仮面ライダーBLACK|作品ガイド|キャスト・俳優・キャラクター・登場人物

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仮面ライダーBLACKとは?

仮面ライダーBLACK(かめんらいだーぶらっく)とは、1987年(昭和62年)に放送を開始した仮面ライダー作品シリーズの第9作。前作「仮面ライダースーパー1」より6年ぶりのテレビシリーズでは、世界観や設定を一新。過酷な運命に翻弄される主人公の孤独な戦いを、煙や火花などを多用したスタイリッシュな演出で描いた渾身作。

作品名:仮面ライダーBLACK
放送開始:1987年10月4日〜1988年10月9日(全51話)
原作:石ノ森章太郎
脚本:上原正三 ほか
監督:小林義明 ほか
出演: 倉田てつを、堀内孝人、井上明美、田口あゆみ、セント、好井ひとみ、吉田淳
声の出演:飯塚昭三、高橋利道、寺杣昌紀、渡部猛
ナレーター:小林清志、政宗一成
主題歌/テーマ曲/挿入歌
オープニングテーマ(op):「仮面ライダーBLACK」歌:倉田てつを(歌詞
エンディングテーマ(ed):「Long Long Ago, 20th Century」歌:坂井紀雄(歌詞
挿入歌:「仮面ライダーBLACK 〜星のララバイ〜」歌:五十嵐寿也
「ブラックホール・メッセージ」歌:五十嵐寿也/「変身!ライダーブラック」歌:五十嵐寿也/「BLACK ACTION」歌:五十嵐寿也

作品概要・あらすじ

“悪の継承者”として生まれた主人公

物語は、主人公の南光太郎(演:倉田てつを)が新宿の雑踏を逃げ惑うシーンから幕を開ける。空中を浮遊しながら光太郎の後を追うのは、人類誕生以前に結成された暗黒結社「ゴルゴム」の神官たち。光太郎は、19歳の誕生日に親友・秋月信彦(演:堀内孝人)とともにゴルゴムに誘拐され、「世紀王ブラックサン」に改造されてしまうが、記憶を消される直前にゴルゴムの基地を脱出したのだ。

暗黒結社「ゴルゴム」とは?

人類創世の前から結成されていた暗黒結社ゴルゴム。彼らの最終目的は、人類の文明を破壊し、優れた人類だけを残して地球上に怪人の世界を築き上げること。

ゴルゴムを支配するのは「創世王」と呼ばれる存在で、5万年ごとに代替わりを繰り返す。新しい創世王選びの度に、後継者候補となる「世紀王」を2名を立てて争わせ、勝者を後継者とする彼らが、奇しくも次なる後継者として選んだのが光太郎と信彦だった。

世紀王「ブラックサン」と「シャドームーン」

ゴルゴム創世王の後継者となるため、光太郎と信彦は改造され、腹部に後継者の証であるキングストーンを埋め込まれる。世紀王ブラックサンとなった光太郎には太陽の石が、同じく世紀王シャドームーンとなった信彦には月の石が埋め込まれた。

19年前の皆既日食の日の同じ時間に生まれた光太郎と信彦は、兄弟同然に育ったかけがえのない存在だった。だが、その生まれた日が「世紀王」の条件に合致していたことで、彼らは生まれながらにして悪の組織を継承する宿命を背負うことになる。

脳改造をされる直前で光太郎は脱出に成功したが、瀕死の重傷を負った信彦はゴルゴムに囚われたまま。信彦の父であり、光太郎の育ての親でもある秋月総一郎(演:菅貫太郎)がゴルゴムによって惨殺されるのを目の当たりにし、光太郎はブラックサン=仮面ライダーBLACKへと変身。圧倒的な力で敵を退け、人間の自由のため、囚われの身の信彦を救い出すため、ゴルゴムと戦うことを決意するのだった。

みどころ

孤独のヒーロー仮面ライダーBLACK

主人公の南光太郎は、暗黒結社の後継者となる運命を背負わされたことで数奇な運命に翻弄される。光太郎が3歳のとき、研究者だった父は、ゴルゴムへの協力要請に従わなかったことで母とともに暗殺されてしまう。

親代わりに育ててくれたのは、父と同じ研究者にして親友・信彦の父、秋月総一郎だったが、総一郎はゴルゴムのメンバーとなったことで研究予算と地位を得ていた。それは、息子たちをゴルゴムに引き渡す契約に他ならなかった。

19歳の誕生日に改造され、仮面ライダーBLACKとなったあとも、光太郎は孤独と背中合わせの日々を送る。人生で唯一無二の親友は人格が失われた宿敵となり、彼が仮面ライダーBLACKとして戦っていることを誰も知らない。やがて親友の妹である杏子(演:井上明美)や恋人の紀田克美(演:田口あゆみ)とも離れ、ひとり孤軍奮闘を強いられることになる。

仮面ライダーと対を成す好敵手・シャドームーンの魅力

マスクに触覚、中央にキングストーンを埋め込んだベルトなど、まるで仮面ライダーのような外観のシャドームーンは、ブラックサンこと仮面ライダーBLACKの漆黒ボディと相反するようなシルバーに光り輝く体を持つ。

BLACKと互角かそれ以上の戦闘力を持ち、世紀王だけが持つことを認められた特別な武器「サタンサーベル」を駆使し、多彩な攻撃技を繰り出す。BLACKとの一対一の戦いでは、シャドーパンチとライダーパンチが相打ちとなり、シャドーキックとライダーキックがぶつかった際には、BLACKを凌駕した。

信彦としての記憶を完全に失わないいまま、組織の論理に則って任務を遂行し、自身が組織を継承することでゴルゴムの野望を達成しようと突き進む。非道な宿敵であることは間違いないが、ともすればブラックサンと立場が逆転していたかもしれないシャドームーンの悲運を考えると、正義と悪の粋を超えて戦いの行く末を見守りたくなるキャラクターだ。

