第19話
りんねの夜明け！変身・マジェード！

進化のファイヤーロードを駆け抜けた皆様、今週もご視聴いただきありがとうございました。

いかがでしたでしょうか？
宝太郎の覚悟、そして成長。
アツい新挿入歌と共に、その加速を感じていただけていれば幸いです。

以前も申し上げましたが、一ノ瀬宝太郎はどこにでもいる普通の高校生。でした。
そんな普通の高校生が、自分の意志で、自分の未来を切り開く決断をした。大人に守られていた存在から、一歩前へ。


そんな宝太郎に感化され、りんね、蓮華、錆丸も前へ進みます。

それが、キッチンいちのせ連合！

（蓮華姉さんのネーミングセンスェ…）


歴史ある錬金連合に反して、学生だけの頼りない、吹けば飛ぶような連合ですが、
若者たちが自らの力で前へと進もうとするその奮闘ぶりにご注目下さいませ。

そんな若者の一人であり、宝太郎のバディであり、この番組のもう一人の主役、九堂りんね。
次回は彼女の進化のお話。

映画「仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード＆ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦」にて、先行して仮面ライダーマジェードへと変身を果たしていた彼女ですが、とある事情によりしばらく錬金術が使えなくなっていました。


この、とある事情というのは、色々ありますが……まぁぶっちゃけマジェードを映画だけのプレミアムな存在にしておくため（笑）
以前にも申し上げた通り、映画を観ていただいた方にドヤっていただくためです。

映画の完全連動にあたって、実は釘宮の顛末よりもこっちの方が描写に色々と気を使った部分。
それもそのはず、釘宮は映画前提のキャラクターでしたが、りんねはがっつりメインキャラクター。
いくら完全連動だからって、番組視聴者を置いてけぼりにしていいはずはなく。

だからこそ、映画企画時から、その答えは決めていました。それは

りんねがもう一度力を手に入れるドラマをしっかり描くこと。

どうしたら再び錬金術が使えるのか？
再び仮面ライダーへと変身できるのか？
りんねが乗り越えなけれならないものとは？


この命題に取り組んでいただいたのは新たに番組にご参加いただく脚本家・井上亜樹子さんです！

私と、AP松浦のとあるご縁により、お声掛けさせていただいておりました。
井上さんには今後もレギュラー脚本家としてご参加いただきます。
これにより、仮面ライダー達と同じく、脚本チームも３人体制へと変化。スタッフ面でも加速していきます。

というわけで、りんねと同じく、先祖代々(!?)、仮面ライダーに関わっている井上さんの視点で描かれるりんね覚醒の物語。
必見です。

映画未視聴でも十分楽しんでいただけるお話ですが、できれば、、、ぜひ、、映画も観てからご覧いただきたい…！
（そろそろ上映回数も減っておりますので、下調べをしてから劇場へGO！）

ご期待下さい。

（文責：湊 陽祐）

過去・現在・未来がつながった第18話、
いかがでしたでしょうか？


これからのお話につながる重要ポイントが目白押し！！




◆まずは「現在」からふりかえり！◆


ミナトの離反により、錬金アカデミーを強制退学になった宝太郎たち。

富良洲高校からも「ミナト先生」は姿を消し、
その存在は最初からなかったかのように記憶改ざんがされていたのでした。


ミナトの幻聴をきいて立ち上がってしまう宝太郎。
そこに「誰だよ～？ミナト先生って（加治木）」との言葉が。

切ない・・・。

さて、そんな記憶改ざん後の歴史教師を演じてくださったのは、
瀬戸寛さん。

ミナトに似ているから宝太郎が幻聴を聞いたのではなく、
全く違うのにミナトの幻聴が聞こえた、

それだけ宝太郎がミナトの喪失にショックを受けていることがわかるよう、
ミナトとは全くの別人でという監督のオーダーから、

瀬戸さんもそれをしっかり認識してくださり、
抜け感のあった（？）ミナトとは対照的に、
ＴＨＥ・生活指導担当という感じの、きっちり感ある先生を演じてくださいました。

瀬戸さん、ありがとうございました！


そんな後任教師から宝太郎が指摘されたのが、
進路希望調査票の未提出。

それもそのはず、錬金アカデミーを追い出されたことで、
「大物錬金術師になる」というガッチャを見失ってしまった宝太郎。


そもそもこのガッチャも、
錬金アカデミーに導き、入学試験でのルール違反も許し入学を許可してくれた、
ミナト先生あってのものでした。

そんな恩師をも失った宝太郎。


そこで18話のテーマは、
「宝太郎が失ったガッチャを自分の手で見つけなおすこと」です。




ちなみにここで、「記憶消去（改ざん）」についてのお話・・・


なぜ宝太郎たちはミナトによって記憶消去されないのか？

記憶消せばドライバーもカードも簡単に奪えるじゃんと思いますよね。



それが簡単にできない理由は「錬金指輪」に！

この指輪をしていると、記憶消去術をはじくことができるのです。


これまで街規模で記憶消去をする必要がある場合もそれを利用して、
一般人たちには術を施し、
錬金術師たちは記憶が消されたり改ざんされたりしないようになっていたのでした。

