仮面ライダークウガ|作品ガイド|キャスト・俳優・キャラクター・登場人物

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<エピソード一覧>

仮面ライダークウガとは?

仮面ライダークウガ(かめんらいだーくうが)とは、2000年(平成12年)に放送を開始した平成仮面ライダーシリーズの第1作。前作「仮面ライダーBLACK RX」の最終回から約10年4ヶ月ぶりのテレビシリーズで、怪人との戦いなど昭和から続く設定を継承しながら、新しい演出を随所に盛り込みこれまでの作品にない世界観を確立した。

作品名:仮面ライダークウガ
放送開始:2000年1月30日~2001年1月21日(全49話)
原作:石ノ森章太郎
脚本:荒川稔久 ほか
監督:石田秀範 ほか
出演:オダギリジョー、葛山信吾、村田和美、葵若菜、きたろう、水原詩生、大塚よしたか、水島かおり
ナレーター: 立木文彦
主題歌/テーマ曲/挿入歌
オープニングテーマ(op):「仮面ライダークウガ!」歌:田中昌之(歌詞
エンディングテーマ(ed):「青空になる」歌:橋本仁(歌詞
劇中歌:「たんぽぽのおはな」歌:葵若菜(歌詞)、コーラス:わかば児童合唱団
キャッチコピー:A New Hero. A New Legend.(新しい英雄、新しい伝説)

<登場人物・キャラクター/俳優・キャスト一覧>

五代雄介
(オダギリ ジョー)
一条薫
(葛山信吾)
沢渡桜子
(村田和美)
おやっさん(飾玉三郎)
(きたろう)
朝日奈奈々
(水原詩生)

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作品概要・あらすじ

長い眠りからの目覚めと同時に、因縁の対決が再び始まる

はるか昔、超古代民族リントを守る戦士・クウガは、リントを殺戮する怪人族・グロンギと死闘を繰り広げていた。

時は流れ、西暦2000年、長野県中央アルプスの九郎ヶ岳で謎の遺跡が発掘される。東京・城南大学考古学研究室で古代文字の解読を試みていた大学院生の沢渡桜子(さわたりさくらこ/演:村田和美)は、遺跡に刻まれている文字が「死」「警告」など不吉な意味を示していることに気づき、調査団に危険を知らせようとしたが、遺跡から目覚めたグロンギによって彼らは全滅させられてしまう。

桜子の友人で、世界を旅する冒険家の主人公・五代雄介(ごだいゆうすけ/演:オダギリジョー)は、現場で何が起きたのかを確かめに出向き、遺跡の中に何かを感じ取り引き寄せられていく。現場を捜査する刑事・一条薫(いちじょうかおる/演:葛山信吾)ら警察に止められ、帰ろうとした矢先、警察が運んでいたベルト(アークル)から、かつてグロンギと戦っていた超古代の戦士のイメージを見る。

ベルトを解析するため、桜子と雄介は長野県警を訪れたが、復活して世に放たれたグロンギのズ・グムン・バの襲撃に巻き込まれる。ベルトから放たれるエネルギーから何かを感じ、咄嗟にベルトを手にした雄介は腰にベルトを装着。すると、ベルトは身体に吸い込まれ、雄介は仮面ライダークウガへと変身を遂げる。眠りから覚め、再び人間の殺戮を試みるグロンギから人々を守るため、クウガとして戦うことを決意した雄介は、警察と協力しながら敵との戦いに身を投じていく。

みどころ

リアルな警察組織・社会の苦しみを丁寧に描写

本作品では、仮面ライダークウガと怪人・グロンギの戦いを中心に、クウガに協力する警察や医師、研究者ら一般の人間が未確認生命体に立ち向かう姿を多く描いており、刑事ドラマ色の強いストーリーになっている。また、殺伐としている世の中で「子どもを産んでもいいのか」と悩む妊婦や、グロンギの出現により子どもとの時間を疎かにし、我が子との関係性に悩み涙する研究者など、怪人が現れた世界で生きる人々の葛藤や苦しみを丁寧に表現。リアルな警察組織の描写は、実際に怪人が現れた場合の対処について警察に問い合わせて創り出されたものである。

雄介が持つ“2000の技”とは?

