仮面ライダースーパー1|作品ガイド|キャスト・俳優・キャラクター・登場人物

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仮面ライダースーパー1とは?

仮面ライダースーパー1(かめんらいだーすーぱーわん)とは、1980年(昭和55年)に放送を開始した仮面ライダー作品シリーズの第7作。宇宙開発に携わる主人公が自ら進んで改造人間となり、少林拳の修行で力を開花させるなど、先進と伝統を織り交ぜた新たな要素を盛り込んだ意欲作。本作をもって第2期昭和仮面ライダーシリーズが終了した。

作品名:仮面ライダースーパー1
放送開始:1980年10月17日〜1981年10月3日(全48話)
原作:石ノ森章太郎
脚本:江連卓 ほか
監督:山田稔 ほか
出演:高杉俊价、幸田宗丸、塚本信夫、汐路章、佐藤輝昭、田中由美子、早川勝也、三木敏彦
ナレーター:中江真司
主題歌/テーマ曲/挿入歌
オープニングテーマ(op):「仮面ライダースーパー1」歌:高杉俊价、こおろぎ’73(歌詞
エンディングテーマ(ed):「火を噴けライダー拳」歌::高杉俊价、こおろぎ’73(歌詞)、「ジュニアライダー隊の歌」歌:水木一郎、こおろぎ’73、コロムビアゆりかご会(歌詞

作品概要・あらすじ

惑星開発用改造人間「スーパ−1」

主人公の沖一也(演:高杉俊价)は、アメリカ国際宇宙開発局の研究員。惑星S1の前進基地建設および調査要員として進められていた改造人間プロジェクトに自ら志願し、惑星開発用改造人間「スーパー1」となる。だが、地球に邪悪なユートピアを打ち建てようと企むドグマ帝国の襲撃を受け、恩師のヘンリー博士(演:大月ウルフ)もろとも研究所は全滅。

助かったのは、一也のみ。秘密の通路を使ってアリゾナの荒野に脱出したのだ。

そして半年後、一也は秩父連山の「赤心寺」で自らの身心を鍛えていた。襲撃以前は研究所のコンピュータ制御で行われていたスーパー1への変身が、ドグマに基地を破壊されたことによりできなくなってしまった一也は、幼いころから学んでいた赤心少林拳を通して自力で変身ができるよう、玄海老師(演:幸田宗丸)のもとに身を寄せていたのだ。

そうしてついに地獄稽古で「変身の呼吸」を習得。仮面ライダースーパー1の、惑星開発のための「ファイブハンド」と赤心少林拳を駆使したドグマ王国との戦いが始まった。

悪のユートピア「ドグマ王国」と恐怖政治の「ジンドグマ」

人口爆発を目前にした地球の課題に直面し、正義の側も悪の側も、それぞれに解決策を実践しようと試みた。アメリカ国際宇宙開発研究所は惑星開発に希望を託し、暗黒国家「ドグマ王国」は人口を減少させて新たな地球のあり方を模索した。

帝王テラーマクロ率いるドグマ王国の野望は、「地球人類を滅亡から救う」こと。だがその思想は、「体の弱いものや頭の悪い人間を抹殺し、美しいものと優れたものだけの王国をつくること」。悪のユートピアの建国だった。

使命の重さにくじけ、戦いに心が折れそうになる一也に、人間が培ってきた歴史を背景に手を差し伸べる赤心少林拳の老師たち。そして、一也とは違い、科学の犠牲となった敵大幹部・メガール将軍の悲しい過去が明らかにされる。

「ドグマ王国」の次に現れた新たな敵は、宇宙からの勢力「ジンドグマ」。悪魔元帥が、4大幹部の魔女参謀・妖怪王女・幽霊博士・鬼火司令を率いて、地球征服を企てる。

「背くものは殺す」「必要なものは略奪」「不要なものは破壊する」。完全なる恐怖で地球を支配しようと試み、冷酷非情に悪を追求するジンドグマに立ち向かう一也を、ジュニアライダー隊が懸命にサポートする。

みどころ

スーパー1の能力は「惑星開発」と「少林拳の極意」

21世紀に地球人口が100億を突破するというアメリカ・国務省の発表を受け、人類は食糧難などのさまざまな課題の解決策を宇宙に求めた。惑星S1にその前進基地を建設し、調査を行うために開発されたのが惑星開発用改造人間「スーパー1」だった。

