CHARACTERS

おにづか ぎいち鬼塚義一

登場作品
真・仮面ライダー
初登場回/初登場作品
『真・仮面ライダー 序章』(1992年2月20日)

「危険は承知です。技術的にも、そして哲学的にもね」

プロフィール

種族:人間→改造人間

性別:男性

年齢:38歳

職業・身分など:科学者

家族など:不明


 演:片岡弘貴(かたおか・こうき)


この人物が変化する怪人

改造兵士レベル3


説明

風祭大門と並ぶ臨床的免疫工学の権威。

大門とともに世界的な企業複合体「財団」の日本支部であるISS(生化学研究所)に招かれ、人体細胞改造の研究プロジェクトにおける主任に抜擢された。プロジェクトはガンやエイズといった「不治の病の克服」を目的とし、鬼塚と大門は人間の体質を細胞レベルで改良するための、分子的外科手術を用いた細胞改造を研究することになる。しかし、それはあくまで表向きのものに過ぎず、本来の目的は生体兵器として運用される改造兵士「サイボーグ・ソルジャー」の開発にあった。

これは鬼塚たちには伏せられていたが、真実に気づいた彼はプロジェクトと並行して独自にバッタの研究を推進。倉庫街に私的な研究施設を設けると、自身の身体にバッタの遺伝子を組み込む分子的外科手術を施し、改造兵士レベル3への変化能力を獲得する。この事実はISSの所長、氷室巖に把握されていたが、「成功すれば、鬼塚自身が絶好の商品サンプルになる」という判断に加え、鬼塚が財団に心酔していたこともあって行動は黙認されていた。しかし、鬼塚は研究プロジェクトの被験者である大門の息子、風祭真に対しても、独断で秘密裏に自身と同じ施術をしており、その事実までは氷室にも知られていなかった。

しかし、鬼塚の研究も完全ではなく、変化すると理性を保てなくなるという重大な欠点があり、鬼塚が変化した改造兵士レベル3は、夜になると無意識のうちに無差別に女性たちの命を奪っていた。しかも、ISSの研究は「世界の軍事バランスを変えてしまう」とCIAに危険視されており、鬼塚の研究施設は日本へ送り込まれたセーラ・深町率いる工作員部隊に襲撃される。鬼塚は改造兵士レベル3に変化して部隊を返り討ちにしたが、襲撃の直前に自身を尾行した真が研究施設を訪れていた。翌日、真に問い詰められた鬼塚は、自身が研究するバッタの呼応反応について説明。奢れる人類が淘汰されたのち、世界を支配しうる可能性が高いのはバッタであり、その一匹一匹が国家を守る兵士という自身の考えを披露した。直後、現れた大門にプロジェクトから外れるよう告げられたが、鬼塚は「自分は財団に雇われているのであり、プロジェクトは財団の方針で動いているのだ」と反論し、大門を引き下がらせる。

その後、鬼塚は氷室に「真が敵のスパイ」だと吹き込み、真は氷室の腹心である豪島に狙われることになる。これは、豪島に襲わせて真を覚醒させ、彼への施術結果を確認するための行動だった。しかし、真が接触していた深町に助けられたため目的は遂げられず、しかも鬼塚は欺かれたと憤る氷室に拘束されてしまい、商品サンプルとして移送されることになった。ところが、豪島の警備班に移送される途中でまたも深町の部隊に襲撃され、豪島を除く警備員たちが壊滅。鬼塚は改造兵士レベル3に変化してトラックからの脱出を試みるも、深町によってロケット弾を撃ち込まれ、炎に包まれて絶命した。


関連人物

  • 風祭真

  • 明日香愛

  • 氷室巌

  • セーラ・深町

  • 風祭大門