第26話
悪意をハバム、漆黒の風

25話ご視聴ありがとうございました。

明らかになったミナトの過去、重かったですね……

企画ウラ話としては、この設定を決めたのは16,17話の脚本打ち合わせでした。

スパナ、ミナトには10年前に起こった事件に関連して何かあったであろうことは1,2話時点から決めていましたが、
１年間の番組の中で、もっとも良いタイミングで明かすため、そして最も"利く"設定にするため、具体的な内容はあえて触れずにおりました。

そうして17話でミナトが宝太郎たちを錬金アカデミーから追放することになったとき、
自ずと導き出された過去。それが

宝太郎に似た、大切な後輩をなくしたこと

そして、その原因を作ったのは自分だと思いこんでいるミナトでした。
（時系列設定も色々決めています。詳しくは富良洲高校掲示板をご参照あれ）


事実だけを見れば、諸悪の根源はグリオンに他なりません。
しかし、それでも。

あの決断の瞬間、グリオンを捕縛せずに攻撃していれば良かったのか？
いや、敵うわけがない。錫屋たちを連れて逃げるべきだった
九堂風雅が来るのを待つべきだった
何故グリオンは俺に選択の余地を与えた？
そもそも、俺がもっと強ければ
俺が間違えたのか。俺は錫屋から頼られていた先輩だったのに
錫屋の夢を俺が守ってやらなきゃならなかったのに

そんな終わりのない思考が10年間ミナトの脳内で繰り返されたことでしょう。

だから、再びグリオンが現れたとき、宝太郎たちを遠ざける決断をした。
りんねが力を扱えずにいたとき、道を示した。
スパナが闇に落とされたとき、身を呈して成長を促した。

しかしそれでも、再びトラウマが蘇ったとき、約束を破って、カードを奪った。




あれ、ちょっと"利く"設定ができすぎてしまいました。

というか、当初はミナトがこんな重要な役になるなんて思ってませんでした。
もっと、立花藤兵衛みたいな役になると思っていたのに……
「ミナトは変身しません！」とか、言っちゃったのに……


ということで、
16,17話を作った内田さんと柴﨑監督に、責任を取って24,25話を作っていただいたのでした。
もちろんミナト役の熊木くんにも責任を取って演じていただきました。
あんなに悲壮な顔が似合うのがいけないんだ……


さて！
ということで、16,17話から始まった「解体！錬金アカデミー！編」のすべての手札が出揃いました。
この決着はやはり、長谷川圭一さん＆田﨑竜太監督に面倒を観てもらいましょう！

