
ジェットスライガー
走行性能に特化した超大型バイク。ファイズフォンなど各ライダーの携帯電話型デバイスで「3821」と入力することで呼び出すことができる。自律行動機能は搭載していないものの、左右のカウリングには1度に最大32発のミサイルを発射できる「フォトンミサイル」を備えているなど、戦闘能力も十分に持ち合わせている。
主題歌はISSAが担当
本作の主題歌(OP)「Justiφ’s(ジャスティファイズ)」を担当したのはDU PUMPのボーカリストとして活躍するISSA。過去作と異なるダンス・ロックサウンドが特徴で、交錯する人間とオルフェノクの運命を描いた映像にも注目だ。ISSAは本作の後、Shuta Sueyoshi feat. ISSAとして、平成仮面ライダー第20作であり最後の作品となった仮面ライダージオウの主題歌「Over “Quartzer”」も担当している。
最終回のスーツアクターは乾巧自身が演じている?
登場人物を演じる俳優と、仮面ライダーを演じるスーツアクターによる二人三脚で作り上げられる仮面ライダー作品。変身後の姿はスーツアクターによる演技が基本だが、本作の最終話では乾巧を演じる半田健人自身がファイズを演じているシーンが存在するという。どのシーンが巧なのか?と考えながら作品を見るのもまた違った楽しみがあるだろう。
仮面ライダー555に関連する映画・劇場版・ビデオ作品
<映画>
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』(2003年8月16日公開)
『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(2009年8月8日公開)
『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(2009年12月12日公開)
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(2011年4月1日公開)
<スーパーヒーロー大戦シリーズ>
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(2012年4月21日公開)
『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(2014年3月29日公開)
『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(2015年3月21日公開)
『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』(2013年12月14日公開)
『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』(2018年8月4日公開)
『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』(2018年12月22日公開)
『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』(2019年7月26日公開)
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(2019年12月21日公開)
<Webドラマ>
『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』(2015年3月28日配信)
<舞台>
『MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜』(2009年6月28日・6月29日上演)
動画配信サービス一覧
<その他の配信サービス>
東映特撮ファンクラブ
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