かたつぶらーカタツブラー
- 登場作品
- 仮面ライダーV3
- 初登場回/初登場作品
- 第42話『カタツムリ人間の人体実験!』(1973年12月1日放送)
■説明
カタツムリの特性を備える改造人間。
青味がかった体表は毒々しく、背負った巨大な巻貝のような殻も相まって不気味な印象を抱かせる。この殻は鋼鉄のように硬いうえ、渦巻状の模様を見せて対象に目眩のような症状を引き起こす「渦巻き攻撃」を行うことも可能。また、足裏には吸着効果が備わっており、まさにカタツムリのように天井や壁に吸い付くように立ち、難なく移動することもできる。
戦いにおいては口から粘着性の液体を吐き出したり、触手状の両腕をムチのように振り回して攻撃。危険な状態になると自己催眠によって眠りに落ち、身を護るという能力もある。
とあるマンションを実験場に、自身の卵を人間に産み付けることでどのような効果があるのかを調べていた。結果、人間の体内で卵が孵化すると、特殊な電波で操れる傀儡と化すことが判明。被験者である川田亜沙子を使って風見志郎を襲わせた。実験の副作用か、襲撃後の亜沙子はそのまま昏倒し絶命。志郎の命は奪えなかったが、この様子を見ていた亜沙子の妹、川田美沙子に志郎が姉の命を奪った男として、憎しみを抱かせることとなった。
その後、調査のために亜沙子が住むマンションに訪れた志郎の前に姿を現すと、自らが行っている実験のことを語り、傀儡と化したマンションの住人たちに志郎を襲わせる。難を逃れるべく志郎が窓から飛び降りたため、確認のために外を覗くもその姿を確認できない。声をした方を向くと、屋上には仮面ライダーV3の姿があり、慌ててこれを追い戦闘に突入する。口から粘着性の糸を放って動きを封じるなど一時的に優勢に立つも、V3に掴みかかられ、カタツブラーもろとも屋上からダイブ。命の危険を察知したため、自己催眠をかけて眠りにつき、同時に操っていた住人たちも深い眠りに落ちた。
眠っている間は昏倒するマンションの住人たちとともに、マンションの一室に安置されていたが、毛布に包まれロープで縛られていたため、目覚めても身動きが取れなかった。そこに志郎への憎しみ募らせる美沙子が現れたため、味方だと騙してロープを解かせ、さらに彼女を捕らえてに体内に卵を産み付けつつ人質として利用。駆けつけた志郎に対し、美沙子を助けたければ脳改造を受けて悪の秘密結社「デストロン」傘下に収まるよう要求する。これを承諾した志郎だったが、条件として卵を産み付けられた美沙子が助かるという証明を見せろと言い放つ。そこで、マンションの住人の男を操って起こし、自らの頭部に備わる触角を突き刺して男を正気に戻す光景を見せる。だが、この行動によりカタツブラーの体液で血清が作れてしまうことが露見。もとより要求を呑む気などなかったなかった志郎に一瞬の隙を突かれて美沙子を奪われてしまい、さらに志郎はV3へと変身。マンションの外でV3と再戦となる。
渦巻き攻撃でV3に目眩を起こさせるなど、最初こそ優勢だったが、V3の繰り出したパンチが偶然にも頭部の触角にヒットしたことで状況が一変。そこが弱点だと悟られると触角に集中攻撃を受け、さらに背中の殻まで引きちぎられてしまう。トドメとばかりに空中に投げ捨てられて「V3キック」が炸裂。地面に激突すると同時に潰れてしまい、その体液のみを撒き散らして残すという最期を遂げた。
身長:165.0cm
体重:87.0kg
特色/力など:卵を植え付けた人間を操る、口から吐く粘着液、渦巻き攻撃を行える殻
声:沢りつお(さわ・りつお)