仮面ライダーV3|作品ガイド|キャスト・俳優・キャラクター・登場人物

<エピソード一覧>

仮面ライダーV3とは?

仮面ライダーV3(かめんらいだーぶいすりー)とは、1973年(昭和48年)に放送を開始した仮面ライダー作品シリーズの第2作。前作「仮面ライダー」の1号・2号から「技」と「力」を受け継いだ、いわば正統な後継者であるV3が、変身ヒーローブームをさらに加速させて人気を確立させた一作。

作品名:仮面ライダー
放送開始:1973年2月17日~1974年2月9日(全52話)
原作:石ノ森章太郎
脚本:伊上勝 ほか
監督:山田稔 ほか
出演:宮内洋、小林昭二、小野ひずる、川口英樹、千波丈太郎、郷鍈治、富士乃幸夫、中村文弥、川島健、藤岡弘、佐々木剛、山口暁
声の出演:納谷悟朗
ナレーター:中江真司
主題歌/テーマ曲/挿入歌
オープニングテーマ(op):戦え! 仮面ライダーV3(歌詞
エンディングテーマ(ed):少年仮面ライダー隊の歌(歌詞)/走れハリケーン(歌詞

作品概要・あらすじ

消滅したはずの悪の組織がデストロンとなり復活!

主人公の風見志郎(演:宮内洋)は、住宅街の瀟洒な戸建に家族とともに暮らし、大学での研究とオートレースに情熱を傾ける充実の日々を送るごく普通の青年。そんな彼があっという間にすべてを失うところから物語は始まる。

秘密結社デストロンによる作戦行動を偶然目撃し、命を狙われることになった志郎は、同じくデストロンの怪人ハサミジャガーと戦闘員の活動を目撃した珠純子(演:小野ひずる)を保護したことで、自宅に襲撃を受けて家族を皆殺しにされてしまう。

大学の先輩である本郷猛(演:藤岡弘/現・藤岡弘、)に相談する志郎は、のちに本郷が仮面ライダーであることを知り、デストロンへ立ち向かうため自身の改造手術を懇願するが、「復讐のために力は貸せない」と拒絶される。

1号・2号は純子の証言をもとにデストロンの基地へ。そこで語りかけてきたのは、倒したはずのゲルショッカー首領の声。首領が世界征服のため新たにデストロンを組織したというのだ。

そして、改造人間分解光線を照射される1号・2号! 2人の危機を救ったのは、駆けつけた風見志郎だった…。

みどころ

本郷・隼人に続き、孤独な戦いに挑む風見志郎

1号・2号は、自分たちの身代わりに光線を浴びて瀕死の重傷を負った志郎の命を救うため、改造手術を行う。

家族を惨殺され、普通の人間としての肉体をなくした志郎は、ともに戦うはずだった先輩ライダーたちも突然、行方不明に。風見の家族の死に責任を感じた純子からの協力の申し出も、自分の周りには一切近づかないように言い放って拒み、暗黒組織・デストロンと一人で戦う孤独な道を選択する。

傷心の志郎を支える立花藤兵衛と珠純子

本郷、隼人に続き、志郎までもが望まぬ運命に飲み込まれるなか、志郎のそばで見守ってくれるのが“おやっさん”こと立花藤兵衛(演:小林昭二)。「仮面ライダーV3」では、経営するスポーツ用品店に隠し扉を設えて「少年仮面ライダー隊」の本部を設置。自ら隊長となりV3の活動を全力でサポートしていく。

立花は、「少年仮面ライダー隊」の通信係として純子を採用。純子は志郎にささやかな好意を寄せながら、彼がV3ではないかという疑惑を抱き、時には敵アジトに囚われた志郎の救出に向かうなど、シリーズ全編にわたって活躍を見せる。

登場人物・サブキャラクターの全てが個性的

第33話では1号・2号がそろってダブルライダーが復活! ユキオオカミに凍らされたV3の大ピンチを救う。デストロンから脱走した天才科学者・結城丈二(演:山口暁)のライダーマン、ドイツからやってきたデストロン初代日本支部長のドクトルGなど、敵味方問わず人気の高いサブキャラクターたちが多数登場するのもV3の魅力だ。

仮面ライダー1号・2号が与えた力と技「V3・26の秘密」

仮面ライダーV3は、1号と2号の技と力を併せ持つ改造人間。瀕死の重傷から志郎を救うための改造手術で、1号と2号は自らが持つ能力をV3へと与えたのだ。

ダブルライダーの力をあわせた変身ベルト「ダブルタイフーン」

それをまさに象徴するのがV3の変身ベルト「ダブルタイフーン」。右のタイフーンが1号の「技」を、左のタイフーンが2号の「力」を作動させる。こうしてV3に組み込まれた能力や機構は「V3・26の秘密」と呼ばれるが、面白いのはV3自身が、その「秘密」をまったく把握していないこと。初戦でハサミジャガーと対峙した時には、1号・2号から遠隔でコーチを受けながら戦ったほど。