グリオンを倒すため、宝太郎たちの戦いは最高速へ到達します！

錬金術は加速する！！

ぜひご期待ください。

（文責：湊 陽祐）

殺伐とした10年前に京都の悪徳犯罪者が！

……はい、よくない悪癖ですよ。
それガッチャードではしまいましょうね。



ジャングルマルガムさんがお元気そうで何よりでした。

もちろんこのジャングルマルガムは
第9話に出てきたものとは別個体。

10年前にも
どこかの悪意マンがジャングルマルガムにされていたのですね。



ちなみに9話の京都でジャングルマルガムになったのは
こちらの「矢吹」。覚えてました？？

こっちが(ゴーレム)剛力。（第5話登場）

こっちが矢吹。

……いややっぱり
矢吹ヘンだなこいつ！？！？！！？
10年どころか30年前ぐらいのキャラ造形してません？？














さて、余談はほどほどに。
今回描かれた
『過去篇』のおさらいでもしていきましょうか。

【より深く知りたい人向け！　宝太郎も知らない裏側解説コーナー！】

本編は主人公＝宝太郎の視点で進んでおりますので
宝太郎が本編で知ったことさえ分かれば（描けば）
問題なく物語を楽しめるようにはしてあるのですが




「イヤ～～！　足りない！　もっと教えて！！　あの過去をもっと知りたい！！
結局ミナト先生はいつから前髪上げるようになったの！！！！！」


という皆様方のために
宝太郎も知らない（別に知る必要もない）
『10年前』の深堀りをここでしていきましょう。

（一応断っておきますと、前髪の謎は明かされません）



まずは、10年前の
「グリオン事件」とはなんだったのか？


それは
「錬金連合の開発者グリオンが〝暗黒の扉〟を開くため起こした大量破壊事件」です。
（〝暗黒の扉〟についての説明は、今後の本編で！）


これが、グリオンにおける記憶改ざんの影響で

「錬金連合の開発者・九堂風雅が裏切り、〝暗黒の扉〟を開こうとしたが
『英雄』グリオンがこれを阻止。両者ともに行方不明となる」

という風に連合内部では記憶および記録されていました。
だから、りんねが「裏切り者の娘」とされていたわけでございます。

一方こちら、現在時空では親子感動の再会。
冬映画のときのように、石丸幹二さんに引っ張られ
松本麗世さんの渾身のお芝居は今回の見どころでした。




ちなみに、第１話以来
急に（冬映画で前振りはしてありましたが）
戻ってきた風雅さんの衣装が

１話とは違い、ＯＰなどに使用している
錬金服になっているのには
一応「意味」がございます。


戻ってきたのに、なぜ宝太郎たちとともに
ミナトのもとへ行かなかったのか？

帰還した現在の風雅さんに関しても
まだまだ謎が残るところですね。

話を戻して、お次は時系列。

これまで「10年前」を描いてきたのは以下の２話。


・18話：幼き宝太郎が迷い込んだウロボロス界での激突。
・20話：幼きスパナが両親を失い鏡花に助けられた瞬間。

そして今回、メインを描いたのが25話。
時間的な順序としては

18話→（数日後）→25話→（同日）→20話

といった流れを敷いています。

劇中でミナトも言っていたように
この当時、ケミーカードはすべて風雅が管理していた。

にもかかわらず
ジャングルマルガムを三姉妹が生み出せたのは

18話のグリオンvs風雅激突の際に（もしくはその後に）
ジャングルジャン含めた
何体かのケミーを奪取していたのでしょう。

そして風雅との激突から
日も浅いうちに、グリオンはついに本格的に連合へ反旗を翻します。

それが、今回25話。
まず彼は「錬金連合外郭研究施設」を冥黒の三姉妹に襲撃させました。

↑こちらは第20話より。
今も鏡花のラボがある施設ですね。


そうしてミナトに、消えない楔を打ち込んだ。

その後、グリオンはアトロポスとともに
〝暗黒の扉〟を開くべく
ウロボロス界へのゲートに向かいます。


どうやら〝暗黒の扉〟は
異世界・ウロボロス界にあるらしく

そこで、ゲートに進もうとするグリオンを阻止しようと
黒鋼夫妻が特攻。

そのまま、20話で回想された
スパナと鏡花のくだりに繋がるのでした。

そして
当時の人間関係について。

ミナト、鏡花、そして後輩の錫屋大輝は
錬金連合開発部門所属の錬金術師。

イメージとしては
いわゆる同じ「ゼミ」仲間。
（大学生～大学院生ぐらいの感覚でしょうか）

そこで3人は
ひと時のまぶしい青春を過ごしていました。

そのゼミの担当教授的存在だったのが……
グリオンと九堂風雅。

この5人で「グリオンゼミ」（？）
非常に仲睦まじい研究グループでした。

風雅先生とグリオン先生。
彼らも、10年前のあの日までは
錬金術の高みをともに目指す同僚だった。



明確な派閥などはなかったようですが
どうやら系譜としては

錫屋の方が風雅先生から薫陶を受け
ミナトは主に、グリオン先生に師事していたようです。

そしてどこかの素人錬金術師のように
ビッグな夢を、まっすぐに語る錫屋大輝。

尺の都合でカットされてしまいましたが
ランチのシーン、台本には3人のこんなやり取りもありました。



そんな中起こった
裏切りの惨劇。

あんなことがあったのに
なぜミナトはその後「教師」となる道を選んだのか

そして、喪った後輩と同じように
まっすぐに「ドデカい夢」を語る少年が現れたとき、彼は何を想ったのか。


……そこは、前髪の謎とともに皆様にお預けいたしましょう。

かつて煌めいていた者たちの行く末も
皆様どうか見守っていてくださいませ。




以上！　深掘り終了！

これを踏まえてもう一度25話を視ると
もっともっと楽しめるはず？

みなさま本編＋このページの拡散、そしてご布教のほど、何卒よろしくお願いいたします！（？）




そんな重要な役どころ
錫屋大輝をお願いしたのは、山﨑光さん！！

今回の錫屋は、出番は少ないながらも
ミナトにとって、そして「ガッチャード」にとっても大事なキャラ。

みなさまにしっかりと感情移入していただけるように
骨太なお芝居力のある若い方を探していたところ……ガッチャンコ！

子役から役者を続けられている山崎さんの
その安定したお芝居にとても助けられました！



そして実は……


こちらの山崎さん
なんと過去に「烈車戦隊トッキュウジャー」にて
グリーンであるトッキュウ4号の変身者「ヒカリ」の
幼少期の姿を演じられていたとのことで！

１０年越しに、大変お世話になりました……！
その記念に当時ご一緒していたアクションチームお二人
福沢さんと神尾さんとパシャリ！！

時の列車テンライナー……ではなく
関係あるのはドキドキ経由の列車の方でしたね！　残念！（？）

というわけで今回も大活躍だったテンライナー。
そしてアイアンガッチャード。

アイアンガッチャードの仕組みは
前回説明しましたので

今回はデザイン的な裏話をひとつ。


バンダイさんとのデザイン会議。
「ガッチャード」はフォーム数が多いので

それぞれデザインする前に
「まず見た目で〝どういう（何をする）人〟か分かる」
という点を重視してきました。

頭からそのままUFO被ったり
ドでかいブースターを背負ったり……


ある意味
「馬鹿みたいに分かりやすいデザインを恥ずかしがらずにやる」
というのがガッチャード。


そんな中でのアイアンさん。

当初決まっていたのは
「ここらでそろそろキックではなく〝パンチ〟する人にしましょう」
「スチームライナーが進化して強化アイテムになる」
「古代の錬金術が絡む」という3点だけでした。

