進むワンダーワールドの崩壊、それは現実の世界の崩壊を意味している。最後の戦いに挑む９人の剣士の前に、闇黒剣を手にしたソフィアが現れる。揃う１０人の剣士。しかし、ストリウスに辿り着くためには大量のシミーと４人の賢神が立ちはだかる。一方、自分の存在意義を知ったルナ、そして、自分もワンダーワールド崩壊の影響で消えかかってることを知った芽依も立ち上がる。
そしてストリウスが思い描く“美しき終わり”が明らかになる。

遂に最終決戦の幕開け。大量のシミーに立ち向かい、飛羽真たちに道を切り開く最光とカリバー。賢神にはそれぞれ剣斬・スラッシュ、バスター・ブレイズ、サーベラ・デュランダル、そしてセイバー・エスパーダが立ち向かう。圧倒的な強さの前に膝をつく剣士たち。しかし、そこから立ち上がる強さが今の剣士たちにはある。古から続く戦い。その中で出会ってきた仲間、そして、別れた仲間。抱えてきた思い。それぞれの集大成の戦いとも言える。杉原監督がアクションに魂を吹き込み、思いの力で戦う剣士たちの姿にご期待ください。

（文責・高橋一浩）

〜キャラクター紹介〜

大人になったルナ：横田真悠

７月２２日に公開し、話題沸騰中の映画『スーパーヒーロー戦記』にて、その登場が明かされた大人になったルナ。
モデルに女優、そしてリアクション芸人ガールズとして大活躍中の横田真悠さんが演じてくれると発表になったときは視聴者・ファンの皆様から大きな反響をいただきましたが、さらにTV本編でもご出演していただきました。
１年弱にわたり演じてくれた子役の岡本望来ちゃんから引き継いで、可憐で無邪気なルナのイメージそのままに横田さんが熱演してくれます。
物語の鍵となる少女「ルナ」を演じるにあたり、番組を１から見直したり、プロデューサーに設定やキャラクター造形を何度も相談したりと、セイバーの世界観を損ねないように、視聴者やファンの期待に応じてそれを超えたいと、他の仕事が忙しい中で本当に熱心に勉強して現場に臨んでくれました。
８月にさしかかりこれからのラストスパートで言わずもがな、とってもとっても重要な人物となってきますので彼女が登場するシーンには注目して御覧ください。


尾上晴香：中島亜梨沙

先週解禁された１枚の写真。夕食を囲む幸せそうな尾上一家の写真に写っていたのは背中姿で顔が見えそうで見えない尾上亮の妻・晴香の姿。
セイバーを愛してくださる皆様のおかげでスーパーヒーロータイムの放送がないにもかかわらず、この写真だけで「尾上さん」がTwitterのトレンドワードに入る事態に！！
そんな話題のキャラクター・尾上晴香を演じてくださるのは中島亜梨沙さん。
もちろん視聴者の皆々様が知っているわけではないと思いますが、なぜ尾上さんの奥さんが登場するだけで話題になるかというと実は、東映特撮ファンクラブというストリーミングアプリにて連載していたスピンオフ「仮面ライダーバスター」の萬画にてテレビに先駆けて登場していたキャラクターだったからなのです。
（当然、萬画を読んでなくてもTV本編は十分お楽しみいただけます！が萬画では尾上さんと妻・晴香の出会いから、テレビ３話の尾上さんの初登場までのアレヤコレヤが楽しめます。）
萬画を読んでくれた脚本家の長谷川さんが最終決戦に向かう剣士たちの覚悟を描くために尾上の家族との日常が効果的だと思い、海外赴任の設定などをしっかり織り込んでテレビに登場させてくれたのでした。
演じてくれた中島さんも美しく芯があって優しい雰囲気を持っていて晴香さんのイメージにまさにぴったり！！萬画まで追ってくれているファンの方には二次元からの逆輸入という大きなサプライスとなったのではないでしょうか。