宇宙で活動するのに最適な惑星開発用アームツール「ファイブハンド」を搭載したスーパー1。体内には重力制御装置を装備し、常人の1000倍のパワーを生み出す人工筋肉を有する。こうした最先端科学の力と、一也自身が習得した赤心少林拳の技と魂を融合させ、スーパー1は敵と戦っていくことになる。

スーパー1の変身シーンは赤心少林拳スタイル

惑星開発用改造人間として生まれたコードネーム「スーパー1」は、誕生当初、研究所のコンピュータで制御されていたため、自力で変身することができなかった。初期の変身は、ヘンリー博士がコンソールのつまみをひねることで完了したが、研究所の崩壊後はコンピューターが破壊され、そのシステムが使えなくなってしまったため、赤心寺で自身の体と心を鍛え上げ、変身の呼吸を修得することで、自ら変身する能力を獲得した。

スーパー1の変身ポーズは赤心少林拳の構えを取り入れたもの。右手を斜め上、左手を斜め下に広げ、「変身!」の叫びとともに拳法の型のような動きを行う。両掌底を上下に合わせてみぞおちあたりで構え、ゆっくりと前方に伸ばして上下を回転させると、出現した変身ベルト「サイクロード」のカバーが開き、風車が回転することで変身が可能になる。

文武両道のスーパー1と、老師の教え

幼い頃に科学者であった両親を亡くした主人公の沖一也は、惑星開発の権威・ヘンリー博士の下で育ち、科学知識を身につけて研究者になった。一方で秘拳・赤心少林拳を学んできた拳法家でもある。

仮面ライダースーパー1は科学の粋を結集して生まれた改造人間だが、強大な敵に立ち向かうとき助けになるのは赤心少林拳の老師・玄海の教え。そのことばは人生を見つめ直す含蓄に富み、拳法家としての修行がライダーとしての戦闘能力をあげるだけでなく、主人公の人間としての成長にもつながっている。

ジュニアライダー隊や、スーパー1を支える仲間たち

前作で「スカイライダー」を支援した谷源次郎(演:塚本信夫)は、この作品では一也を助け、一也にほのかな思いを寄せる草波ハルミ(演:田中由美子)、弟の良(演:早川勝也)など「谷モーターショップ」の面々が、厳しい戦いの日々の清涼剤となってくれる。

おそろいのヘルメットと七つ道具、ペンダントを身につけた「ジュニアライダー隊」は、全国の小学生の憧れの的だった。

人間体で拳法! おやつに口げんか! 人間らしさがある怪人たち

スーパー1の敵戦闘員は赤いつなぎにサングラス風の顔を持つドグマファイター。変身前の沖一也との本格的なカンフーアクションは、本作の見どころのひとつだ。

新組織「ジンドグマ」にはそれぞれキャラクターの立った4大幹部が登場し、作戦を遂行してゆく。妖艶な魔女参謀に、女の子っぽくワガママな妖怪王女、卑屈で浅ましい幽霊博士に、直情型で頭に血が上りやすい鬼火司令。アジトでおやつを出したり、互いに皮肉を言い合ったり、ボスである悪魔元帥に露骨にへつらったり…と4人の人間らしいふるまいがコミカルに描かれるのも特徴。

だが、シリーズ終盤には、鬼火指令はオニビビンバ、妖怪王女はサタンドール、魔女参謀はマジョリンガ、幽霊博士はゴールドゴーストへと、それぞれが怪人の姿となり、スーパー1へ最後の戦いを挑むことになる。

名セリフ・決めゼリフ

馬鹿め! 丁重にお連れしろと命じたはずだぞ!

(第1話:メガール将軍)

来い、猿渡! 赤心少林拳、沖一也が相手になる!

(第2話:沖一也)

メガール将軍は、心のどこかで妙子さんを愛していたんだ

(第22話:沖一也)

「ジンドグマの悪魔元帥は地球を支配する」「背くものは殺し、」「必要なものは略奪し、」「不要なものは破壊する」

(第24話・四大幹部)

一也さんが地球にいる間は、一緒にいたかったんだもん!