だから、17話のスパナも「渡すな！」と必死だったわけですね。

（だったら無理やりにでも拘束して指輪を奪えば…）


それをしないミナトをどう捉えるかは
あなた次第！





さてガッチャを失ってしまったもう一人、蓮華ねえさん。

蓮華には、裕福ではない実家の母に楽をさせるために「金」をつくる錬金術師を志した、という裏設定があります。

それが叶わなくなった今、
現実的に気持ちを切り替えて
錬金術道具を捨てようとするのも無理はありませんよね。


そこに現れてしまった、ムーンマルガム。
前回の戦いから復活し、蓮華と錆丸は影に拘束されてしまったのでした。



ちなみにこのシーン最後、
ムーンマルガムの素敵な一面に気づきましたでしょうか？

ネットかけなおしてる！！

ちゃんとしてますねこのマルガム！



金色マルガムの素材は悪意人形で、
人格は悪意人形の性格が元になるということは前回判明しましたが、

この悪意人形さんが、几帳面できっちりした性格だったのでしょう・・・

というように！
金色マルガムは人間のマルガム化以上にその人格個性が色とりどり！


それはもちろん、
声優さん、アクターさんの素晴らしいお芝居や
高い表現技術によるものなのですが、

ぜひ、今後の金色マルガムたちもお楽しみに！！（？）




さて、宝太郎たちの元へも襲いにきたムーンマルガム。
りんねが捕らわれてしまいますが、再びデイブレイクの助けが入ります。


そして、宝太郎に「ガッチャーイグナイター」を
渡そうとするデイブレイク。

しかし、宝太郎はそれを断りました。
「自分の足で前に進みたい！じゃないと未来のガッチャは掴めない！」と。


以前の宝太郎だったら、すぐさま受け取って仲間を助けに行ったはず。

しかし、導いてくれる存在を失った今、
それではだめなんだと。


これまでの戦いや経験から、
自分の力で乗り越えることができるはず、という自信もついたのでしょう。


戦いだけでなく、内面もどんどん成長していく宝太郎！
でも、「それならどうする？」をちゃんと考えてないのが宝太郎らしさ。

急いで考えた答えは
『ガッチャーイグナイターを錬金術で作ること』。


デイブレイクも「そうだよな、お前は」という謎めいた納得。
（この意味も、１８話を最後まで見た方はわかったはずですね）




そこで必要になったのが、過去の宝太郎が錬金術で作った、
『この世にたった一つの宝物』。


宝太郎は、デイブレイクが持つ「タイムロード」というケミーの力で
「１０年前の過去」にタイムスリップすることになるのでした。

◆それではここから「過去」に！◆

とその前に、
タイムスリップの重要なルールについて、


それは「過去の自分と接触してはならない」ということ。


最後まで見てくださったみなさんなら、
いや16話から過去の自分とめちゃくちゃ接触してたやないか、と思ったかもですが

この「接触」というのは、手を触れたりといった、
「物理的な接触」のこと。


だからデイブレイクはずっと変身解除をしなかったわけですね。
スーツ越しであれば「接触」は確実に避けられるから。

決して、DAIGOさんを出し渋っていたわけでも、
映す価値なしになってしまったからでもないのです！（？）




ここで、「タイムロード」を演じていただいた声優キャストのご紹介。

演じていただいたのは、
大川透さん！


渋いおじ様声という監督のオーダーのもと、
今回この役を引き受けていただきました！


時間をつかさどるケミーにふさわしい
さすがの重みのある声…

とても素敵でした…！

大川さん、ありがとうございました！






さて、10年前・しかも「ウロボロス界」に飛ばされた宝太郎。

「ガッチャ～」というかわいい声が。

10年前の宝太郎と、
なんとホッパー１、スチームライナー達ケミーの姿がありました。

7歳の宝太郎はたまたま開いていたゲートからウロボロス界に迷いこみ、
実はそこで既にケミーたちとの出会いをはたしていたのでした。

それが、14話で「エックスレックスに覗かれた過去」だったのです。


そして、錬金術で作った宝物とは、
ケミーと心を通わせることで砂から錬成された「ゴーグル」。

ちなみにこれを見た宝太郎のリアクション、
「さすが俺・・・！」も
さすがの内田さん脚本、
数々ある伏線のひとつになっています。



早速宝物を見つけられた宝太郎でしたが、
そこは“やっぱり宝太郎”。
ずっこけて靴を飛ばし、過去の自分とうっかり「接触」。


タイムロード、そしてデイブレイクにダメージが起きたのは、
そんなタイムリープのルール違反によるものでした。