笑顔と共に見せるサムズアップがトレードマークの雄介は、自称「2000の技」を持つ男。初対面の人間に「夢を追う男・〇〇〇〇(技の数)」の技を持つ男」という名刺を配っており、一条と出会った時には「1999の技を持つ男」という表記の名刺を手にしていた。

2000の技とはこれまでに習得した特技のことで、1番目の技・笑顔から始まり、折り紙、空中前転、ジャグリング、中国拳法など多岐に渡る。記念すべき2000番目の技として会得したのが、クウガへの変身だ。

敵・グロンギ怪人の目的は?

人間とほぼ同じ身体・血液構造を持つ超古代の戦闘種族。残虐かつ強い闘争心があり、超古代に先代クウガによって封印されていたが、九郎ヶ岳遺跡の発掘により約200体が現代によみがえり、「未確認生命体」と呼ばれて恐れられる存在に。

肉体に動植物や昆虫の能力を宿し、人間態であるときもそれらを示す刺青が身体のどこかにある。腹部には霊石アマダムと同質の物体魔石・ゲブロンが埋め込まれており、この力によって怪人態へと変身。怪人態では、拳銃で撃たれても死なない再生力・回復力、武装した警察官を一掃したり噛みちぎったりするほどの怪力を発揮する。

ン・ダグバ・ゼバを頂点とし、ゴ・ガドル・バ、ゴ・ブウロ・グ、ゴ・ベミウ・ギ、ゴ・ガメゴ・レなどが属する「ゴ集団」、メ・ギイガ・ギ、メ・ビラン・ギ、メ・ガドラ・ダ、メ・ガルメ・レなどが属する「メ集団」、ズ・グムン・バ、ズ・ゴオマ・グ、ズ・バヅー・バなどが属する「ズ集団」といった階級に分かれている。彼らはとあるゲーム「ゲゲル」に興じており、ゲームをクリアし、上の階級につくことが目的らしい。

仮面ライダークウガの変身シーン

霊石アマダムが埋め込まれた変身ベルト・アークルを体内に宿す雄介は、アークルの部分に両手をかざし、右手を構えてクウガへと変身する。変身ポーズを取った後に生身で戦うことや、バイクを運転しながら変身することもあり、また、腕から少しずつクウガへと変身していくのが特徴的。最終形態・アルティメットフォームへの変身シーンでは、「変身」という掛け声は発さず、胴体から全身へ血液が巡るようにクウガへと変身した。

変身音は各フォームによって異なり、雄介たちはフォームのことを「赤(マイティフォーム)」「緑(ペガサスフォーム)」「金・金の力(ライジング)」「黒(アメイジングマイティ)」など、基調になる色で区別して呼んでいる。

仮面ライダークウガの変身フォーム一覧

フォーム登場作品(初登場話)
仮面ライダークウガ グローイングフォーム仮面ライダークウガ(EPISODE 1)
仮面ライダークウガ マイティフォーム仮面ライダークウガ(EPISODE 2)
仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム仮面ライダークウガ(EPISODE 5)
仮面ライダークウガ ペガサスフォーム仮面ライダークウガ(EPISODE 7)
仮面ライダークウガ タイタンフォーム仮面ライダークウガ(EPISODE 10)
仮面ライダークウガ ライジングタイタン仮面ライダークウガ(EPISODE 24)
仮面ライダークウガ ライジングペガサス仮面ライダークウガ(EPISODE 25)
仮面ライダークウガ ライジングドラゴン仮面ライダークウガ(EPISODE 28)
仮面ライダークウガ ライジングマイティ仮面ライダークウガ(EPISODE 30)
仮面ライダークウガ アメイジングマイティ仮面ライダークウガ(EPISODE 46)
仮面ライダークウガ アルティメットフォーム仮面ライダークウガ(EPISODE 48)

名セリフ・名言・決めゼリフ

こんな奴らのために!これ以上誰かの涙は見たくない!みんなに笑顔でいてほしいんです!だから見てて下さい!俺の、変身!

