第25話
若きセンセイの過ち

ガッチャード24話、ご視聴いただきありがとうございました。

まさに急転直下！
前半のケスゾー騒ぎと総集編的振り返りはどこへやら、後半に超ヘビー級の展開が待ち受けてましたね。

まだ一部明かされていない部分についても次回明らかになりますのでご安心ください。
（まさかまさかのあの人物も登場！！）


そして。
もう一つ次回明らかになる重要なこと。


それが、ミナトの過去。



先に言っておきますが、すみません、ちょっと……重ためです。（すでに本編でチラ見えしてましたが）




ここからはちょっと個人的な考えを含みますが……

大人になるということは、ある意味「何かに敗北すること」だと思うのです。（敗北=経験と言い換えても良いですが）
その敗北によって何かを得ることもあれば、何かを失うこともある。
そうして誰もが自分自身のオトナを獲得し、オトナの決断をするようになっていく。


ミナトは、この番組におけるそのオトナ側の人物の代表です。
自分の過去に囚われ、過去を糧にして、常にオトナの決断をしている大人。
でもその決断が常に正しいとは、限らない。



しかし、若者たちは違います。

過去は知らない。経験も含蓄もない、無知なコドモ。
だからこそ、まだ敗北も知らない。

そんなコドモだからこそ、オトナに成し得ない何かができるかもしれない。

ミナト先生から教わった錬金術で、ケミーで、優しさで。
「キッチンいちのせ連合」の若者たちは、何を成すのか。


そんな彼らの行く末をぜひお見逃しなく。





そしてぜひ、


重たく沈んでしまった気分は、25話放送後の9時30分より放送開始となる新番組「爆上(バクアゲ)戦隊ブンブンジャー」で気分ブンブンに、バクアゲてください！！


COMING BOON!!!!!

