じん けいたろう神啓太郎

「敬介、その腕じゃまだまだだぞ。これからの科学者は、腕っ節も強くなくちゃ務まらん」

■プロフィール

種族：人間

性別：男性

年齢：不明

職業・身分など：大学教授

家族など：神敬介（息子）

　演：田崎潤（たざき・じゅん）

■説明

神敬介の父。

城北大学の教授にして海洋科学と人間工学の権威だが、研究が先駆的であるが故に学内で孤立しており、理解者は敬介の婚約者でもある助手の水城涼子のみ。そのため、内心では敬介に研究を手伝ってもらいたいと望んでいたが、一方で彼が室内に籠っての研究を望んでいないことも知っており、自身と息子の望みが合致しない歯がゆさに加え、素直になれない敬介の態度も手伝って、大事に思っている息子と顔を合わせるたびにいがみ合っていた。

研究を悪用しようとする者の出現をかねてから警戒しており、空手や柔道といった武道の腕に磨きをかけつつ、並行して息子の敬介も幼い頃から鍛えていた。さらに、海岸の洞窟に秘密の研究所を設け、その沖合に「神ステーション」と名付けた秘密施設を設置。その大コンピューターに自身の人格と知識のすべてを移すと、自ら開発したレッドアイザーやパーフェクター、ライドル、クルーザーなどを保管していた。

敬介が沖縄の水産大学に入学して自宅を離れたのち、秘密組織「GOD機関」から協力を求められるもこれを拒否。命を狙われ始めたため洞窟の研究室に身を隠し、半年ぶりに敬介が帰省すると、涼子の案内で洞窟を訪れた息子に防弾チョッキを渡すなどの対策を講じた。しかし、ある晩にGOD機関の怪人、ネプチューンに襲われて瀕死の重症を負い、自身の危機を察して駆け付けた敬介も、GOD戦闘工作員の銃撃により落命する。そこで、啓太郎は息子を救うべく最後の力を振り絞り、彼を深海開発用の改造人間「カイゾーグ」へと改造。手術を成功させると神ステーションへ移り、水葬用カプセルの中で力尽きた。その後、ステーションのコンピューターが復活した敬介を神ステーションへ誘導。保管していたレッドアイザーやクルーザーなどが敬介に託され、仮面ライダーXが誕生する。