(第48話:ハルミ)

必殺技

スーパーライダー閃光キック

ジャンプした後、垂直の姿勢で両腕で複数の少林拳の型を決めてから跳び蹴りを放つ。

スーパーライダー月面キック

ジャンプした後、満月を描くような伸身後方宙返りを連発し、跳び蹴りを放つ。スーパー1がもっとも多用した必殺技。

スーパーライダー旋風キック

ジャンプした後、垂直の姿勢で少林拳の型を決めてから、跳び蹴りを放つ。

梅花の型

老師の教えの下、冷気の中に体を置き、寒風の中の梅の花を発見。「荒々しい戦いの中にあってなお、梅の花の可憐さを愛おしむ心」を知り、身につけた型。敵の激しい攻撃を受け止めて反撃に転じる動きのこと。

FAQ・トリビア

仮面ライダースーパー1、名前の由来は?

未知の惑星S1を探索する惑星開発用改造人間第1号、という意味でのコードネームが「スーパー1」。また背景には、1980年代に入って初めての仮面ライダーということで、新しい仮面ライダーの「第1号」となるべく名付けられた。

仮面ライダースーパー1のモデル・モチーフは?

モチーフはスズメバチ。深紅の目「Sアイ」は「ハチの目」をベースにした複眼。対象までの距離に関わらず複数のターゲットに同時に焦点を合わせることができ、暗視、透視も可能。サーチライトとしても機能する。またスーパー触覚を持ち、あらゆる電波をキャッチするセンサーとして働く。プロテクターには酸素再生装置「酸素リサイクルシステム」を搭載。空気のない状態でも一ヶ月間の活動が可能。

「谷モーターショップ」の街の地下に秘密基地を持ち、配備されているチェックマシーンでダメージの確認と処置を行うことができる。

仮面ライダースーパー1のバイクは?2台のマシンを所有

Vマシーン

スーパー1の専用マシン「Vマシーン」は、アメリカ国際宇宙開発局のヘンリー博士が開発したもので、研究所が「ドグマ王国」のファイヤーコングに襲撃された際、一也が搭乗して脱出した。

さまざまな条件下での惑星でも活動できるよう、マイクロ・ソーラー・システムを搭載。最高時速1340kmで走ることができる。一也が日常的に乗る「Vマシーン」はスーパー1専用の「Vジェット」に変形する。自動航行コンピュータを搭載し、無人走行も可能。フロントガードは強固で、敵怪人への体当たり攻撃でもびくともしない。

ブルーバージョン

もう1台のマシンとして、機動性を重視した戦闘用車両「ブルーバージョン」も登場。最高時速800kmと「Vマシーン」には劣るものの、悪路での走行も可能で、200mのジャンプ力を持つ。

スーパー1最大の特徴「ファイブハンド」とは?

惑星開発におけるさまざまな局面で活用できる5種類の機能を搭載したアームツール。「チェンジ、◯◯ハンド!」などのかけ声と変身ベルト「サイクロード」側部の「ハンドボックス」に触れることで、機能が切り替わる。元は惑星開発用ツールだが、戦闘中、必殺技を繰り出す前にこれらで攻撃し、敵の動きを止めるために何度も活用されている。

スーパーハンド

宇宙怪物から身を守るため、破壊力30トンのスーパーパンチが秘められている銀色のハンド。変身後、特に換装しなければこのハンドがベースとなる。

パワーハンド

50トンの物体の落下を受け止め、投げ返すことができる赤色のハンド。

エレキハンド

雷に匹敵する3億Vの電圧を放つことができる青色のハンド。モーターや電気を起動することができる。

冷熱ハンド

右手は鉄をも溶かす超高温の火炎、左手は超低温の冷凍ガスを放つ緑色のハンド。

レーダーハンド

小型ロケット「レーダーアイ」を射出し、上空から半径10kmの索敵が可能な金色のハンド。武器としても使用することができる。

仮面ライダースーパー1に関連する映画・劇場版作品

「仮面ライダースーパー1」(1981年3月14日公開)
「劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」(2009年8月8日公開)
「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」(2009年12月12日公開)
「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」(2011年4月1日公開)
ほか

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