おかむら まさひこ岡村まさひこ

「オレ、ひとりだってアマゾンの味方になるよ」

■プロフィール

種族：人間

性別：男性

年齢：不明

職業・身分など：小学生

家族など：岡村りつ子（姉）、高坂教授（叔父）

　演：松田洋治（まつだ・ようじ）

■この人物が変化する怪人

・ハチノコ

・ガランダー少年隊

■説明

城南小学校に通う2年生。

両親を早くに亡くし、姉の岡村りつ子とふたりで暮らしている。両親が亡くなった時期は不明だが、両親について覚えていないまさひこの様子から、2～3歳頃には他界していたと思われる。叔父の高坂教授とは親しくしていたようなので、岡村姉弟は高坂教授に支援されていたのかもしれない。

高坂教授はインカ帝国の末裔である長老バゴーの友人で、日本に到着するアマゾンを待っていた。ところが、高坂教授はアマゾンと出会えたものの、彼を狙う秘密結社「ゲドン」の怪人、クモ獣人に襲われ負傷、入院する。連絡を受けたまさひこは、姉とともに病院へ急行。高坂教授からアマゾンに会ったと聞いたのち、遊びに出た倉庫でアマゾンと出会った。まさひこは、言葉がわからない様子の彼に「味方の印」を示し、同じ印を返した彼が叔父から聞いた若者だと確信。身振りを交えつつ自己紹介をして彼の友人となる。直後、アマゾンを狙ってクモ獣人が現れたが、変身したアマゾンが撃退。その姿を見たまさひこは彼を仮面ライダーだと認識し、以後は変身したアマゾンを「アマゾンライダー」と呼んでいた。

その後、まさひこはアマゾンを連れて叔父の病室へ向かうが、叔父はクモ獣人に襲われて命を奪われてしまう。まさひこも、逃げ出していた姉と合流したところをクモ獣人に襲われたが、駆け付けて変身したアマゾンライダーがクモ獣人を撃退して難を逃れている。

こうして叔父を亡くしたが、その後もまさひこはアマゾンと交流を続け、徐々に関係を深めていった。「ゲドンが日本に現れたのは、アマゾンが日本に来たせい」と考える姉からは、アマゾンと関わらないよう釘を刺されたが、まさひこは「悪いのはゲドンであり、ひとりぼっちのアマゾンが可哀想」との想いから反発。「自分ひとりでも味方になる」と宣言している。両親をよく覚えていないまさひこにとって、強くて優しいアマゾンは父親代わりのようでもあり、これに気づいたりつ子もふたりの交流を無理に止めようとはしなかった。

のちに、まさひこは叔父の友人だった立花藤兵衛と出会い、彼もアマゾンの協力者となった。アマゾンと距離を置いていた姉も、アマゾンに救われた事件をきっかけに心を開き、まさひこたちは日本に身寄りがないアマゾンにとって心の支えとなっていく。また、まさひこはしばしば友人たちにアマゾンを紹介し、彼の知り合いも増えていった。

アマゾンを友達と公言するまさひこは、姉が危惧した通りしばしば事件に巻き込まれることもあった。しかし、まさひこは必ずアマゾンが助けてくれると信じ、アマゾンもまた、まさひこの信頼に応えて奮闘した。アマゾンを頼りとしていたのはりつ子や立花も同じだが、まさひこから寄せられる絶大な信頼は、アマゾンが自身を狙うゲドン、そして続いて現れた「ガランダー帝国」と戦い抜くうえで、大きな力になったといえる。

また、アマゾンがモグラ獣人を許したのちは、成り行きでアマゾンの味方になったモグラ獣人ともしばしば交流。モグラ獣人が「自分もたまには人間の役に立ちたい」と思うようになる、きっかけにもなっていた。

このように、アマゾンと心を通じ合わせていた一方、まさひこは戦いが終わったらアマゾンが故郷へ帰ってしまうのだろうと感じてもいた。この予感通り、ガランダー帝国を打倒したアマゾンは故郷へ帰ることになり、まさひこは船に乗り込む彼の姿を涙ながらに見送ったのだった。