「変…身!」黒革のグローブがギリギリ軋むBLACKの変身シーン

両拳を握り、右手は垂直、左手は水平に。上半身を右にひねって溜めをつくる。

おおきく振りかぶって右手を腰へ、左手を右斜め上に掲げ、時計回りに2時の方向まで進めたところで「変…身!」と叫ぶと変身ベルトが反応。光太郎は全身が外骨格皮膚に覆われた仮面ライダーBLACKへと変身する。

拳を握りしめる時、黒革のグローブがギリギリと軋む音が、続く変身シーンを盛り上げるイントロのようでもあり、シリーズ屈指のかっこいい変身シーンとして人気が高い。

ゴルゴム怪人と三神官、剣聖ビルゲニア

ゴルゴムの怪人は、知力と体力の優れた人間を選抜し、動植物・魚類の能力を移植した生態系。5万年以上の寿命を持つことから、ゴルゴムメンバーとなった人間の多くが怪人への改造を切望した。

中心となって作戦行動を進めるのは、智を司る大神官ダロム、戦いを司る大神官バラオムに、過去と未来を見ることができる預言者的存在の大神官ビジュムの三神官。

三神官と同様に、通常の怪人たちと一線を画す存在として登場したのが、剣聖ビルゲニア。日蝕の日に生まれ、知力も戦闘力も高いビルゲニアは本来ならば世紀王の資格を有していたはずが、誕生が3万年前であったために創世王の代替わりのタイミングとは合わずチャンスを逃していた。3万年にわたって棺に封印されていたが、BLACKを倒すために復活。妖剣「ビルセイバー」による多彩な剣技で仮面ライダーBLACKを苦しめた。

名セリフ・決めゼリフ

ゴルゴム許さん!

(南光太郎)

信彦……そんな名前は忘れたな

(第35話・シャドームーン)

ありがとう…ライ……ダー……

(第51話・バトルホッパー)

サタンサーベルを……。それがないと心細くて地獄へも行けん。頼む

(第51話・シャドームーン)

さよならみんな、楽しい思い出

(第51話・南光太郎)

必殺技

ライダーパンチ

ジャンプした後、拳にエネルギーを集中させ、敵に飛びかかるように前のめりに繰り出す必殺パンチ。

ライダーキック

ジャンプした後、足にエネルギーを集中させて繰り出す必殺キック。敵に向かうときに空気との摩擦で足が赤熱発光する。ほとんどの敵をライダーパンチからのライダーキックという組み合わせ技で葬り去っている。

キングストーンフラッシュ

ベルトのエナジーリアクターを回転・発光させることでキングストーンの生み出すエネルギーを増幅して照射。

FAQ・トリビア

仮面ライダーBLACKの能力は?

光太郎とバッタの遺伝子が融合。漆黒の体は、特殊冬眠遺伝子MGBが生み出した外骨格状皮膚「リプラスフォーム」で覆われている。

全身は改造筋肉フィルブローン。常人の30倍のパワーを発揮し、跳躍力は30mに達する。またマルチアイにはテレスコープ、ブロードサイト、ノクトビジョンを搭載しているだけでなく、戦闘時に敵をスキャンすることで弱点を発見することもできる。また500m先の音を感知できる「センシティブイヤー」を持ち、攻撃だけでなくさまざまな能力を有している。

仮面ライダーBLACKのモデル・モチーフは?

1987年当時の流行色をベースに、黒という色が選ばれた。

モチーフはバッタ。作中にも光太郎と信彦のバースデーパーティーをバッタの大群が襲撃するシーンがある。改造直後、最初の変身シーンでは全身「バッタ男」として登場し、怪人のような姿をあらわにしていた。以降の変身シーンでも、真っ黒な改造筋肉で全身が覆われたBLACKが登場する前にバッタ男が現れる描写が時折見られる。

仮面ライダーBLACKのバイク・専用マシンは?

仮面ライダーBLACKは2台のマシンを併用している。

バトルホッパー

バトルホッパーは、暗黒結社ゴルゴムが世紀王専用に開発した生体メカ。エネルギー源はモトクリスタルと呼ばれる鉱石で、最高出力415馬力、最高時速は500km。BLACKが持つキングストーンと呼応し、制御できるのは世紀王だけ。そのため、シャドームーンにも操られてしまう。

バイクでありながら自らの意思を持ち、リライブタンクに貯蔵されたメガサイアロンを使って破損されても自己再生することができる。単なるバイクではなく、BLACKと心を通い合わせる相棒的存在だ。

ロードセクター

ロードセクターは、ゴルゴムが研究費を支援し、機械工学の権威・大門洋一博士に開発させた文明破壊用戦闘マシン。最高時速は960km。車体前部の風防とタンデムシートをつなぐ屋根のようなアタックシールドが装備され、車体ごと体当たりするスパークリングアタックで敵を粉砕するシーンも見られた。

ロードセクターもバトルホッパー同様に自我を持ち、決戦前に別れの言葉を告げたBLACKにライトを点滅させてコミュニケーションする場面も見られる。

仮面ライダーBLACKに関連するテレビ・映画・劇場版作品

<テレビ>
「これが仮面ライダーBLACKだ!」(1987年9月27日放送)
「仮面ライダー1号〜RX大集合」(1988年10月16日放送)

<映画>
「仮面ライダーBLACK」(1988年3月12日公開)
「仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館」(1988年7月9日公開)

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仮面ライダーBLACK フィギュア

仮面ライダーBLACK フィギュアーツ

仮面ライダーBLACK 真骨彫

仮面ライダーBLACK 変身ベルト

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