(EPISODE2・五代雄介)

五代雄介、俺についてこい

(一条薫)

だから、俺はただ俺ができるだけの無理をしてる。それだけだよ

(EPISODE44・五代雄介)

この雨だって絶対やむよ。そしたら青空になる。今だってこの雨を降らせてる雲の向こうには、どこまでも青空が広がってるんだ

(EPISODE48・五代雄介)

登場人物の名セリフはこちらでチェック

用語集

サムズアップ(さむずあっぷ)

古代ローマで、満足できる、納得できる行動をした者にだけ与えられる仕草。

五代雄介がよくやる仕草で、彼は小学生の頃に恩師・神崎昭二からその由来や意味を教わった。

五代が笑顔でサムズアップする様子を見て、彼と関わった人々もサムズアップをするようになった。

超変身(ちょうへんしん)

赤のクウガ(マイティフォーム)が他の色のクウガに変わること、およびその際に発する掛け声。

他の色に変わる時に勢いをつけるために何か言いたい、という理由から五代雄介が考えた言葉で、提案を受けた一条薫も「いいんじゃないか」と答えていた。

未確認生命体(みかくにんせいめいたい)

2000年の現代に蘇った古代の怪人「グロンギ」およびクウガの総称。

警察は当初、クウガ(第4号およびその初期形態と思われる第2号)を他の未確認生命体の同類とみなしていたが、その行動から他の未確認生命体とは一線を画す存在ではないかという声が上がり始め、やがて警察とクウガは連携しながらグロンギに立ち向かっていく。

その後、議案第100498457号が議決されることとなった。

リント(りんと)

戦うための武器を持たない平和な超古代民族。

リントを狩るグロンギの出現に際しては、霊石アマダムを利用した装具アークルを開発し、戦士「クウガ」の力で脅威に抗った。

未確認生命体たちは現代の人間に対しても「リント」という呼称を使っていた。

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必殺技・必殺武器

マイティキック

仮面ライダークウガ・マイティフォーム時の必殺技。両腕を開き、腰を落とした構えの後、敵に向かって全速力で走り、その間に足の裏に封印エネルギーを込め敵に撃ち込む。その威力は約30.0tであり、大爆発を引き起こすこともある。

スプラッシュドラゴン

仮面ライダークウガ・ドラゴンフォーム(青のクウガ)時の必殺技。長槍のような専用武器・ドラゴンロッドを突き立てた部分からエネルギーを送り込むことで身体に文字が浮かび上がり、そのエネルギーによって爆発させる。

ブラストペガサス

仮面ライダークウガ・ペガサスフォーム(緑のクウガ)時の必殺技。専用武器・ペガサスボウガンに封印エネルギーを込め、敵を射抜く。感覚機能や精神力が強化されたペガサスフォームは、体力の消耗が激しく最大で50秒ほどしか形態を維持できないため、一撃必殺で敵を倒さなければならない。

カラミティタイタン

仮面ライダークウガ・タイタンフォーム(紫のクウガ)時の必殺技。大剣のような専用武器・タイタンソードで敵を切り裂き(または貫く)、封印エネルギーを流し込んで爆発させる。一条薫との剣道の特訓により、「敵の攻撃を避けず、真正面から近づき攻める」という戦い方を身につけた。

FAQ・トリビア

仮面ライダークウガのモデル・モチーフは?

仮面ライダークウガのモチーフはクワガタであり、額の角や頭部デザイン、武器を使わなくとも戦える強固な肉体に反映されている。また、「クウガ」という名前も「漢字で書ける名前」という提案を受け、クワガタの語感を元に命名された。

黒のシンプルな素体に赤や緑、紫などの強化装甲で覆うことでフォームが変化するが、強い決意によって変身した「凄まじき戦士」の姿・アルティメットフォームは黒色が基調となっている。

ヌ・ザジオ・レにより修復されたゲドルード(ベルト)を身につけたン・ダグバ・ゼバが究極体として復活を果たした姿は、クウガのアルティメットフォームに酷似した姿であるものの、カラーリングは白と金が基調。多くの装飾品を身につけており、デザインコンセプトは「アルティメットフォームとは真逆の高潔な感じのする白いグロンギの王様」。顔つきなどにグロンギらしさが残っているのも特徴のひとつである。

雄介がクウガの力を初めて受け継いだ際のグローイングフォームも白色が基調となっているが、これは雄介の戦士としての心構えが不十分であったため、未完成な状態の変身姿である。

主題歌「仮面ライダークウガ!」の英語版も必聴

オープニング主題歌である「仮面ライダークウガ!」(歌:田中昌之)には、英語版「THE MASKED RIDER KUUGA! 〜仮面ライダークウガ!英語ヴァージョン〜」(訳詞:T-CRANE、コーラス:MICKEY T.)が存在する。伸びの良い高音シャウトと英語の語感が最高にロックでこのバージョンを好むファンも多い。また、エンディング主題歌「青空になる」(歌:橋本仁)も同様に、英語版「Into the blue sky 〜青空になる 英語ヴァージョン〜」(訳詞:T-CRANE、コーラス:MICKEY T.)が作られている。

