しのはら さえこ篠原佐恵子

「……知らない……知らないわ！　私は何も……」

■プロフィール

種族：人間

性別：女性

年齢：25歳

職業・身分など：不明

家族など：篠原数樹（兄）

 

　演：中本奈奈（なかもと・なな）

 

■説明

「あかつき号事件」生存者グループのひとり。会社の同僚・三浦智子とともに、有休を使って四国旅行に出かけた際、事件に遭遇した。

元々は会社を辞めて、夢である輸入雑貨の店を友人と開く予定だったが、あかつき号事件のショックが大きかったのか、ずっと部屋に閉じこもり、ひと言も口を開かない生活を送るようになってしまう。一緒に暮らしているアマチュア考古学者の兄・篠原数樹はそれを心配していたが、ある日、何気なく湖のある伝説を佐恵子に聞かせた。

「かつてこの付近には、超古代文明があり、そこは聖なる戦士によって守られ、何度となく救われた。人々は彼を神と崇め、感謝を込めて戦士の像を作り、湖に沈めた」

伝説自体は誰が言ったのかもわからないデタラメだったが、佐恵子はこの話に興味を示し、その戦士の像を探すために、毎日のように湖に潜るようになる。数樹のほうは幻想にとらわれる妹を哀れんだが、以前の塞ぎ込む日々よりは良いだろうと、こっそり湖に偽物の土器を沈めていた。

こうして湖に潜っては土器を見つける日々を送っていた彼女だったが、結局ゼブラロード エクウス・ディエスに襲われ、葦原涼の奮闘虚しく、湖の底へと静かに消えていった。