クラインクイン前に萬画を全６話読んでいただき撮影に参加していただき、萬画で描かれている晴香の良妻賢母っぷりに尻込みした、という中島さんでしたが
いやいや、中島さんご本人もさすが元タカラジェンヌという凛々しさと気品が有りながらもどこか抜けている？ホワッとした？親しみやすくてとってもお茶目な方。
短い時間にも関わらずスタッフと尾上役・生島さんのハートをアッという間に鷲掴みにしておりました。
テレビの撮影の前に部屋に飾る用の写真を撮るために先に生島さんと天嵩くんと顔合わせをしていた中島さん。息子と距離を詰めて実際の撮影のときは仲良い雰囲気が出せるようにと、照れて生島さんの影に隠れる天嵩くんに超積極的に話しかけてくれておりました。見た目に反してガッツ溢れるところも宝塚仕込なのかな…など考えつつも、その甲斐あって親子３人の空気感がしっかりばっちり！セイバーの世界に溶け込んでくれました。

四賢神/ロード・オブ・ワイズ（怪人態）：？？？

マスターロゴスを上回る権力を持ち、剣士たちの尊敬を集め、ソードオブロゴスの方針を四名の合議により決定してきた最高位たる存在、四賢神。
しかし、長い年月を経て蓄積してきた剣技も見識も、老いには敵わず、己の邪悪なる本性を現したマスターロゴスによって葬られてしまった…はずでした。
なんと、そのマスターロゴスを葬ったストリウスの手によって彼らは意志を持たぬ傀儡として復活させられてしまったのです。しかも全盛期以上の力を与えられて――

ということで、第28章にて存在のみが明かされ登場の機会がなかった賢神がここへきてまさか敵として登場！正直、企画チームも想定していなかったこの展開、いったい誰が予想できたでしょうか？
実を言うと、このロード・オブ・ワイズは映画『スーパーヒーロー戦記』に登場したアガスティアベースの衛兵と一部スーツを流用しています。ちょうどセイバー終盤の流れを決めていたとき、映画の方で衛兵を作ることになったため、これ幸いと始めからシェアする目的で怪人スーツをデザインしていたのでした。
そのため、彼らはストリウスが召喚する四天王的な存在がいるだろうと先行してスーツが用意され、脚本制作時に後から四賢神に当てはめたという非常に珍しいパターンの敵怪人なのです。
しかし結果的に、それぞれが偉大な剣士だったはずの賢神は共通マスクの無個性な怪人へと改造され、かつての仲間に刃を向けるという、さながら初代仮面ライダーのショッカー怪人に近しい存在となりました。そう思うとメギドよりもよっぽど恐ろしい敵なのかもしれません。
迎え撃つは我らが仮面ライダーたち。
人類の自由のため、それぞれの約束を果たすため、彼らは打ち勝つことができるのか。
乞うご期待ください。

〜現場通信〜

44章「開く、最後のページ。」ご視聴ありがとうございました。
今回のお話ではキャラクター紹介でご紹介したはじめましての方やお久しぶりの方、たくさんの方にご出演いただきました。
芽依が務めるビブリオユートピア出版の編集長・白井ゆき役の長谷部瞳さん。
難敵となったカリュブディスが生まれたときの被害者、爆食姉妹レミ・マミ役のMIO・YAEさん。
ジオラマ大好き少年・慎吾役の込江海翔くん。
みなさんお久しぶりでも馴染んだスタッフと「ひさしぶり〜」と楽しそうに会話しておりました。
中でも前回も杉原組で登場したMIO・YAEさんは現場で監督と楽しそうにおしゃべりしている場面もあり、登場以来しっかりセイバーをテレビの前で応援してくれているようで、ちょっと嬉しいスタッフなのでした。


そんなお久しぶりの方たちが大ピンチに！
グリモワールワンダーライドブックの力を使い変身し、仮面ライダーとなったストリウス。
賢神たちを黄泉帰らせて禍々しい塔を産み、絶望してしまいそうなほどの強大な力の片鱗を見せつけましたね。
ストリウスを演じた古屋くんには、41章の石田組で相馬さん演じるマスターロゴスを消滅させた回の前に行われた衣装合わせにて、仮面ライダーに変身することと最後の敵になることがプロデューサーから伝えられました。
聞いたときは嬉しさのあまりガッツポーズもしておりましたが、それ以上に石田監督にも「番組の最後はお前のでき次第。」と発破をかけられ並々ならぬ責任感と決意で現場に入り続けて、そして今回の杉原組の初変身にも臨んでくれました。
その熱意を組んで想像力豊かな杉原監督の発注した初変身時の合成映像は悪役らしく邪悪で超かっこいい仕上がりだったのではないでしょうか。