仮称はまんま「古代ガッチャード」。



どうしたら、UFOの時のような
衝撃的な、一目で忘れないデザインにできるか……





難航を極めた会議。

別件で一時退出しなければならず
戻っても、まだみんな悩んでいるのだろう……どうするか……
頭を抱えながら、会議に戻ったその瞬間！




「あ、おかえり！　古代ガッチャード、ビッ〇オーになったよ！！」
「は？？？？」

CAST IN THE NAME OF GOD, YE NOT GUILTY.

いいえ罪しかない気がします。
ちょっと目を離した隙になぜこうなった……。




ちなみにコレ、ウソみたいな本当の話です。
身内にマニアが多すぎる。

まぁ、そもそもあの作品が好きでレベル10ケミーの一体を
宮本充さんにお願いしてしまうお前が言うなという話ではありますが……

デザインコンセプトが決まりお祭り騒ぎの一方
そちら方面に疎いメンバーが一斉に画像を検索していた風景が忘れられないのでした。
どんな仕事場じゃ。

……とにもかくにも
リファレンスすべき素晴らしき前例が見つかったため
そこからデザイン作業はすいすい進んでいきました。


そもそも
「パンチファイター」だから、恥ずかしげもなくデカいものが腕に付く。
そして「列車」のフォームだから、そのデカいものは列車にしちゃえ。

というのは非常に理に適っている気がします。

そんなアイアンガッチャードになれる
テンライナーも非常に、アイテムとして素敵なものに。

何しろこれまで再三再四
描いてきた「ケミー」そのものが実物として手に入るんですよ！？

もちろん玩具に収録されている檜山修之さんボイスはすべて完全新規！

一緒に寝てもよし、アクスタみたいに遠征に連れて行ってもよし。
ふだん玩具を買わない皆様にも
「キャラアイテム」としておすすめの一品です。

そんなＤＸテンライナーは
先週の土曜日より、一般店頭にて大好評発売中！
https://toy.bandai.co.jp/series/rider/item/detail/13734/





……しまった！
つい油断してダイレクトマーケティングしてしまいました。
でも恥ずかしがらない心が大事。

もう油断しないように気をつけましょう。







……ということで
色んなことを恥ずかしがらない「ガッチャード」。
ミナト先生との激突も、衒わずやってみました。

柴﨑監督曰く、「青成年の主張」シーン。
生徒みんながこれまでの想いを万感込めて次々放つ！

「……俺は先生が思ってるような生徒じゃない！」


一番最初に記しましたが
このページに書いてあるような詳しい過去なんて
本当は宝太郎たちにとっては、どうでもいい。

彼らは、そんな縛りも飛び越えていける。
青少年たちにとって大切なのは、「今」なのです。


あとは、大人のミナトがどうするか。

一方そのころ
グリオン様サイドは順風満帆。

（念のため説明しておきますと、錬金アカデミーの壁パネルはディスプレイという設定なので、カードがダブっているわけではありません）





カードが大量に手に入り
すべては上手く運び、計画が最終段階だとか。

めっちゃ楽しそう。

たくさんの玩具に囲まれてニコニコのグリオンさん。
あそこまで楽しそうだと、こちらも楽しくなってしまいます。

（おい……めっちゃ笑ってるぞあの人）

（「…………♪」）
（！？　アトロポスまで！？）




たまに出てくるお茶目お姉さま。
グリオン様が楽しそうだったので嬉しかったのでしょうか。



ということで！
めっちゃ楽しそうなグリオン様ごっこも出来るカードパック！


ライドケミートレカ第3弾「PHASE:3」は
昨日、3月2日（土）から販売開始しております！

みんな、カードもどんどんガッチャしてくださ……

って、舌の根の乾かぬ内にまたダイマ！！！！

二度あることは三度ある。


冗談はさておき、マジでいいアイテムなので
皆さんもぜひ、お店やネット見かけたら
じゃんじゃんケミーたちをガッチャしてみてくださいね！

（そもそもビッ〇オーの宣伝だけして終われるわけないよ！）




以上、富良州高校掲示板でした！

（マジェード、翔ぶ！　ポーズ決まりすぎで下園さんカックイイ～～～～です！！）

（文責：松浦大悟）