ゆうき じょうじ結城丈二
- 登場作品
- 仮面ライダーV3
- 初登場回/初登場作品
- 第43話『敵か味方か? 謎のライダーマン』(1973年12月8日放送)
「ヨロイ元帥め。僕は、僕の手で貴様を倒してやる!」
■プロフィール
種族:人間
性別:男性
年齢:23歳
職業・身分など:元デストロンの科学者
家族など:不明
演:山口暁(やまぐち・あきら)
■この人物が変身する仮面ライダー
■説明
ライダーマンに変身する青年。
かつては京都大学工学部に在籍した優秀な学生で、グラウンドホッケーや合気道の分野でも知られていた。しかし、のちの助手時代に何らかの絶望的状況に陥り、このとき秘密結社「デストロン」の首領にスカウトされてデストロンに加入する。どのように勧誘されたのかは不明だが、結城はデストロンが「科学の力で人間のユートピアをつくる組織」だと信じており、数々の研究を成功させて組織に貢献。その功績からデストロン科学グループのリーダーに抜擢され、将来の大幹部候補と目されてもいたようだ。こうした事情から、結城は首領に救われたと恩義を感じており、のちに出会った風見志郎には「首領に育てられた」と述べている。
ところが、デストロン内には台頭著しい彼を目障りに感じる者もおり、結城は大幹部のヨロイ元帥によって事実無根の罪を着せられた。処刑が決まった結城は硫酸のプールで右腕を溶かされたが、彼を慕っていた片桐二郎ら部下たちに助けられ組織から脱走。身を隠した結城は彼らに自身の手術を頼み、密かに開発していたカセットアームを右腕に移植してライダーマンとなる。しかし、その部下たちはデストロンの怪人カマクビガメの手にかかって落命。結城は彼らの無念を晴らす意味も込めて、独自にデストロンと戦い始めた。
結城はヨロイ元帥に対する復讐の念が非常に強く、自らの手で彼を倒すことにこだわっていた。そのため、当初の結城はデストロンと敵対する風見志郎こと仮面ライダーV3を邪魔者と見なし、同じ敵と戦いながらも足の引っ張り合いをすることもあった。また、結城はヨロイ元帥を憎む一方、恩義を感じている首領については信じており、共闘を持ち掛けてきた志郎には、「デストロンのためにヨロイ元帥を倒す」と主張して断っている。
しかし、組織の外に出た結城は、それまで知らなかったデストロンの悪行を目にする機会が増え、組織に対する自身の認識が間違っていると気づく。それまでに染みついた首領への信頼がなかなか消えず、V3とともに初めて首領を前にした際は思わずV3の攻撃から首領を庇ったこともあったが、以後は志郎とともにデストロンと戦う同志として活躍した。
最終決戦が近づき、正義のために志郎とともに戦うなか、デストロン基地で建造中の東京を焦土に化すほどの威力を持つというプルトンロケットが起動。これを阻止するべく、結城=ライダーマンはプルトンロケットに乗り込むと、自らとともに安全な場所である上空で爆発させ命を散らす。
この尊い犠牲を目に焼き付けたV3により、結城には「仮面ライダー4号」の称号が贈られた。
■戦闘時の決め台詞など
「これは僕の悲しみの姿だ。こうしてしか生きられなかった憎しみの姿だ」
「デストロンは科学の力で、人間のユートピアをつくるんじゃなかったのか?」
「首領!、貴方は、貴方はそれでも人間か!!」