（文責：湊 陽祐）

……なんかこの番組のHP
2週にいっぺんはブンブンジャーさんの宣伝してません？？　↑


いったいなんの番組のページなのか分からなくなってきましたが

まぁ仲良きことは素晴らしきかな、ということで。


そういう意味では
王様戦隊キングオージャーさんも
1年間お疲れ様でございました！


そんな大感動のフィナーレであろう
「キングオージャー」最終回のお隣で
ガッチャードは何をするのか！？



それは……！！！！！！

流れるような総集編
俺でなきゃ見逃しちゃうね。

……いえ、開き直ってるわけじゃありませんよ。


そもそも「戦隊／ライダー」間では
片方の番組が最終回の週に総集編を行う、というのが実は常套手段。


昨年のデザグラ緊急特番も、どこかの暴れ野郎が終わるタイミングでしたし
その暴れ野郎が偽最終回をやったのも、同じくお隣の家族が大団円のときでした。



なので、歴戦のニチアサ強者の皆様には

「お？　そろそろ総集編の季節かい？」

と予想されてしまっていたかもしれません。



そもそも総集編とはなんのためにやるのか？

それは言ってしまえば、番組制作のお財布のため。

一年番組って、思った以上に入り用なもの。
総集編ということは、新撮箇所が減るというわけですから節約にはなります。


ですが皆様、言いたいことは分かりますよ。










































「……総集編って、見なくていいよね？」

……いやわかります、マジに。

サブスクやBD・DVDなどで昔の作品を一気見するとき
予告で総集編っぽい雰囲気が少しでもあったら飛ばしちゃったりしますよね。
（だってこれまで見てきた物語だし）

もとより、上で書いたお財布事情なんて
視聴者の皆様にとっては本来どうでもいいし
知りたくもないことかと存じます。


だからこそ、みんなお隣が最終回の大盛り上がりのタイミングで
こそこそ「総集編」なんかを忍ばせて

なんとか2番組がシェアする1時間における
視聴ボルテージの「質量保存」を成立させてきたわけです。


まさに錬金術（？）
……まぁ、本当に「金」を錬成できたら総集編なんてやらずに済むのですが……



ということで、どこかでやらなくてはならない「総集編」。
しかし「そう」と分かった時のお客様のがっかり具合も、同じ視聴者として痛いほど分かる。


だから
「見なくていい回」にはしたくない一心で
このタイミングで商品展開のあった
アイアンガッチャードさんを活用させていただきました。

「強化フォーム」と
「総集編」をガッチャンコ！

後世の方が一気見する際に
「見て損のない総集編」に、錬金成功していたら幸いです。



















まぁ、とか言って
結局やってること消しゴムケミーですがね！！

無い袖は振れない……
でもケミーは活躍させたい……！

その矛盾を突破するため
知恵を絞るのが錬金術師だ！（？）





悩みに悩んだその結果……！






「……この〝ケスゾー〟ってケミー、ふつうの消しゴムをちょちょいといじればケミーになるのでは？？」

ということで、こちら
筆者お手製
実物「ケスゾー」のテストショットです。

結局大した知恵はなかったので、手を動かしてみました。
（もちろん本番用は美術部さん制作の美品を使用しておりますよ！）



もはや錬金術でもなんでもなく図工のお時間。

ですが
どんな形であれ「実際にブツがある」というのはやはり大きな魅力。

これこそアニメになり切らない、実写特撮の味だと思ったり。
楽しいんですよね、こういうの。
結果、現場からも大人気のケミーとなりました。



皆様にも実物ケスゾーをぜひ触って欲しいぐらいです。




……ということで！



なんと今回特別に！！

バンダイさんから、寛大なるご協力を賜り
「キミも作れる！　ケスゾーセット」
の画像を大サービスでプレゼントしちゃいます！！


それがこちら！！

以下、ケスゾーの制作手順です。

①いい感じのサイズ感の消しゴムを用意する。
②↑のケスゾー画像を何らかに印刷する。
③①と②をガッチャンコ！　ケスゾーのできあがり！！


（ちなみに、マジで劇中登場したのと同じデータです）


これで一家に一台ケスゾー制作！
周りにお子様がいらっしゃる方はご一緒に。
そうでない方もケスゾーの愛らしさ求めて！


ぜひ制作してみてください！！
SNSなどの投稿、お待ちしてます～～！！

……さてさて、そんなケスゾーの声をご担当いただいたのは
土田玲央さん！！

今回はプテラマルガム／ワープテラもお願いしましたので
3人のキャラを、被ることなく演じ分けていただき流石の実力でございました。

特にプテラマルガムは
「なんかそこまで強そうじゃないのにめちゃ強い」という怪人にしたかったので

その狙いをしっかり理解してくださり感謝です！

やたら強いプテラマルガム。
もうこいつ一人でいいんじゃない？？　レベルにお強い。
さすがエンシェント属性ナンバーシックス！


＃１１～＃１２の針馬汐里事件で描いたように
「空間転移能力」は、禁断の錬金術。


ワープテラも
ケミー状態では彼自身の自我によって
ある程度のコントロールがあるのでしょうが

マルガム態とは、ある種の暴走状態なので
そんなことはお構いなしのチート能力。


道理でワープテラ捕獲に、グリオン様が湧くわけです。

グリオンとミナトの間の妖しい影……
この暗い部分は、来週たっぷりお届けしますのでご心配なく！！

ちなみに、ミナト先生のブラフの折り紙
こちらは龍となります。

