CHARACTERS

おかむら りつこ岡村りつ子

登場作品
仮面ライダーアマゾン
初登場回/初登場作品
第1話『人か野獣か?! 密林から来た凄い奴!』(1974年10月19日放送)

「まさひこ、もうアマゾンのところへは行かないで」

■プロフィール

種族:人間

性別:女性

年齢:不明

職業・身分など:不明

家族など:岡村まさひこ(弟)、高坂教授(叔父)


 演:松岡まり子(まつおか・まりこ)


■説明

岡村まさひこの姉。

両親を早くに亡くし、弟のまさひことふたりで暮らしている。両親が亡くなった時期は不明だが、両親について覚えていないまさひこの様子から、彼が2~3歳頃には他界していたと思われる。叔父の高坂教授とは親しくしていたようなので、岡村姉弟は高坂教授に支援されていたのかもしれない。

高坂教授はインカ帝国の末裔である長老バゴーの友人で、日本に到着するアマゾンを待っていた。ところが、高坂教授はアマゾンと出会えたものの、彼を狙う秘密結社「ゲドン」の怪人、クモ獣人に襲われ、負傷、入院する。連絡を受けたりつ子は弟とともに病院へ急行し、高坂教授からアマゾンに会ったと聞かされた。その後、まさひこが遊びに出ている間に、叔父を狙ってクモ獣人が出現。高坂教授がクモ獣人に命を奪われてしまう。彼の指示で逃げ出したりつ子もまた、まさひこと合流した直後に襲われたが、まさひこと友達になったアマゾンが駆け付けて仮面ライダーアマゾンに変身。クモ獣人は撃退されて難を逃れている。

こうして叔父を亡くしたりつ子は、ゲドンが日本へ来たのはアマゾンが来日したからで、彼が帰ればゲドンもいなくなると考えていた。一方、弟のまさひこはアマゾンとの交流を続けており、りつ子は弟が事件に巻き込まれる可能性を危惧し、アマゾンとあまり関わらないよう釘をさす。しかし、まさひこはアマゾンの境遇に同情して反発。まさひこの言葉から、アマゾンが弟にとって父親代わりなのだと気づき、交流を無理に止めようとはしなかった。

とはいえ、アマゾンの周囲には常に彼を狙うゲドンの影があった。弟との交流は黙認していたものの、やはり反対であることは変わらず、りつ子自身もアマゾンと距離を置いていた。その後、アマゾンに対するりつ子の態度は、時間とともに軟化したようにも見える。しかし、これは高坂教授の友人だった立花藤兵衛がアマゾンと関わるようになり、弟を見守る大人が現れた安心感からのもので、アマゾンに心を許したわけではなかったようだ。

一方で、ゲドンと戦えるのはアマゾンのみという現実はりつ子も認めており、弟の同級生たちが怪人のワニ獣人に拉致された際は、犯人だと誤解されたアマゾンを弁護していた。弟をアマゾンから遠ざけたい一方、いざとなれば頼らざるを得ない彼をあまり邪険にもできず、この時期のりつ子はかなり複雑な心境だったのかもしれない。

しかし、のちにりつ子は友人もろともカニ獣人に拉致されてアマゾンに救われ、これをきっかけとして彼を信頼し心を開いていった。また、ゲドンやこれに続く「ガランダー帝国」による事件を、自分と周囲の安全だけでなく社会の問題として捉え始めた様子もうかがえ、それはりつ子がガランダー帝国の怪人、ゲンゴロウ獣人に拉致されたり、サンショウウオ獣人に襲われた際に、自分たちのことよりも計画阻止を優先するようアマゾンに訴えた態度に現れている。こうしてアマゾンの協力者となったりつ子は、弟のまさひこや立花とともにアマゾンが不馴れな日本で戦ううえでの心の支えとなり、彼がゲドン、そしてガランダー帝国を打ち破る大きな力となったのだ。


関連人物

  • アマゾン

  • 立花藤兵衛(アマゾン)

  • 岡村まさひこ