2019.10.20 ON AIR
ココからが滅びの始まり
脚本: 高橋悠也
監督: 山口恭平
第8話
定期健康診断で病院を訪れた或人。そこはヒューマギアで溢れていた。というのも、ヒューマギアの開発の発端は人工知能を医療に役立てることだったからだ。医療ヒューマギアは病院独自のローカルネットワークによって管理されているため、セキュリティは完璧のはず。滅亡迅雷.netの攻撃とも無縁のはずだった。ところが、滅と迅がその病院の前に現れて―――。
第7話 ハイライト
警備員、寿司職人、漫画家、声優、教師などに焦点をあててきた今までの「仮面ライダーゼロワン」ですが、次回はついに2話にまたがる看護師&医師編です。「仮面ライダーエグゼイド」で1年間ドクターライダーを書き続けた高橋悠也さんが、再び医療の世界を描いてくださいました。
そして、「エグゼイド」のときに医療監修をしてくださり“リプログラミング”というコンセプトを番組に授けてくださった先生にも再び監修として参加していただきました。高橋さんが書いた原稿を読んだ先生も「直すことがほとんどない」とおっしゃるほど、今回の病院編の台本は最初から完成されていました。
もちろん「エグゼイド」のときとは違い、“医療×AI”という切り口で描く今回のエピソード。医療に関するビッグデータの解析が進んだ昨今、この分野においてもかなりのスピードでAIの技術が進化しているように思います。例えば最近よく耳にするのは、人間の医師とAIのデータ解析の協力によって、より高い確率で疾患を見つけられるようになる技術。重労働であり、責任も重い医療従事者たちの負担を、AIが少しずつ取り除いていくという世界が実現しています。
一方、生命を守る者たちと対峙するAIが今回のエピソードのテーマです。滅亡迅雷.netという、人類を滅ぼそうとするテロリストたちが真っ向から医療に立ち向かう理由とは何なのか。人類を幸せにするために作られたAIであるヒューマギアと、人類滅亡を掲げる滅亡迅雷.netの「生命」を巡る物語にご注目ください。
(文責・大森 敬仁)
第7話プロダクションノート
■ゲスト紹介
07話いかがでしたでしょうか。お仕事編第五弾は「教師」。コービーの指導や言動は、データに基づいていていて正確。人間のお仕事をサポートする目的であるとき、教師ヒューマギアは学校の規則を守るべきか、それとも、一番身近で接する生徒たちの希望に向き合うべきか……コービーが選んだのは後者でした。お仕事編が始まった03話から問われ続けている「AIと人間」というテーマ。コービーの願いに後押しされた生徒たちは、新たな仲間と共に次の目標に向かって走り出しました。今回もそんな深いドラマを見せてくれたゲストをご紹介します。
坂本コービー:海東健
ヒューマギアなのに熱血教師!そんな異色のキャラクターを演じてくださったのは海東健さん。それぞれの職業に特化したヒューマギアたちの魅力のひとつが、パッと印象に残るコスチュームです。バシッと決まった青ジャージと体育教師のアイコン的なストップウォッチにホイッスル……ヒューマギアにストップウォッチは必要なのか? という疑問はさておき、海東さんは完璧に着こなしてくださいました。そして、右側の写真にご注目。海東さんにコービー役をお願いするきっかけのひとつとなったのがこのご自身のバスケの腕前です。指導シーンでも、生徒たちに華麗なプレーを見せてくださいました。
四村裕太:藤本哉汰
試合での初勝利を目指すバスケ部主将・裕太を演じてくださったのは藤本哉汰さん。オーディションで選ばれた仲間と、実際にチームを組んで臨んでもらった第07話。藤本さんは主将らしくチームをまとめ、即席とは思えないほどのチームワークで練習シーンや試合のシーンを演じてくださいました。裕太役のオーディションで重視したのは、物語でも重要な鍵を握るフリースローのフォーム。美しいフォームを披露してくれた藤本さんは、実際の撮影でもばっちりフリースローを決めてしまうこともしばしば……。ヒューマギア先生に真っすぐな信頼を寄せる裕太をご好演くださり、ありがとうございました!