多くの秘密が明らかになる前に1号・2号は、原爆を起動させたカメバズーカとともに洋上に姿を消してしまうため、V3は毎回、デストロンの新たな機械合成怪人との戦いのなかで、自らの秘密(能力)を解明していくことになるのだった。

機械合成怪人から部族怪人へ

シリーズの序盤から中盤以降までデストロンが送り込んできたのが「機械合成怪人」。機械合成怪人とは、動植物の能力と道具やメカなど無機物の機能を合成して作り出した改造人間のこと。ゲルショッカーの合成怪人の系譜を継ぐものといえる。ハサミジャガーとカメバズーカ、テレビバエとイカファイア、マシンガンスネークとハンマークラゲなど2体1組で活動するのが特徴。怪人が複数箇所に同時に出没するという斬新な演出も。

デストロンハンターのよって製造工場が破壊され、大幹部・ドクトルGが退場すると、今度は、デストロンは第二次攻勢として、新たに協力関係にある世界の部族から幹部を招聘し、組織を再編。やってきたのはアフリカのキバ一族、チベット高原のツバサ一族、そしてヨロイ一族。第二次攻勢から登場する部族怪人は、それぞれ「キバ」「ツバサ」「ヨロイ」を持つ生物をモチーフにしている。

メカ感漂う序盤の機械合成怪人も新鮮だが、バトンタッチした民俗学的なムードの部族怪人は言い知れない怖さと迫力に満ちあふれている。

名セリフ

人間でありながら人間でない。その苦しみは私たち二人だけで十分なんだ

(一文字隼人)

出てこい怪人!風見志郎が相手になるぞ!

(風見志郎)

世界に悪の栄えた試しはないのだ!

(一文字隼人)

用語集

少年仮面ライダー隊(しょうねんかめんらいだーたい)

立花藤兵衛が会長を務める、ショッカーに対抗する少年たちの組織。

実戦を行うわけはなく、町中のパトロールや本部への報告といった仮面ライダーのサポートが主な任務となる。

通信手段として伝書鳩や隊員の証でもある通信機能を持つバッジを使用する。

隊長は滝和也。

ユリ、ヨッコ、チョコは通信係や事務などを務める。

本部にはナオキとミツルがよく出入りしているが、実際にはもっと多くの少年少女が所属している。
出典

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必殺技

V3回転フルキック

空中で3回転することで勢いを増幅させ、伸身状態で両足で放つキック。

V3きりもみ反転キック

ジャンプの後、ひねりを加えた空中前転でキック、反動で後方宙返りし、片足で蹴り込む。

V3マッハキック

仰向け状態で空中を浮遊し、コマのように高速で水平回転してキックを叩き込む。ツバサ大僧正の真の姿・死人コウモリに敗れたV3が、両足をロープで縛り鉄塔からバンジーのようにダイブするなど血の滲むような特訓の末に習得した必殺技。

FAQ・トリビア

仮面ライダーV3のモチーフは?

1号・2号はバッタがモチーフとされているが、V3のモチーフはトンボとされている。

V3の愛車はハリケーン号

ハリケーン号は、前作「仮面ライダー」で新1号が使用していた「新サイクロン号」をバージョンアップしたもの。新サイクロン号は立花藤兵衛が設計し、本郷猛と滝和也が制作したマシンだったが、ハリケーン号はダブルライダーがV3のために設計・開発。原子力エンジンを搭載、前部カウルに滑空のためのウイングを備え、ロケットブースターで無人でも空中を飛行できる。

煙突に佇む⁉ 仮面ライダーV3の危険なアクション

第3話〜第4話で、強敵・イカファイアに敗れ、火葬場の3000℃の炉に閉じ込められるV3。棺は炎に包まれ、跡形もなく焼け落ちる。…ところがV3は生き延びていた!

勝利の声を上げるデストロンを、どこからかあざ笑うV3。V3が佇んでいたのでは、火葬場の煙突の上。高さ50mの煙突の上に小さく映るV3の映像が逆に煙突の高さを実感させ、今もファンの間でスリルのある名シーンの一つとして数えられている。

風見志郎を演じる俳優・宮内洋さんが自ら演じた危険なアクションシーンも少なくない。命綱なしでロープウェイにしがみつく第21話。炎に包まれた海を潜って進む第22話。また、走行中のバイクにまたがったまま両手放しで「変身!」ポーズを決めるアクションは、第12話・第16話・第39話・第40話で確認することができる。

仮面ライダーV3に関連する映画・劇場版作品

「ゴーゴー仮面ライダ―」(1971年7月18日公開)
「仮面ライダー対ショッカー」(1972年3月18日公開)
「仮面ライダーV3対デストロン怪人」(1973年7年18日公開」
「仮面ライダー THE NEXT」(2007年10月27日公開)
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