古屋くんと同じく、今回の44章に並々ならぬ決意を持って現場に来ていたのは内藤くん。
飛羽真、賢人、ルナとの3人のシーンは番組が始まったときから飛羽真の心にずっと引っかかり続け、演じる上でも内藤くんが核としてきた大切な人間関係だったのでかなり気合が入っていました。
逃げようとするルナを引き止めるために飛羽真と賢人が行ったのは、二人がお得意の即興コント？のような寸劇。「本」に書かれた「物語」を介して出会って仲良くなった3人ならではの展開でした。
実はこちらの寸劇は脚本家の下亜友美さんに依頼して別途書いていただいたもの。
高橋Pが3人の関係を何よりも大事に丁寧に描きたいということで下さんに発注をしたのですが、ルナが自然と笑顔になり歩みを進めてしまうようなシチュエーションを作るのに大苦労して、撮影の数日前になんとか書き上げてもらいました。
現場では杉原監督とキャスト3人で時間をかけて話し合い和気あいあいと無邪気に楽しんでいる素敵な空気を作ってくれました。
内藤くんや青木くん、横田さんとしても先に映画で共演してすっかり仲良くなっていたのが良かったようで、「このシーンがはじめましてだったらきつかったね〜。」とスキップしながら話している姿もありました。
（放送で声は使われていませんが、スローモーションの映像はそんな話をしてたときのもの…かも！？）

そこから一転して飛羽真がルナに15年間抱き続け気持ちを吐露して謝るシーン。
ここを一番大事に組み上げようと高橋Pが台本作りからこだわり、そしてその思いを杉原監督に託した部分です。
現場のキャストもスタッフも全員が大切なシーンだと感じている張り詰めた空気の中テストを行いいざ本番へ。

表情や映像に気持ちが現れているか、キャスト同士が掛け合う台詞のニュアンスであったり小さな動きや視線を動かすタイミング、他にもカメラワークや天気の具合等、様々な要素が重なり納得する映像が撮れたときにやっと監督からの「OK！」の声がかかります。
感情が溢れるお芝居や何人も台詞があるシーン、複雑なワークがあるような大事なシーンになるにつれてOKテイクに費やす時間も増え、難易度も増していきます。
このシーンに関しても数テイクをかけてやっと杉原監督の口から「OK！」という言葉が出たのですが……
なんと内藤くんから監督へ「もう一度やさせてください。」と直談判が。
一年間大事に思ってきたシーンだったからこそ、今まで積み重ねてきた気持ちを最後まで表現しきれてないと感じて頼み込んだのでした。
その気持を受けて監督も「内藤がそこまでいうなら納得行くまでやろう。」と照明スタッフや撮影スタッフに頼み、日が沈むギリギリまで粘って撮影に没頭していました。
キャストの熱意と監督・スタッフの愛により皆様に素敵なシーンをお届けできたと思います。

さらに杉原監督がこだわったのは最終決戦でストリウスの元へ向かう9人の剣士が揃うシーン。
夜明けの朝日を狙ってカメラを回したいということで、ロケバスが撮影所を出発したのは、なんと朝の2時！！もはや朝というか深夜と呼ぶ時間。
普段は人で賑わっているであろう某駅前のロケ地でしたが、真っ暗で誰もいない不思議な雰囲気。その妙な静けさが、最終決戦へと向かう覚悟をした剣士たちを包み、なんとも言えない空気感の現場となっておりました。

きっと視聴者の皆さんにも画面を通して監督・スタッフのこだわりが伝わったことと思います。

そして剣士たちのこの背中を見送るように荘厳に流れてきたのは、スカパラさんが歌ういつものエンディング曲ではありませんでしたね！
今回流れた曲のタイトルは「The story never ends」。　
歌ってくれたのはなんと、知念里奈さん！！
知念さんといえばミュージカル舞台でも大活躍しており、歌は得意中の得意！というか本職中の本職！
レコーディングでも第一声目からきれいで伸びやかなハイトーンボイスは「さすがです」としか言いようがありません。
２時間予定していたレコーディングも1時間も経たないうちにスタッフからはもう完璧という状態に。文句なしの出来栄えなのでしたが、知念さんご本人から「もうちょっとやっていいですか？」という申し出に結局時間いっぱいまで少しでもクオリティをあげようと何度も何度も録音させていただきました。
剣士たちを、聞く人を優しく包んでくれてそして力が湧くような素敵な楽曲になったことと思います。
ぜひTTFCなどで見返して、改めて聞き直してみてください！
そして次週にはそんな知念さん演じるソフィアの身に何かが起こる！？！？ついにラストスパートのセイバーに乞うご期待ください。