ちなみに、タイムリープにはリミットも存在。
ルール違反によるダメージも、
リミット＝ケミーのパワーの限界　に影響します。

それをあらわしているのが、
タイムロードの周りにある「時計」!
実は徐々にカードが変化しているので、よーく見てみてください。



リミットが減っていく中、
宝太郎は偶然なのか必然なのか、
もうひとつの過去に隠された秘密を目撃します。

それは「九堂風雅の裏切りの真実」でした。

◆九堂風雅の裏切りの真実◆

九堂風雅の裏切りは、
「グリオンの記憶改ざんによる嘘」でした。

風雅は、「暗黒の扉を開く」というグリオンの恐ろしい野望に気づき、
ケミーと開発中のドライバーを遠ざけようとウロボロス界を作った。


しかし、愚かな錬金連合幹部は、
グリオンの術を防御できず、
「風雅が開発中のドライバーとケミーを連合から持ち逃げした」と
記憶を改ざんされたのでした。


だから「現在」でもグリオンはなんの問題もなしに
錬金アカデミーに乗り込むことができたわけですね。

「風雅は裏切り者。そして、グリオンはそれによって力を失っていた被害者」だから。


グリオンは、幹部たちの記憶を改ざんして状況をととのえ、
風雅を殺しにウロボロス界にやってきたのでした。

勃発する2人の激しいバトル。
このシーン、超かっこいいですよね。
ちゃっかりレベルナンバー10のケミーたちが登場しているのも見どころ！


バトルの影響を考え、ケミーたちを避難させようとする風雅。
ケミーたちを守ろうと飛び出す幼い宝太郎。

バトルの結果、グリオンは敗北。
錬金具を破壊され、逃げ出すことになりました。



重要なのが、ここで風雅が幼い宝太郎を認識したこと。

結果として、宝太郎は記憶を消されてしまうものの、
「ケミーと仲間になり、そして守ろうとした勇敢な少年がいたこと」が

第1話でドライバーを完成させた風雅が
「選ばれし者」を探し出すきっかけになったのです。

もうひとつ重要なのが、宝太郎が「過去」で得たもの。

たったひとつの宝物はもちろん、
風雅の真実、そして
「自分はずっと昔からケミーと友達だった」という真実。


それがガッチャを宝太郎失いかけた宝太郎がイグナイターを錬成するのに
自信となる重要な要素となったのです。






◆デイブレイクが語る「未来」の話◆

ルールを侵しながらも宝物を探し出し、
「現在」に戻った宝太郎。


デイブレイクはこれから起こる壮絶な未来を語りました。

「5年後にグリオンは世界の半分を掌握。10年後は未来という概念がなくなる」







いざ錬成！

宝太郎が思いをこめて発した言葉が錬金呪文に！！

この素敵な呪文画面も
毎度おなじみのデザイナー・田嶋さんに
作成いただきました！

いつもありがとうございます！！



さてさてこうして、
「現在」の宝太郎のガッチャーイグナイターが完成しました！







◆ファイヤーガッチャード！◆

いざ出陣！

名付けてファイヤーガッチャード！

ファイヤーガッチャードはスピード特化。

背中の推進器から炎を噴射！
脅威の瞬発力とスピードを誇ります。



そして胸の炉にある炎は「青」に。

スチームホッパーでは「オレンジ」だった炎が、
さらにメラメラと燃え上がり…
一番温度が高い「青」になった。

それだけ宝太郎の自分の力で前に進みたい、
みんなを救える自分になりたいという思いが熱く燃えているということ！

そんな宝太郎の姿を見て、
ガッチャをなくしていた蓮華ねえさんの心にも
火が灯りました。




さらにここで！！
ファイヤーソング第2弾が登場～！


RIDER CHIPSさんの『What's your FIRE』！
作詞：藤林聖子
作曲・編曲：tatsuo


その名のとおりの激アツソング！！

実は、1月14日0時からすでに各音楽配信サイトにて
ストリーミング・ダウンロードがスタート！


詳細は最新情報欄よりチェック！






◆デイブレイクの正体◆

「さすが俺」、

そして何より「ガッチャ」という言葉、


もうおわかりのとおり、デイブレイクは
未来からやってきた宝太郎です。



グリオンによって世界は既に崩壊。
仲間たちも失ってしまった未来から、
その分岐となった「現在のこのタイミング」にタイムスリップしてきました。


ここで宝太郎がイグナイターを持つことが
重要だったということ。



しかし！宝太郎が変身を遂げたのは、
「ファイヤーデイブレイク」ではなく「ファイヤーガッチャード」


これがデイブレイクがつぶやいた
「新しい未来にすすんだか…」の意味。