リント文字の読み方

リント文字とは、超古代に存在していた人間の先祖にあたる「リント」という民族が使用していた文字のこと。グロンギが目覚め、雄介が仮面ライダークウガの力を得るきっかけとなった九郎ヶ岳遺跡や、番組のオープニング、エンディングなどさまざまな場面で登場する。

リント文字には、文字で「意味」を表す表意文字と文字で「音」を表す表音文字、数字が確認されている。たとえば、クウガの顔に似ている文字はクウガのシンボルマークとして使用されており、「クウガ」あるいは「戦士」という意味を示す。また、各話のプロローグに書かれている表意文字は「なんじ、これを、見る、とき、部屋を、明るくし、できる限り、離れよ」、本編終了後、エンディングに入る前の表意文字は「ツヅク」という意味である。

仮面ライダーアギトとの関連性

クウガの次作、平成仮面ライダーシリーズ第2作である「仮面ライダーアギト」には、クウガに登場した「未確認生命体第4号」や、「未確認生命体」という言葉が登場し、続編であることを想起させる。

警察組織が作り出した「仮面ライダーG3」の開発経緯は〝「未確認生命体」と呼ばれる何らかの怪人の出現を受け、それらと戦い滅ぼした後にどこかへ消えた「未確認生命体第4号」と呼称される戦士を模して、警察組織が開発した〟ともなっている。

が、実際は両作の時間軸は一致せず、「クウガ」や「グロンギ」という言葉や、クウガの登場人物達の姿も、劇中には登場しない為、同一の世界観だとは言い難い。

この設定を利用、発展させて作られたのが、2014年から連載開始した漫画「仮面ライダークウガ」(原作:石ノ森章太郎 脚本:井上敏樹 作画:横島一 企画:白倉伸一郎、現在はWEBサイト「コミプレ」にて連載中)である。この漫画では、クウガとアギトは同一の世界観となっており、作中にアギト、G3が登場し、テレビシリーズとはまた違う物語を楽しめるようになっている。

仮面ライダークウガの専用マシン・バイクは?

仮面ライダークウガが使用するスーパーマシン「トライチェイサー2000」。元は都市用の特殊白バイであり、警視庁が開発した最新型オートバイの試作車。直線道路での超スピードを出せる馬力と、階段を昇ることができる高い登坂機能を併せ持つほか、車体の色を自在に変えられるマトリクス機能なども備えている。起動時の暗証番号「0318」は雄介の誕生日。

城南大学考古学研究室の留学生ジャン・ミッシェル・ソレルが発掘した甲虫型の不思議なメカ「ゴウラム」と合体することで、「トライゴウラム」に。車体の防御力や突進力、走行スピードのアップなど、能力強化が可能。しかし、度重なる合体により金属疲労を起こし、ゴ・バダー・バとの戦いではついに機能を停止させてしまう。

「トライチェイサー2000」に替わるニューマシンとしてEPISODE29より登場したのが、科学警察研究所がクウガ用に開発した「ビートチェイサー2000」。「トライチェイサー2000」の機能を備えつつ、ゴウラムとの融合合体を前提に開発されているため、特殊な形状記憶合金「BT鋼」を用いている。「ビートチェイサー2000」の名称は、BT鋼とゴウラム(スタッグビートル)との融合合体用という意味から付けられた。合体時の名称は「ビートゴウラム」。

仮面ライダークウガに関連する映画・劇場版・ビデオ作品

<映画>

「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」(2009年8月8日公開)
「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」(2009年12月12日公開)
「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」(2011年4月1日公開)

<スーパーヒーロー大戦シリーズ>

「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」(2012年4月21日公開)
「仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z」(2013年4月27日公開)
「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」(2014年3月29日公開)
「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」(2015年3月21日公開)
「仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦」(2013年12月14日公開)
「劇場版 仮面ライダービルド Be The One」(2018年8月4日公開)
「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」(2018年12月22日公開)
「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」(2019年7月26日公開)
「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」(2019年12月21日公開)

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仮面ライダークウガ フィギュアーツ

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