たにぐち ゆかり谷口由香里

「えっ、私がChiharuに？」

■プロフィール

種族：人間

性別：女性

年齢：不明

職業・身分など：アイドル

家族など：不明

　演：川原真琴（かわはら・まこと）

■説明

芸能事務所「TRISTAR PROMOTION」に所属する新人アイドル。

「Chiharu」として国民的アイドルとなった風見ちはるを妬んでいたところ、同様の立場だった戸塚尚子から嫌がらせをしようと誘われた。由香里はあまり乗り気ではなかったようだが、結局は尚子に同調。直接手を下さなかったものの、尚子がちはるを階段から突き落とした結果、転げ落ちたちはるはカバーが開いていた配電盤に激突して感電。ひどい火傷を負った彼女の顔は整形手術でも元には戻らず、この事件は彼女が将来を悲観して自ら命を絶つ要因となってしまった。

その後、Chiharuに過剰なほどの期待を寄せていた事務所社長の進藤が尚子をChiharuの替え玉にしようと計画。整形手術によって顔を変えた尚子がChiharuとして活動し始め、のちに彼女が高層マンションから転落して命を失うと、今度は由香里が整形手術を受け、Chiharuとして活動することになる。

ところが、ちはるの居場所を突き止めようとする菊間琴美、本郷猛が、ちはるの兄である風見志郎を訪問したことから、疑念を抱いた志郎によって由香里は偽物だと見破られてしまった。

その一方、由香里自身もちはるへの仕打ちや彼女がたどった末路、その替え玉となったことに強い罪悪感を抱いていた。さらにChiharuのヒットソング『Platinum Smile』にまつわる「呪いの言葉」の噂や、尚子が亡くなった件に対する心労などもあったようで、ついに撮影の仕事中に錯乱。思わずその場を飛び出したところ、撮影所の入口でちはるに会おうとしていたと思しき琴美と出会い、彼女の連絡で駆け付けた本郷や風見らも交えて真実を明かすことになる。

この際、ちはるが遺した腕時計に触れた琴美が、ちはるの最期を幻視。「何か言おうとしていたみたいだった」という琴美の言葉を耳にした由香里は、「ちはるが来る」と怯えて錯乱し始め、その場を飛び出して事務所へ駆け戻る。

追ってきた琴美が進藤に詰め寄る一方、由香里は別室で恐慌状態に陥っていたが、ほどなくマネージャーの山崎が進藤を呼んできた直後、部屋にChiharu（精神体）が出現。新藤、山崎に続き、由香里も命を絶たれてしまった。