〜現場通信その２〜

ついに今週8/4（水）に発売となる『仮面ライダーセイバーBlu-ray Collection2』の特典ボーナスディスクに収録されるスピンオフオリジナルドラマ『ソードオブロゴスサーガ 後編』！
そこで描かれるのは17章〜35章の裏で起こっていたそれぞれの物語。
仮面ライダーセイバーの物語の中で最も勢力図が分散していた頃、剣士たちは何を思っていたのか。
メガホンを取ったのは、本編36・37章も担当した柏木宏紀監督。
「Blu-rayを買ってくれたお客さんをしっかり満足させる」ことをテーマにTV本編ではできない表現に果敢にチャレンジしていただいております。

富加宮賢人役、青木瞭くんが全身全霊で挑んだのは本編には描かれなかった賢人の苦悩。第25章での再登場からの賢人の心の内を静かに吐露していきます。
また、マスターロゴスを演じる相馬圭祐さんのここでしか見られない怪演も要注目です。TV本編より輪を掛けて鬼気迫るマスターロゴスの語りを聞けば、恐ろしい計画の全貌が明らかとなります。

第43章での真剣勝負も記憶に新しい蓮とデザスト。
二人が重ねてきた修行の日々を緋道蓮役、富樫慧士くんが全力の笑顔で演じきりました。
そして、玲花と凌牙はお互いの秘めた思いが明らかに。
神代玲花役、アンジェラ芽衣さん、神代凌牙役、庄野崎謙さん二人の息のあったコンビネーションは必見です。

さらに！「ソードオブロゴスサーガ　後編」とともに収録されている「完全版　デザさんぽvs剣斬ぽ」も見逃せません！
5/5に公式Twitterにてアップされた動画「デザさんぽvs剣斬ぽ」に富樫慧士さん、内山昂輝さんの新規音声を収録！
Blu-rayでしか見られない特典映像の数々をぜひご堪能いただければと思います。

■大ヒット公開中！！『セイバー＋ゼンカイジャー　スーパーヒーロー戦記』を全力全開で楽しむポイント大コウカイ！！【番ガイ編】

さて、皆さんは映画応援企画としてYouTubeにて３週連続で配信された超本格バラエティ番組
・ホモサピエンスによる「ミニゲーム・オブ・ロゴス」
・ホモサピエンスによる「サバゲー・オブ・ロゴス」
・ホモサピエンスによる「ダンス・オブ・ロゴス」
をご覧になったでしょうか？？
普段の番組内では決して見ることの出来ないレギュラーキャストたちの素顔が見られると大変好評をいただいております。（まだご覧になっていない方は、下記の最新情報欄の動画リンクからご覧いただけます！）
ということで、今週のこのコーナーでは、映画応援バラエティを既に全力全開で楽しんだ方が、更に楽しめる秘蔵スチールを大公開していきます！！

と、その前に少しだけ。
皆さんご存知の通り、「仮面ライダーセイバー」はコロナ禍での撮影の継続を念頭に置いて制作された番組です。
留まることのない感染状況により予定されていたイベントも軒並み中止となる中、全キャストがたったの一度もコロナウィルスに感染することなく撮影を続けることができ、むしろ撮影は例年よりも早いスケジュールで終了することとなりました。
これは決して当たり前のことではなく、スタッフ・キャストの一人ひとりが不断の努力によって体調管理に努めた結果だと思います。
そんな中で行われたこのバラエティ企画も、検温、消毒、換気など最大限に注意を払って制作されました。
それでも、番組の端々からこぼれ落ちるキャストたちの笑顔は、紛れもなく彼らが努力してきた結果の一部だと思います。（一番の結果はTV放送が途切れず続くことです）
この想いが、YouTubeをご覧いただいた皆さんにも伝わり、少しでも笑顔になって日々の体調管理に再び全力で取り組む支えとなれば、「仮面ライダーセイバー」としてこれほど嬉しいことはありません。
ということで、そんな彼らの笑顔をご堪能ください！

（文責・土井 健生／湊 陽祐）