台本では折り鶴だったのですが
撮影したのが年明け早々だったこともあり
今年の干支に合わせた
ちょっと変わった動物ということで柴﨑監督が変更されたようです。


そんなミナトへ与えられた新たな力
「レプリユニコン」を用いたドレッド壱式。

白馬の騎士を思わせるデザインが
ミナトにぴったり（！？）


そもそもドレッド壱式をデザインした際は
変身者がミナトになることもまだ分からず
ただ強化として考えたので、こちらも上手く合致してよかったです。


デザイン段階と異なることといえば
武器のレイピアもデザイン画には存在せず

フィッティングにて福沢AC監督より
ドレッドは結構武器使ってきたから、壱式にも何かあったら嬉しいと
アドリブ的に生み出された武器でした。

その名も「ブラッディーUC」。
ミナト先生、刺股ついに卒業です。

そうそう。
総集編をこのタイミングで持ってきたのには
もう一つ意味がありました。


それは「禁術」と「仮面ライダー」の定義の整理。

どちらも劇中でふわっと触れてはいるのですが
この２つをキーワードにドラマを進める以上
ここらでしっかりリマインドをしておこうという狙い。


まずは「禁術」。
こちらが劇中で登場したのは上記の通り
＃１１＃１２の針馬汐里の事件。

ん？　この人誰だっけ？？
という方のために、改めて説明いたしますと

彼女は錬金連合からアカデミーに派遣された監査官。

赤指輪をしていることから、その腕前は
ミナト先生かそれ以上であることが伺えます。

そして監査官でありながら、裏切り者であった彼女。

冥黒の三姉妹を信奉していて
彼女らとつながりがあり

連合所有であったブランクカードを
禁術「空間転移」で盗みだし、三姉妹に提供。
三姉妹が戦力としてケミーを所持するきっかけとなっていました。


そして空間転移といえば
冥黒の三姉妹も使用するシーンがちらほら。

もっとも代表的なのは第1話。
現実世界から、異世界であるウロボロス界への越境を「空間転移」で成し得ていました。

これももちろん、禁術。

なので禁術とは、少なからず冥黒の力によったものであり
彼女らとつながりのあった針馬がそれを使えたのも道理。


そして禁術を使ったアイアンガッチャードのボディカラーは……黒。

スパナのウィールマルガムのときと同じく
「冥黒の力」に近い存在であることを示すカラーリングです。



鏡花さんと、現れた何者かのサポートによって
禁断の領域に足を踏み込んだ
素人錬金術師・一ノ瀬宝太郎。

「そんな顔されたって……」
と困る鏡花さんが良かったですよね。年下に弱い鏡花さん。いい。







今回の古代禁術を使った
スチームライナー→テンライナーの再錬成は

黒い炎＝冥黒の力を使った
マッドウィール→マッハウィールの再錬成と仕組みとしては同じ。

そして
ケミーと人間の「1対1」で融合（ガッチャンコ）するという点では

アイアンガッチャードは
「仮面ライダー」というよりむしろ「マルガム」に近い存在。

あのときのスパナのように
「ライナーマルガム」に宝太郎がなっていない理由は
宝太郎の悪意のなさと、スチームライナーとの絆のおかげ。


そしてここで総集編を使った
「仮面ライダー」の再定義が必要になってくるわけです。


これまで
「仮面ライダー」の要素として描いてきたのは
無印ヴァルバラドの鉄鋼などとは違い

「2種以上のケミーと完全融和して戦う戦士」

という要素でした。
マジェードしかり、ライダーヴァルバラドしかり。

調和する２つは、完全なる１つに勝る。



「２つ」ということが、実は大事なポイントだったのです。
（マルガムとの対比の上でも）


しかしそれは「仮面ライダー」の組成的な理屈であって
劇中の登場人物にとってはあまり重要なことではありません。







「仮面ライダー」という単語が最初に登場したのは、第1話の九堂風雅の言葉。


「少年。今よりお前の字（あざな）は、仮面ライダーだ」


そして、やっと今回
りんねによって錬金術師たちにおける
「仮面ライダー」という言葉の意味が語られました。

「仮面ライダーっていうのは錬金術師の歴史における伝説。120年前に現れた暁の錬金術師が名乗ったって言われている名誉ある称号なんだよ」




ということで……
この世界の仮面ライダーとは

この人のこと、らしいです。




つまり「仮面ライダー」とは
人々を救った伝説の名前。
それに錬金術師たちは憧れてきたと。

（絵本では名も語らずとありますが、まぁ伝承とはあやふやなものということで……）

だから、アイアンガッチャードは
組成としては「マルガム」に近い禁断の力。

しかし
錬金術師・一ノ瀬宝太郎の覚悟としては
やはり「仮面ライダー」と呼べる存在なのでしょう。





そして……

覚えていらっしゃいますでしょうか、この絵本。

２話の振り返りホームページ
でも、同じものを解説をしましたが……


「暁の錬金術師」


もう皆様にとっても
この言葉の意味は、異なっているのでは？












A Runner at Daybreak．

伝説の字（あざな）「仮面ライダー」
そこに隠された真実とはいったい？



来週から２５話。
なんと折り返しの話数です。

「仮面ライダーガッチャード」
まだまだ仕掛けは盛りだくさん。


禁断の力に手を出した一ノ瀬宝太郎。
その行く末、引き続きお見届けくださいませ。


以上、富良州高校掲示板でした！！

（今回の撮影中に宝太郎役の本島くんの誕生日が！　柴﨑監督直々にケーキをお渡し！　おめでとうございます～！！）

（文責：松浦大悟）